皆で戦おう2
着々と進んでいく。
搭型はある意味レイドの連戦だった。
とあるアニメの12宮を思い浮かべるな。
モブを束ねる敵と多数のモブの部屋だったり、大型のモンスターが1体だけだったり。
バリエーションは富んでいる。
素材剥ぎ取りだけでなく、死体が消えて宝箱が残るパターンもあるようだ。
ちなみに、エリアシールネックレスは結構使える。
まず大体相対距離3m位の接敵状態になる。
そこで相手にエリアシールを発動する。
すると、なんと言うことでしょう。道具の力によって私から離れられなくなるではないですか!
エリアシールを発動状態で他の盾にタゲをとってもらい試してみた。
敵はタゲを取った盾役に近接攻撃はできないが、遠距離攻撃はできるようだ。
私から大体3m以上離れられなくなるという優れもの。
特に引きずられたりすることはない。
ちなみに、私も相手から3m以上離れられないがな。
ヘイトの効果範囲ギリギリでヘイトを撃ち込みまくって、遠くにいる盾役。
それに向かおうとするが、その場で足踏み状態の敵。
フルボッコする他の人々。
エリアシールのお陰で3mの距離が攻撃できなくて見てるだけの私。
ルールに則ってるのでチートではないが便利すぎる。
200万で買えて良かった!手持ちだけで借金しないですんだ!
そんな便利グッズのお陰で安全に進んでいく。
レイド級だらけのせいなのか、1階層4部屋の5階層の造りとなっていた。
2組に別れて進行するとはいえ、10匹倒すと1時間ほど消費する。
現在10時過ぎ。
このまま50行くか、周回するか悩むな…。
ボスの部屋へと到着して、中を覗いてみる。
ボスは今までのような巨大化しただけではなかった。
紅の甲冑を身に纏った騎士。
捻れた角や刺々しく尖った鎧が邪悪さを醸し出している。
身長は4mほどで巨大なのは変わりない。
身長位ある漆黒の両手剣を手に佇んでいた。
「こえー、ヤバそうな雰囲気がプンプンするな。」
そういう私にアスタールが答える。
「とりあえずやるんでしょ?」
「やるのは確定だが、やめて帰りたい…。」
「十分儲かってるから、帰っても問題はないけどね。」
数万から数十万の品が十数点くらい、100越えそうなのが数点くらい。
今の皆の持ち金だと売上2,000万位のもんだな。
それでも午前中回っただけで全員10万は稼ぐようなもんか。
転売したらさらに儲かりそうだが。
「さて、バカなこといってリラックス出来たし頑張りましょうかね。」
首の骨をならし、気合いを入れる。
「名前は血染めの騎士デュランダルだってさ。」
「伝説の武器の名前をこんなとこで使うなよ。」
名前を教えてくれるソルティに苦笑しながら答える。
「では、これより討伐にはいる。みての通り強敵だ。
相手の前面180度は私しか立たないこと。
盾役は私の15m後方で待機。私の交代要員だ。
HPには気を付けるように!
張りつけない近接職も待機。全周囲攻撃が予想される。
倒れた場合、仲間をヒーラーのとこに引きずってでも生き返らせてやってくれ。
他の遠距離が可能なメンバーは最大火力で頑張ってくれ。
ヒーラーとの距離感は十分に注意するように。」
40レベルのダンジョンだから問題なく討伐できるだろうが、見た目が凶悪だから格上に見える。
両手の盾を打ち鳴らし気合いを入れる。
「よし、いくぞ!!」
一気にスキルを使って距離を詰める。
円形の直径100m位ありそうな部屋の中心に立つ相手に駆け寄る。
その場にたったまま剣を振り上げるデュランダル。
「衝撃波が来るぞ!」
立ち止まり飛ばされないように重心を落として、左手のラージシールドに身を隠す。
降り下ろされる剣、こちらに向かってくる衝撃波。
盾を地面に付けて斜めに構え、衝撃を受け流すようにする。
ほんと、ヤバイ相手だな。
どうにか、衝撃波を乗り越える。
まずは、接敵しないとな…。
盾の守りから身を出して視線を向けると、こっちに向かってくるデュランダルが見える。
あんな巨体なくせに意外に早い。
やっばぁ…。こんな出入り口近くじゃ200人が入るのに邪魔になる。
「ダブルステップ!」
少しでも出入り口から距離を取らなければ…。
距離を詰め10mを切ったところでヘイトを入れる。
そのまま、通りすぎていきながらヘイトを重ねる。
できれば中央に持っていきたい!
すれ違い様に振るわれる剣を掻い潜って駆け抜けていく。
ちらりと背後に視線を向けると、横に剣を構えながら私を追いかけてくるのが見える。
ヘイトが効いてるようで良かった。
先程デュランダルが立っていた位置にたどり着く。
「こっからが、スタートだ!」
思いがけず、布陣しやすい状況に持ってこれた。
よし、頑張ろう。
本日も誠にありがとうございます!




