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邪気を払って
ピカッ
ガガーン
闇夜の風雨の中
雷鳴が轟いた
李は雨に打たれながら眼を閉じた
視覚に囚われる事なく神経を集中させ気配を感じ取った
気配は三つあった
何れも同方向からだった
「やはり部屋の中からだ」と思い李は眼を開け、再び部屋に戻った
煙が充満している
眼を閉じると邪気を感じた
その方向に棍を突き込んだ
「ウゲッ」
肉を突く確かな手応えがあった
更に突き込むと「グハッ」と言う呻き声が聞こえた
李が眼を開くと白が倒れていた
「おのれ」と言う白の頭頂を李は棍打した
「ウグッ」と言い白は気を失った
「ハッ」道士が我に返った
女も何があったのか分からない表情をしている
「二人とも催眠術にかかっていたようだ」李は言った
「よくもコヤツ」と道士が言うと李は制し「止めは刺さない。だが、聖天の秘孔を打ったので正気に返るだろう。コヤツの邪気を払って下さい」李が言うと道士は札を取りだし白の邪気を払った
戦いは終わり、雨は上がり、東の空に太陽が昇っていた




