手紙の話
手紙交換が好きだった。
小学生の頃、一日何枚ものレターセットに、鉛筆で、またはブラックライトで字が見える透明ペンで、字を書きなぐっていた。
その頃は手紙というものが全盛期で、可愛らしいレターセットが大容量で発売されていて。
例えば恋バナだったり、今度遊ぶ予定だったり、裏面に書いたオリジナルキャラクターの漫画だったりくだらない話で盛り上がってた、あの頃。
または悪口の温床になって学校での手紙交換が禁止されたことも、それに逆らうようにこっそりこっそり手紙交換をしたことも、今となっては懐かしい。
中学生になったら、雑誌の文通相手募集の欄に乗っている人に、手紙を送るようになった。文通相手を探す欄に投稿する勇気はなかったけど、そうして学校外の繋がりを求め、学校外の友達を探していたのだ。
今はLINEだのTwitterだのが主流になり、大きい画面のケータイに字を打ち込んでワンタップでメッセージが届く時代だからすごいと思う。
Twitterでできた友達はたくさんいるし、かけがえのない出会いもたくさんある。明日の時間割りがクラスのグループLINEで回ってくる。大人数で手軽に、しかもお金をかけず電話ができる。便利だけど、楽だけど、何となく味気ない気がするのはわたしだけだろうか。
最近、鉛筆ではなく万年筆で、手渡しではなく郵送で手紙を書くようになった。レターセットも万年筆のインクに合うような少しお高いものを選ぶようになった。
この時代に手紙を書くことは、楽しい。相手のことだけを考え、レターセットを選び、字にしたためる時間のなんと美しいことか。
今の幼稚園生や小学生は手紙を書くのだろうか?その世代までLINEが普及しているのだろうか。少しだけ恐ろしくなる。
幼少期、ケータイがそばになくてよかったと思う。
文明の利器にお世話にはなるけども、せめていつまでも、手紙文化とその思い出は大切にしたい。