ダンジョンに潜ろう2
十字路を右に曲がりじっくりと進んでいく。
今後は後も警戒しないとな。
「突き当たりが見えてるっすけど、どうするっすか?」
「一応行くよ、何もなくてもね。」
「了解っす。」
突き当たりには壁に抜け道等も特になく引き返し、十字路に戻り入口から見て正面の道を進む。
「宝箱とか無いっすかね?」
「多分あると思うよ。すぐには見つからないだろうけどね。」
「楽しみっすね。」
そうして進んでると正面から蟻型のモンスターが近づいて来るのが見える。相手も気づいたのか足早に向かってくる。
「ホークアイ、ダブルアロー!」
「フレイムランス!」
「ストーンランス!」
直線では遠距離職の無双だな。
攻撃をガンガン叩き込んであっという間に片付く。
「こんなもんなのかな?結構楽な気がする。」
そういう天音に私が言う。
「さっき、ウッドが腕を落とされたの忘れるなよ?」
そういや腕が消失した場合どうなるんだろう?
どっかの緑の星人のように生えるのかな?
数ヶ所通路に罠を見けつつ進むと、階段がある小部屋に到着したので引き返してさっきの逆の道に向かう。
「なんで、階段降りないんですか?」
問いかけてくるナナミに私は答える。
「宝箱があるかもしれないからだよ。勿体ないからね。」
このダンジョンがどういう基準かわからないが、他のパーティーも入れるなら取られたら勿体ない。
他の城から入ってくる人も居るかもだし…。
出来るだけ自分達で回収したい。
そうして進むと、さらに二方向に分岐した。
こりゃ、長くなりそうだ…。
ついでに正面の道が階段直通と言うことは、こっちの道の先に何かありそうだ。
空腹になる程進み、部屋を更に4箇所と宝箱を2個発見した。
戦闘は6回ほどあった。
宝箱の中身は何かの粉と液体。
帰ったら鑑定してもらわないとな…。
小部屋にて食事休憩を交代で入れつつ、少し話し合う。
「私はリアル明日から仕事だから、夜の19時半からの1日分しかログインできなくなるから。ごめんな。」
という私に咲夜が答える。
「いえ、私達も宿題とかしないとですし。そろそろ頻度下げないと危ないので丁度いいですよ。」
「そうっすね、出掛ける予定もあるっす。」
「なんだ、デートか?」
「夏休みの思い出がゲームばかりなのも、どうかと思うっすからね。」
ゲーム時間で10日以上一緒に居て、私の冷やかしに慣れたのだろう。
最近はウッドも隠さなくなってきた。
つまらん。
「騎龍さんと奥さんとの馴れ初めって、どんなのなんですか?」
ナナミが爆弾を投下してきた。
「何か気になることでもあった?」
そう言う私にナナミが答える。
「いえ、騎龍さんにいつもイジられてるので仕返しの一貫です…。」
いい性格してるな…。
「とりあえずなに話せばいいのかな…。」
「なんでもいいですよ。どこで会ったとかでも。」
食事の間に簡単に話をしたが、少し恥ずかしいものだ。
18年くらい前か…。懐かしいもんだ。
「さて、そろそろ行こうかね。まだまだ先は長そうだ。」
「騎龍ちゃん、なんかこれおかしいよ。」
マッピングしてるソルティが言ってくる。
「道が交差したりしてるよ。」
「角度間違えた可能性は?」
「多分無いはず。」
ソルティのINTは低くない。ということは…。
「洞窟が微妙に傾斜があって、交差してるってことか…。」
1階層目から結構広いんだな…。
もしくは、階段はトラップの可能性も出てくる…。
これ、ほんとにインスタントダンジョンなのか?
めんどくさくなってきた~。
「一日で終わらない可能性が出てきたね…。どうする?続ける?」
確かに経験値はいい気がする。
数回しか戦ってなくても、レベルが上がるほどに。
「親父、10レベルで無双して段階踏んでみない?」
「10だと良いもの出ないんじゃないか?」
「階段の秘密とかもわかるかもだし、どれくらいの広さで何階あるのか目処がたつよ。」
それもありだな…。
「よし、引き返して10に行こうか。0時まであと2時間。簡単な構造なら十分だろう。」
サクサク行こうか。
本日も誠にありがとうございます!




