ついに、産まれる。
ハウスで食事をしてると龍桜が近づいてくる。
最近はいつもだな。
「どうでした?良いもの出ました?」
「コイツ最強。」
胸に下げたネックレスを見せる。
「なんですかこれ?」
「エリアシールネックレス。」
龍桜が固まった。
フリーズはスロットで十分だ。
「まさか、接敵状態から離脱できなくするとかですか?」
「そのまさかです。」
「売ってください!」
「断固拒否します!」
「マスター譲るんで!」
「それは私に不都合じゃないか!」
「まぁそれはそれとして、かなり良いじゃないですか…。
どこで出ました?」
「40の搭の最初の竜からだよ。」
「あー、そんなに良いのが出るんですね。私の時はミスリルの武器で+無しでしたよ。」
「私以外の誰かが運が良かったんだろ。」
「LUK0ですもんね。どこまでクリアできました?」
「40までクリアしたよ。」
「タゲ飛ぶのをどうやって…。ああ、そのネックレスですね。」
「そうそう、お陰で楽勝だった。」
「良いですね。こっちは久々にワイヤーで押さえ込みましたよ。
鎧が剥がれたときは、ワイヤーも外れて阿鼻叫喚でしたがね。
再度捕縛するのが大変でした。」
「デュランダルネックレス出た?」
「いいえ、どんな効果ですか?」
「毒耐性にステータスの上昇と攻撃速度上昇かな。」
「かなりの良品ですね。私のとこはまだそんなの出てないな…。」
「午後からも回るから出るんじゃないかな?そっちも回るでしょ?」
「そんな話を聞いたら当然ですよ!頑張りましょう!」
「ういうい。」
そんな感じで会話する。
凄まじく稼げるし、レベルも上がっていく。
城のダンジョンは素晴らしいな。
その後、40を3周してオークション。ここでも出なかった。
それでも2000万ほど売上が出る。
更に人員変更して7周してオークション。デュランダルネックレスは1個出た。
アスタールが他の人の1.5倍くらいの速度で攻撃してるのを見て、欲しくなったのだろう。
800万まで値が上がった。
アスタールのドヤ顔が殴りたくなるほどだった。
ここで5000万ほどの売上となる。
みな、現金をかき集めているのだろう。
今日だけで1億以上の金が動いた。
一人50万以上は儲けている。
そのうちの4800万はデュランダルのドロップだったがな。
他の城でも各1個は出たから10分の1くらいの確率かな?
すごく儲かって、笑いが止まらない。
どんどんここを回ってギルド全体の底上げを頑張ろう。
寝る前に卵を撫でるのを忘れない。
割れたら困るから、執務室に置いたままだ。
「お前はどんな子に育つかな?飛ぶのかな?飛ばないのかな?
楽しみで仕方ないよ。」
なんか、どんどん大きくなってる気がする。
片手で持てるくらいだったのに、今じゃ一抱えあるほどでかくなってる。
早めにドアから出さないと、建物を壊さないと出せなくなるな…。
アンバランスに龍舎でも作ってもらおう。
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それから3日過ぎた。
今日は金曜日。明日にはまた攻城戦である。
ちなみに私は再び9連休だ。
連日40を皆でクリアしまくってる。
私が居なくてもワイヤーでどうにか押さえ込んで、勝率は8割くらい。
3回目の変身で大暴れするから、手早く押さえ込むのが大変らしい。
エリアシールネックレスはいまだに出てない。
いずれは出るだろうけどな。
そろそろ、40じゃ経験値が不味いから50行ってみたいな…。
すでにレベルも55越えたし。
「親父、この子はまだ産まれないの?」
「多分今日にでも産まれるよ。そんな予感がする。」
私の目の前には見上げるほど大きくなった卵がある。
ざっと3m位の大きさだ。
龍舎は屋根だけはできてるが、他は作ってない。
どこまで大きくなるか解らないからだ。
高さ6mで仮に作ったが、足りるだろうか…。
改築依頼を今のうちにしておこう。
全長100mとかなったらどうしよう…。
さてさて、今日は50でも頑張ろうかと話をしていると予感がした。
これが龍との絆なのだろう。
「あー、あの子が産まれる。」
孵化するとは言わない。家族だからな。
「マジで?見に行こう!」
バタバタと駆けていくパーティーメンバー達。
刷り込みとかないはずだぞ?
すでにヒビが入っていた。
「長いような短いリアル5日だったな。1年とか言われてたから心配してたんだがな。」
意外と早かったが、1年もスキル覚えらるないのは辛いから良かった。
まぁ、不都合は無いんだがね。
パキリと音をたてて一部剥がれてくる。
白い鱗の片手?片足?が見えた。
「白とか綺麗でいいな~。」
ソルティが言ってくる。
汚れが目立ちそうだと私は思う。
ほどなく、すべての殻が割れて中から這い出してくる。
「くぇぇ…。」
弱々しい声だな。大丈夫なんだろうか?
白い鱗に青いたてがみ、角の色は赤で瞳は灰色で爪は黒か。
ハイブリッドなのかなんなのか…全長はざっと6mくらいだな。
まぁ、最初の願いの強く大きくを実行したのかもしれない。
「まだ触るなよ。立つのを見届けるんだ。多分歯が生えてないから、ミルクと流動食と、もしかしたときのために生肉と生魚を準備して。」
ソルティが走っていく。
母親だし頑張れ。
「大丈夫なんでしょうか?」
咲夜が話しかけてくる。
「大丈夫だよ、俺の子なんだからな。」
「説得力が無いこと言ってるのに、すごく納得できる。」
貶されてるのか誉められてるのかドッチだ?
しばらくすると、地面をしっかり踏みしめて起き上がってくる。
「よし、今ならいいな。よく頑張ったな。」
近づいて撫でてやる。
「クルルルル…。」
と喉を鳴らしながらすり寄ってくる。
「騎龍ちゃん、どれ食べるかな?」
「とりあえず、並べてみるか。」
ミルクの樽に鼻を近づけて臭いを嗅いで舐めはじめる。
流動食は見向きもしない。
肉はかじろうとしたが、歯がないためにかじれなかったので、小さく切って与える。
魚は丸飲みした。
「ソルティ、ちょいと流動食の味見させて。」
塩気が強い野菜ベースの流動食だった。
「とりあえず、これはいらないな。」
「えー、野菜取らないと駄目だよー。」
「普通なら龍は肉食が一般的な説だよ。」
つかつかと龍に近づくソルティ。
「食べないとメッだよ!」
おいおい…。
眉を寄せたり首をかしげたりしている龍。
恐る恐ると流動食に鼻を近づけて、舐めはじめた。
食べるのがビックリだわ。
「うんうん、好き嫌いしないで良い子だね!」
そういう問題か?
「騎龍ちゃん、それで名前は?」
「あぁ、どうすっかな…。
色を見て決めようと思ってたからな、どうすっかな…。
んー…よし、一旦白紙!少し待ってな。」
息子の名前も数秒で決めてきたのだ。
秒で決めてやる!
よし、決まった。
「王龍から引き継いで、オーリだな。」
「よしよし、オーリ。良い子だね!」
反対しないんだな…。まぁ、長男と次男の名前を決めたときも反対しなかったしな。
さて、これで待ちに待った三男?が産まれたことだし頑張りましょうかね!
本日も誠にありがとうございます!
どこまで産まれるのを遅らせようか悩んだが、はやく生まれるのを期待してる人が居た場合を考えて早めてみました。
予定ではゲーム半月を考えていたのは内緒…。




