ぶらり旅4
私が出て勝てる可能性がある戦いもないため、ほどほどに遊んでコロシアムを後にしようと思う。
今の私が戦うならどこだろう…。
VITも普通の範囲に収まってきた…。
戦う気もあまりないんだがね。
「参加して勝ったから1M貰った、やっほー!」
天音がかなり喜んでいる。
そりゃ、参加報酬も賞金もあるわな。
賭けてる人が千を越えてるんだし…。
最低掛け金は1000で上限無しだしな。
私のように1M賭ける奴もいるだろうな。
「真面目な話、場外は脱落形式の普通のバトルとかどう?
親父なら勝つ可能性高いと思うんだけど?」
「まったく、押しが強いな…。それならまだましかな?
負けても知らないぞ?」
「10M賭けるから頑張って!」
「知らないって言ったからな!」
そんなこんなで、現在控え室にいる…。
乗ってしまう悪い癖が出た…。
どうしようか…。悩んでる暇もなく時間は過ぎていく。
すぐに名前を呼ばれてしまう。
どんなに妄想しても、それは頭の中だからな…。
よし、とりあえずノックバック主体で脱落を主に狙って頑張るか…。
舞台に20人集まっての乱戦となる…。
見た感じ、落ち着きがない数人が固まってるところに狙いをつける。
アイツらを後に残すか先に倒すか…。
よし、先に落として強そうな奴等を残そう。
邪魔されたくないし。
試合の開始の合図と共に、一気に突っ込み弓職の相手をぶっ飛ばして場外に出す。
そのまま手近な相手の足を引っ掛けて転ばして、引きずって場外にポイッ。
そうしてると、背後から足音が聞こえるので横に転がるように逃げる。
「チッ!」
大剣を持った男が側面を利用して叩き落とそうとしたようだ。
危ない危ない…。
素早く背面に回り込んで押し出そうと移動したが、うまく逃げられてしまう。残念だ。
一息つける時間に周囲を確認する。
すでに私が落としたのを合わせて、5人落とされたようだ。
一時共闘してるのか、3人が固まって次々と倒していってるのが見える。2人倒したようだ。
1対1で切り結んでるのが2組と、なんかの魔法を詠唱してるのが4人…。
よし、3人組の背後から襲おう!
駆け出して背後から近づいていく、鎧の音に気づいて振り返って剣を振ってきたが軽く捌く。
狙いもつけてないようなのは、簡単なもんだ。
大体が当たるように胴付近に横振りだからな。
そのまま受け流した剣と交差するように通り過ぎて、飛びかかる。
頭を鷲掴みにして一気に体重をかけて引き倒す!
地面に顔を強打した一人が一時動けない隙に、もう一人をノックバックで下がらせて、もう一人に肩からぶつかっていく。
そのまま担ぎ上げて、リング外にポイッ!
「野郎!!」
二人がキレてこっちに向かってきた。
怒ってる奴ほどやり易いものはない。
降り下ろされる2本の剣を盾や鎧で滑らせて、首筋をつかんで勢い良く引き倒し、リング外に放り投げた。
「助かりました、ありがとうございます!」
助けた男の子が握手でもしたいのか、手を差し出しながら近づいてくる。
「いえいえ、これから恨まれるんで。」
「はい?」
助けた男の子の手をグッと引っ張り、腰のベルトを掴んでついでに放り投げる。
勝負は非情なのだよ。
「ふう、あとはどんなもんかな?」
周囲をを見回すと、高々と飛ばされてる人が目にはいる。
多分アレは炸裂気弾だな。飛ばされたことがあるから良くわかる。
これで残り人数は3人となった。
さっき大剣を振ってきた戦士と、炸裂気弾を放った僧侶か…。
やりにくいな…。
三人で三角を描くように相対する。
「相談がある…。」
二人に聞こえるくらいの小声で話しかける。
「20Mで負けてくれ…。」
目配せをして、頷きあう相手二人…。よし、勝ったな。
目線がOKと言っていた。
「行くぞ!」
声をかけて動きを良く見る。
大剣の戦士はバックステップで距離を取った。
これは、このままリング外に落とせってことだな。
「ダブルステップ!ノックバック!」
一気に距離を詰めて叩き出す!
「さて、あとは君だけだな。どうする?」
「降参します。」
よし、これで配当も賞金もガッポガッポだぜ!
「さすが親父、やるときはやると思ったぜ!」
「とりあえず、何倍になったんだ?」
「10.2倍だよ!100M以上儲かった!」
「じゃあ40Mだけくれ。汚いことしたから。」
「さすが親父、なんかすると思ってた。40だけね?」
誰に似てこんなにがめつくなったやら…。
コロシアムを出て堂々と移動する。
私の後ろをさっきの二人が着いてきてるのがわかる。
細い路地へと曲がり、二人を待つ。
「天音、すぐに転移出来るように準備してて。」
「逃げたらダメなの?」
「そんなことして晒されたくない。」
駆けてきたのか、バタバタと足音が近づいてきた。
「よう、すぐ移動するぞ。」
ほっとした顔をする二人をつれて、即座に国外に転移した。
「さて、ここなら問題ないだろう。」
手早く20Mずつ渡していく。
「ありがとう!これで、晩飯が食える…。」
「ありがとうございます!」
晩飯が食えるって、何してたんだコイツ?ギャンブルで全財産すったとかか?
用も済んだしさっさと別れよう。
「じゃあな。バレたくないから、これで終わりな。」
すぐさま天音に転移を頼む。
「二人はそっちの門でライクスに飛べばいい。私達はギルドハウスに戻るから。」
「はい!ありがとうございました!」
別れもそこそこに、すぐさま転移する。
ログとかがもしあったら、バレた時が怖いけど…。
調べる奴もいないだろ、多分大丈夫だ。
RMTじゃないし…。
本日も誠にありがとうございます!




