皆で戦おう3
振るわれる剣をノックバックで弾きつつ、盾役として奮闘する。
「エリアシールかけたから、ヤバイ時は逃げろよ!数秒位稼いでやる!」
直撃じゃなくても、弾くだけで手が痺れてくる。
結構な威力だな…。
皆は背後から集中的に攻撃している。
私が抑えられた時点で勝ちは確定したようなもんだ。
と安心したのもつかの間、デュランダルが背部に剣を収める。
四つん這いになり、鎧がメキメキと変形していく。
ダメージによって変身かよ…。
「全員一旦離脱!!」
皆に指示を出す。変身した後に全周囲攻撃はよくある。
壊滅しかねないからな。
変身が完了するとそこには紅のライオンっぽいのがいた。
最後に剣が翼のように左右に広がる。
獣のロボットに乗るアニメでこんなのが居た気がする。
まともに見てないからよくわからんが。
「グルオオオオオオオオオオオオオオ!!」
咆哮と共に全周囲に衝撃波が襲ってくる。
吹っ飛ばされるが、エリアシールのお陰で3m以上離れることはない。
超便利!!
「遠距離攻撃のみ許可!接敵はまだするなよ!!」
体制を立て直しつつ指示を飛ばす。
そこで、くるりと反転して駆け出そうとするデュランダル。
ヘイト無効かよ。ランダム攻撃とか普通なら鬼畜だ。
一応ヘイトを重ねていく。
エリアシールのお陰で飛ばないから安心できる。
「引き続き遠距離のみ許可!」
私から離れようとバタバタと足掻くデュランダル。
ヘイトするだけで見てるだけの私。
100人以上から姿が見えなくなるほど遠距離攻撃が打ち込まれる。
「誰だ!今の範囲魔法は!巻き込まれたじゃないか!」
絶対に天音だ。後で締める。
多分、あと一回変身するだろうなと思ってたらやっぱりした。
光と共に全身の鎧が外れて、腕が4本ある筋肉隆々の赤い髪をした男がそこに立っていた。
翼のように広がっていた剣が纏められて、4本の腕にそれぞれ握られている。
腕を振り上げ、四方に衝撃波が撒き散らされる。
盾役が率先して飛び出して受け止めるが吹き飛ばされていく。
40でこんなに強いなら、50とかどうなることやら…。
「遠距離攻撃を始めたから、盾役は武器の届かない範囲に展開!
遠距離職を守るように!
近接で耐えれるものは、攻撃許可!」
瞬間駆け寄ってくるアスタール。流石だな。
「ダブルスラッシュ!ストラグルクラッシュ!」
脅威の4連撃!ターン制バトルじゃないからできるようなもんだな。
「ダメージ受けたら下がって回復しろよ!」
私は見てるだけー。
文句言われそうだが、攻撃手段がないのだから仕方ないのだ。
そのまま、順当に倒すことができた。
出たのは現金400万と武器防具が数点とデュランダルのネックレスというかなり良い効果を持つネックレスだった。
毒耐性20%にステータスのSTRとDEXとAGIが+3される上に、攻撃/詠唱速度上昇と与ダメージによってHPが回復するのが付いている。
さっそく、アスタールが借金の要請をしている。
「あー、疲れた…。このまま10分休憩に入るよ。」
「え?疲れることした?」
何事もないような涼しい顔で天音が言ってくる。
「緊張状態を維持するのも疲れるんだよ。
それはそれとして、こっちに来い。絞めてやる。」
慌てて逃げていくのだった。
「ご苦労様。」
ソルティが言って隣に座ってくる。
「このまま、あと一回40を回ったらオークションして昼御飯にしよう。」
「寝なくて大丈夫?」
私が疲れたら寝てしまうのが長年の連れ添いでわかっている。
「まぁ、大丈夫でしょ。昼食後、13時に再開にして30分くらい寝るよ。」
「さて、もう一回40に行ってオークションしてハウスに帰ろう。
午後もやりたい人は挙手!」
全員手を上げる。
「リアル何時までとか制限がある人は教えて。」
10時が最短で数人居た。
「では、ゲーム時間で16時までに40を3周はできるかな?その後メンバー替えて24時まで回るので覚悟するように!」
最短距離で駆け抜けるように搭を抜けていく。
1グループあたり1部屋でどんどん進んでいく。
2回目だから、余裕も出てくる。
1グループあたり4戦、30分かからずに搭を駆け抜けて行く。
デュランダルも2回目だから余裕で行ける。
エリアシールネックレスさまさまだ。
無かったらどうしていただろう…。
また、ワイヤー出すとこだったかな?
トータル1時間かからずにクリアする。
今回はネックレスは出なかった。
あれだけの高性能なのがポンポン出るのも困るから良いとしよう。
現金400万だけでも十分旨いからな。
「さてさて、おまちかねのオークションです。現金の準備は良いですか?」
パーティー毎に別れて私の前に皆が並んでいる。
「では、目玉商品からいきますか。デュランダルネックレス!100万からスタート!」
「500万!」
アスタールが叫ぶ。
あほうめ、みんなドン引きじゃないか。
シーンとなる一同。
「もっと安く買えるかもしれないのに、アスタールはバカですね。
では500万で落札、おめでとうございます。」
「500だしても惜しくない効果だからいい。」
「このあとに10回くらい回るんだが?」
「出るとは限らないじゃないか。」
確かに、2回目は出なかったな。
まぁ、自分の手持ちで済ませてるんだし良いだろう。
「続きましてミスリルのグレイブ+2!50万スタート!」
ちなみに、ダメージが上がる他に速度も上がる。聖属性の武器となっている。
「100!」
「150!」
「160!」
みんな、意気込んでるな。ナナミも頑張ってるようだ。
あの子も私達とパーティー組んでから結構金回りが良くなってるからな。
「では、225万でナナミの落札。おめでとうございます。」
「ありがとうございます!」
頬擦りしているが、刃に気を付けろよ。
そんな感じで、オークションは進んでいった。
デュランダルの落とした金が800万、売上が3400万くらいで、合計で4200万くらい。
午前中だけで1人辺り21万ってとこか。かなり凄いことになったな。
「城保持してない人は沢山居るから、システムの販売に流せばかなり儲かるでしょう。
頑張って資産増やして、もっと儲けていきましょう。
では、昼食を取りに帰ります!」
今日も私は頑張ってます!
本日も誠にありがとうございます!




