3/13
酒店の客達
李英風は夕方、街に着いた。
酒店に入り、茶と饅頭を注文する。
食事をしてると男が店に入って来た。
男は酒と料理を注文すると書物を取りだし読み始めた。
「ウーム」男は唸り、キセルをふかした。
そこに女の客が入って来た。
女は茶と点心を注文した。
男の客は酒を飲みながら書物に眼を通している。
そして、酒を飲み終わると二階に上がって行った。
李も眠くなったので二階に上がって行った。
1階の客は女1人になった。
そこに男達が入って来た。
「寺の話を聞いたか?」「ウム。化け物が出る話だろ」「そうだ。我々が行って確かめてみよう」
「よし。酒を飲んだら行こうぜ。どうせ、化け物なぞいないだろうよ」
女の客は話を聞くと勘定をして店を出て行った。