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親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
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とある装備の裏事情

今回は、お楽しみのファッションアイテムですよ!!


家族会議を終え、再びログインする。

周りには頼もしい家族達。

楽しいゲームがこれからも待っているのだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~

ログインすると、運営より全体メールが届いていた。


《皆様ご利用ありがとうございます

02:17に第一マップのボスが倒されるのが確認されました。

第二マップへの道が開かれます。

第二マップへはボスを倒さなければ移動ができないので注意してください。

今後とも、宜しくお願いします。》


まあ予想通り最前線は早くもクリアしたようだ。

早く追い付けるよう、頑張らねばならない。


「さてっとまずは頼んでたものを受け取らないとな。」

ソルティと天音と別れ、私とアスタールは戦斧の店に向かう。


その途中、人々の頭上にヒョコヒョコと動くものが目に留まる。

あれは…。まさかのケモミミ!?

ウサギ型のケモミミが目に入る。


「なあアスタール。クリエイトで獣型なんか無かったよな?」

「確かになかったが…。」


少し近づくと、納得した。

ファッション装備のようである。

ただし、器用に動いてる…。

何で動くか、凄く疑問である。


「これまで、ろくに調べず恥かいたからな。公式や掲示板を調査するぞ!」

「恥かいたのは父さんだけだが…。了解。」

一言多いんだよ!


うさ耳

必要ステータス:無し

必要スキル:無し

最初の草原で手に入るブルーラビットの耳を加工したファッションアイテム。

職人のスキルや確率によって付属効果が付く。

獲得スキル:探査(ソナー)


来た!

装備による裏スキル!

いや、私がそう思ってるだけで実際は有名なのだろう…。

なんせ、最初の敵だし…。


うさ耳でソナーか…。

町中で使ったら煩くて仕方がなさそうだ。

しかし、装備による補正が掛かるのが解っただけで良しとする。


「アスタール。思ったよりも早く前線に行けるかもしれないぞ。」

「そういう幸運に期待するのが間違ってるよ…。」


どうせ、私のLUKはゼロだよ!!


そんな会話をしながら、戦斧の店に歩いていく。

長男のキャラがこれまでズット素のままである。

熱い英雄はどこにいったのやら。


~~~~~~~~~~~~~~~~

「おう、遅かったな。もう少し遅かったら売っぱらってたとこだぜ。」

笑いながら待っていた戦斧。

よく考えたら、リアル食事はどうしてるのだろう。

後程調べることが増えていく。

開始前の七日間、私は何をしてたのだろうか…。


仕事してました!


「すまん、ケモミミが気になって少し時間をとってしまった。

「おー、あれか。一番多いのはうさ耳だな。スキルが付く可能性は5%ってとこだな。今のところ、犬耳まで確認されてるぜ。種族変更できなかったからな。結構な人数が手を出してるぜ」

「あー、スキルが付くのはそんなもんか。あんまり期待できないな。」

特に私ならまったく期待できない。説明は不要だろう。

アスタールの微妙な顔を無視して、会話を進める。


「んで、出来た装備は?」

「おう、指定が多いから苦労したが、ちゃんとできてるぜ。」

ほんと、お手数かけます…。


「STRの問題で少し軽量化を計っているぜ。胸部のブレストアーマー。腕部の籠手と脛のグリーブ。これ以上はちょっと無理だな。」

「まぁ仕方ないさ。気付いてるだろうが、ステータス間違った弊害だ。素直に受け止めるさ。」

「それでいいなら、儂はそれでいいんだがな。それで大丈夫なのか?」

「私には頼もしい家族がいる。だから、一切問題ないさ。」

迷いはない。

どんなことになっても笑って助けてくれる家族がいるからな。

きっと、私の影響だろう。

私もこの先、何があっても笑って受け止められる父親でありたいと思う。


装備を取り付け、鏡の前で眺めてみる。

胸部の急所は押さえてあるし、動きやすい。

私は本来、高機動の双剣が好みである。

流れるような連撃を叩き込むのが好みである。


なかなか気に入った。

ただし、私のAGIはゼロだがな!


アスタールもなかなか格好いい。

鎧の青と髪の赤のコントラストがいい感じだ。

ドックの皮を各部のコモドによるスケイルと繋ぎ合わせて全身鎧にしている。

機動性と耐久性を持たせているようだ。


「んで、これが武器だぜ。刀身は鉄がやっぱり多いけどな。」


私の武器はスモールソード。重いと持てなくなるから仕方ない。

初期マップのブルー系モンスターを使ってるせいか、刀身が青い。グリップにコモドの皮が使われてて、滑り止めにも一役買っている。

似たような作りの盾と一緒に装備する。

なかなかいけてるんじゃないだろうか。

盾が予想より小さいのは仕方ないだろう。


アスタールの持つのも私と似たような感じである。

ただし、両手剣だ。

少し小さい気がするから、バスタードソードなのかもしれない。

派生か進化の目処でも立ったのだろう。


「上等だな。今後とも頼むよ。」

「おうよ、次は仲間全員と会える工房作って待ってるぜ。」

武器屋のオヤジらしい親父だと思った。


~~~~~~~~~~~~~~~~

ソルティや天音と合流する。


ソルティの装備はカラスアゲハをモチーフとしたようだ。

ダイアの店頭に飾られた蝶のブローチが気に入ってたからな。

黒地に青の模様がフワリとしたスカートに描かれて、なかなかいい趣味である。

だが、ヒロインは…。

殴られそうだから、以下省略。

ちなみに、渡した素材でどうやって武器である本が出来たのか気になってしかたがない。

羊皮紙みたいな物なのだろうか?

渡したのはドックやコモドの皮だったはずだが?

その場合も、羊皮紙なんだろうか?


天音は、黒いローブ姿である。

怪しさ大爆発だ。

クールな顔を出してるのでまだマシだろう。

もう少し、遊び心というものを学んでほしい。

厨二には無理か…。


その手には、白い杖を持っている。

骨が素材になっているのだろう。


「装備を一新したし、頑張ろうか、まだまだこれからだしな。」


そう、私たちの旅ははじまったばかりなのだから!



で、終わるわけが無いんですがね…。

何回読んでも修正したい箇所が見つかる。

ウガ~!


本日も楽しんでいただけたら幸いです。

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