仕事しよう
「お、城主様。ウチでとれた果物だよ。一個持っていきな!」
「城主様、期待してるから頑張ってくれよ!」
「城主様野菜はいらんかい?」
家族でライクスに飛び城に向かって歩いてる途中、様々な店から声をかけられる。
おじちゃんおばちゃんは朝から元気だな。
これでNPCなんだからホント面白い。
「親父、城主っていいな。」
リンゴをかじりながら天音が言ってくる。
「なら、お前がやるか?」
「やだ、めんどそう。」
城に到着し、家族は城内の探検に向かう。
いいな、私も行きたい…。後で行こう。
文官や武官に指示を出す。
すると、文官が聞いてきた。
「王よ、これだけしか施工されないのですか?これでは住民からも不満が出てきそうですか…。」
「あとは私の仲間で実行するから気にしないでいいよ。あまりやり過ぎると、後々やることもなくなっていくしね。」
「畏まりました。これで実行致します。」
私たちがすべて実行したら、次の領主の仕事がなくなるだろう。
国土の開発なんて、数ヵ月から数年でやればいいのだ。
住民にいつやるのか周知しておけば、不満も出ないだろう。
どうせ、1期間(28日)しかしないし。
さーて、城の探検でもしようかな…。
といっても、戦争時に見た範囲から想像するに寝室とか無さそうなんだよな。
そう思いつつ、階段を上がると3階もあるらしく上っていく。
そこには、刻印の間の防衛用のオブジェがあった。
城門の真上にあったのを見たから、これで2個目か…。
他にはどこにあるのか散策していくと、城の裏手に3個目があった。
この3個しかないらしい。わりと取りやすい城のようだ。
その後刻印の間に向かい、地下へと降りていく。
そこには、家族が居た。
それだけでなく、大きな両開きの扉と兵士が立っていた。
「ここは城の地下に広がるダンジョンの出入り口となっております。」
私が訪ねると、そう答える兵士。
それに続けてアスタールが話してくる。
「いつ行くの!」
「城主の仕事が終わってからだな。ほら、討伐や開発にいくぞ。」
「えー、ちょっとだけでもいいじゃん!」
「仕事をさっさと終わらせて、後でガッツリ行けばいいじゃないか。
咲夜達も合流してからな。」
「残念だけど、それもそうだね…。」
ハウスに皆で戻り、ギルドの事務局へと向かう。
事務処理をする場所かなかった為に、増築した場所だ。
ここでは収入や支出、素材の在庫管理に徴収金の管理も行われている。
表は盛大に込み合っていた。
皆への連絡の掲示板に張ってある、討伐の依頼のためだろう。
1パーティー1依頼のノルマにしたからな。
狩りのついでにやり易いのを見繕ってるのだろう。
やらないと、城のダンジョンに入らせないからな。
ここで許可証を発行させて、門を守ってる兵士に見せないと入れないようにした。
私達は裏から入って、元々よけておいた私用の依頼を手に混雑を横目に出ていった。
権力って、最高だね!
「さーて、10時だからさくっと終わらせて昼御飯にしようか。」
場所はライクスの城から近めの畑が広がるのどかな場所だ。
獣による作物の被害が結構出ているため、間引いてほしいとのことだった。
レベル30越えてればただの獣なんぞ怖くない。
サクサクと狩り尽くす。
多分、鳥による被害もあると思われるから、天音が魔法で打ち落としていく。
「こんだけ狩ればいいんじゃない?」
結構広い範囲で数十匹狩りつくす。
よく居たなこんなに…。
ゲームらしくリポップするなら、被害は減らないんじゃないかと不思議に思う…。
まあ、規定数は超えてるからいいか。
ハウスに戻って昼食をとっていると咲夜達も合流してきた。
「やっぱりここに居ましたね、相席いいですか?」
「どうぞどうぞ。」
「掲示板見ましたよ、昼から行くんですか?」
「狩りの方は終わったから、昼からは別なのいくよ。」
「え?もう狩りの方は終わったんですか?」
「権力って素晴らしいよね!」
いい笑顔で答える。
「…騎龍さんが一番怖いって噂は本当だったっすね。」
「まともに仕事をしている様に見えるけど、一番サボる筆頭って噂が流れてるもんね。」
ウッドと咲夜がなにか話している。
聞こえてるぞ。
「さてっと、食事も終わったことだし次の仕事を済ませようか。」
「次は何をするっすか?」
ウッドが聞いてくる。
「内政系だよ。簡単な井戸掘りだ。」
「簡単なんすか?掘るの大変だと思うんすが?」
「私の予想なら、スレインのゴーレム作成ですぐ終わると思うよ。」
「あー、地面の土を使ってゴーレムを作るからっすね?」
「そういうこと、終わったら城のダンジョンでも行ってみようか。」
「了解っす!楽しみっすね。」
さくっと井戸を5箇所ほど造る。
スレインのゴーレム魔法も応用がかなり出来るようになっていて、ブロックのような形も作ることができた。
1時間以上たっても形は崩れない。
便利で羨ましいが、INT無いから覚えられん…。
さて、城に向かうとするか。
どんな感じのダンジョンなのかな?
楽しみだ。
本日も誠にありがとうございます。




