5/13
幻術
翌朝、李は茶を飲みながら昨夜の事を思い起こしていた。
おそらく男達は幻覚を見ていたに違いなかった。
しかし、寺の中で何が起きたのかは分からなかった。
茶を飲み終えると李は寺に行く事にした。
その頃、寺の中では白と女が話していた。
「秀麗、街の様子はどうだ?」
「はい。寺の噂が広まっています」
「ウム。ワシの幻術は完成した。この術を使えば天下を取る事も出来る」
「はい。私もその様に思います」と秀麗は答えた。
「気になるのは少林寺の動き」白はそう言って地図を拡げた。
「死霊軍団を少林寺に送り込むのだ」