表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(Nooooo!!)ダメ×人×間×コン×テス×ト×V★2  作者: gaction9969
最終章:ダメ息の花だけ束ねた風景
70/176

#070:既視かっ(あるいは、踊る!マハーラーニーTOKYO)


「バンジャビキぃぃぃぃぃぃマァァァァァァッッッ!!」


 諸々あったけど第2ピリオドは<先手:14,652ボルティックブースト>にて終局した。


「……い、「10,000ボルティック」超級! き、棄権を推奨しますっ、印南インナミ選手っ!!」


 切羽詰まった感のある実況ハツマの忠告も聞かず、


「落ち着くんだ……20までの掛け算を唱えて落ち着くんだ……」


 ぶつぶつと何事かをつぶやいている内に、印南は相当きつめの折檻電流に貫かれ、冒頭のちょっと形容しにくい叫び声を上げて、果てた。


 のけぞったその身体は、そのままハンドルと一体化したディスプレイに覆いかぶさると、次の瞬間、レールの上を搭乗装置ごと流れ始める。


 それから先は知鍬と同じ展開となったので割愛するが、この「勝ちを拾った感」に、私は正直事態を飲み込めないままでいた。


「レジェンド……」


「前元老の手筋……」


 そんな畏怖が込められた呟きが、観客席から降り落ちて来るけど、意味は分からない。ラッキーはラッキーと、そう思わざるは得ないけど。


 とにかく、しのいだ、しのげた。我が「ジェネレーション六期衆」最弱と思われていた「24歳」で、勝利を収めることが出来たのはでかいんじゃないの? とか思ってみたりする。けど、何かまた体の方がだる重くなり、頭の中も反動からか、ぐちゃぐちゃにとっ散らかった状態のまま、何というか思考の焦点が合わない感じで、私は装置に跨ったまま、両足を下ろして立ち尽くしていることしか出来ない。


 01:13500:島=ワシントン大佐

 02: 5700:千木良草ちぎらくさ 紆余うよ

 03: 5700:遊獅子ゆじし 我飛兎がひう

 04:XXXXX:知鍬ちぐわ 環奈かんな→失格

 05:X3500:印南いんなみ かえで→失格

 06:  900:木佐きさ 和佳わか

 07:  900:鎌田かまた 珠歌たまか

 08: 3500:天馬屋てまや 仙子せんこ

 09: 8700:塗魚とざかな ミカ

 10: 6100:黒戸くろと 美咲みさき

 11: 8700:衣袋いぶくろ 音子ねこ

 12:XXXX0:胡来こらい 小狐しょうこ→失格

 13: 1100:里無さとなし 仁実ひとみ

 14: 6100:阿菰出あこもで 紫音しおん

 15: 6100:志木しぎ 寧奈ねいな

 16: 5100:水窪みずくぼ 若草わかくさ 

                             >


 ディスプレイに示された現況に、観客からはどよめきが。かなりの動きがあったようだ。


 塗魚トザカナ率いる「下位造反組」がほぼほぼ勝っている……ひとり抜け番で、もうひとり除いての5人が「上位」に勝利している。


 上位で勝利したのは、島大佐のみ。それは流石なんだけれど、その表情は非常に硬い。硬いというか、私のすぐ隣で、真正面の塗魚を射殺そうとせんばかりの眼力を発している。


 そして、むうう、印南の他にも一名失格になっていたようで、残り13名で第3ピリオドは争われる模様となりそう。


 て言うかどうなる? 今後の流れ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ