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(Nooooo!!)ダメ×人×間×コン×テス×ト×V★2  作者: gaction9969
萬國最驚天終章:ダメの海にダメの帆をかけたダメ女
157/176

#157:偏執狂かっ(あるいは、回想の体の/狡猾なる尺稼ぎ)


 レフェリーも不在の中、リングの中には私と島大佐シマたいさの二人、ただ二人だけが無言で対峙している。辺りは静けさが覆っている。


 星々が瞬いたり、流れたりしている宇宙そらが、頭上には広がっている。この非現実感の中で、遂に最終決戦(仮)は始まろうとしているのだけれど。


 最後がこれっていうのも、まあ何かいいかもね。既視感ありまくりのこの「対局」の場。思えば今日いちにちで色々あった。


予選……


第1ピリオド:

 VS 崎本ザキモトカリヤ……私のこのダメ界への第一歩は、洗礼の先制のくそDEPで速攻やられたっけ。


第2ピリオド:

 VS 尾藤谷ビドウダニ 仙子センコ……これまた立ち合いの激突っ張り喰らって開幕のされたのよね……


第3ピリオド:

 VS 車名井クルマナイ 堕天美ダテミ……初見の「オフェンスアドバンテージ」でいいようにやられたっけ。って、


 ……あれ? いい感じに回想に浸って、集中した状態で最終戦に臨もうかと思ったのに、何か負けの屈辱ばっかり思い出して、呼吸が荒く定まんなくなってきちゃった。まずいまずい。気を取り直して。そう言えばいいことあったあった。


 ……ここであの「少年くん」に出会ったのよね……最高の差し入れで、ここから正に流れが変わったとしか言いようがない。本当にあの……何ていったか忘れたけど、あの少年的な少年には感謝しきりだわ。


第4ピリオド:

 VS土師潟ドシガタ 静琉シズル……完全復活した私が、身体で覚えた「オフェンスアドバンテージ」にて完勝。うんうん、ようやく静かなる気合いに満ちてきたぁ。


第5ピリオド:

 VS覇武ハブ 柚子蘭ユズラン……死闘だった。シャットアウト寸前の私が、何とか意識を取り戻せたのは、何でだったんだろう。他の「世代人格」が請け負ってくれたとでもいうのかしら。


決定戦:

 VS カリヤ&ダテミ……まあこれは敢えて語るべきところも無かったよね……順当。正にの最終奥義炸裂での順当勝ち。


 ……まあ何やかんやの掟破り感満載の反則級のゴリ押しで、私は何とか決勝に上がれたわけだけど。


決勝第一戦……


第一ピリオド:

 VS知鍬チグワ 環奈カンナ……「世代人格召喚技」こと「リボルビック=チャネラー」初出の対局。何とかうまくいって良かったと、今でこそそう思う。


第二ピリオド:

 VS印南インナミ カエデ……あいつ一等よく分かんないやつだったよね……敗戦後は驚き屋みたいなポジションに居座るかと思いきや、速攻でかき消えていった……今頃何してるんだろう。いや、まったく興味は無いんだけれど。


第三ピリオド:

 VS里無サトナシ 仁実ヒトミ……メンヘラ一騎打ちは、「12歳」の私の荒唐無稽かつ、反則ギリギリのDEPで何とか勝ちを拾えた。よくよく考えると、かなり危険な橋だったって、今更ながらにそう思う。


 ……するすると紡がれていく過去の記憶たちは、思いがけない鮮烈さをもって私に迫ってくるようで。いやほんとに色々なことあったな!


 私は静かに沸き起こる気合いを押し留める体で、まだまだ浸れそうな余地のある回想へと身を委ねる。



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