攻城戦7という名の+α
あれから4回攻めてきた。
大体500~800位の人数だと思う。
半数以下の相手なら全く問題ない。
魔法や弓が400人くらい居るから、雨のように打ち込まれ半壊して敗走したり、前衛もボロボロで苦もなく倒せる。
特別な準備をして奇策でも用いなければ、倍の人数は早々覆せない。
問題はこの後なんだよな…。
更に組んで大きな連合になるかもしれない。
そうなったら、税収とかも減るからあまりやらないと思うけど…。
他人の考えは解らん。
まあ、少数ギルドは運営費はかからないから、組む可能性はおおいにあると思うが…。
と考えてると、龍桜が駆け寄ってきた。
「騎龍さん、北東の城が取られそうだと連絡があった。」
「なら、龍桜は取り返しに行かないとな。増援はいるか?」
「いやメンバーはギリギリ生きていているんだが、相手が騎龍さんを呼べって騒いでいるらしいんですよ。」
「あー、よくあるあれか…。わかった、どうせ一人で来いとかだろ?」
「そうです。」
「わかった、城を取られるのも困るしな…。こっちで全て処理するよ。」
祭りに彩りが添えられそうだが、こんな時にしなくてもいいだろうに。
来ることは予想できていたが、時と場所を考えてほしい。
「天音、北東の城に向かうように転移門をお願いするわ。」
「了解。んで、タイマン張るの?」
「めんどくさいが、城を取られるのは困るからな。
まあ、普通にやる気はないがな。」
「そか、いってらっしゃい。」
「あほう、帰れないだろうが。一緒に来い!」
「めんどくさ~。」
天音と共に門を潜って北東に向かうのだった…。
北東の城に到着する。
ここの城は絶海の孤島に作られている。
攻めるなら正面の橋か、海を渡って橋の中程にある広場に階段で上るかしか手はない。
橋の先には街が広がり、なかなか面白い風景となっている。
一目見た瞬間、ここを拠点とすることを決めた。
圧倒的に守りやすいからだ。
橋をのんびり歩き、城へと向かう。
どうせ、相手は1人だからな。
まったく、別な暇な日にして欲しいものだ。
城内に入ると予想通りの相手が待っていた。
「やっときたか、オヤジ。」
ため息が出る…。テンプレすぎて面白くもなんともない。
「んで、なんのようだ?ソロプレーヤー。とりあえず名前はなんだ?」
「隼人だ。」
「そうか、私は騎龍だ。」
「俺と戦え!」
「ダルいからやだ。」
愕然とする隼人。まったく、どこの漫画だ…。
「なぜ断る!仲間を痛め付けたのは俺だぞ!敵を打とうとかないのか!」
「無いね、すごく無駄。」
「なら、この城を取るぞ!」
「出来るならどうぞ、刻印の邪魔して時間一杯遊んでやるよ。」
顔を真っ赤にする隼人。時間の無駄だな…。
「なら、隣の男はなんだ?一人でと言っただろ。」
「バカなのか?帰りの転移門を出す要員だよ。」
「そいつを殺すぞ!」
「どうぞ?復活したら元通りだな。」
愕然とした顔をする天音。
あほうめ、弱味見せたらそれで終わりなんだよ。
「あのとき負けた雪辱はどうやって晴らせばいいんだ!」
「だから、ルール上は君の勝ちだろ。なんの問題もない。」
「俺はあんな勝ちは認めない!」
「勉強してこいガキンチョ。話す価値もない。」
「俺の価値を勝手に決めるな!」
一気に飛び込み、私を切りつけてきたが私は一切動かない。
袈裟懸けに切られた太刀筋から血が流れ落ちる。
「なぜ避けようともしない!」
かなり努力したのだろう、初の近接ダメージで2桁だ。
「どうだ、ダメージ1ではなくなったぞ!お前の自信の源が崩れたんじゃないか?」
「何を勘違いしている?私は魔法なら数発で死ぬからな。
そんなものどうでもいいわ。」
よろめく隼人。強い奴と戦って自分が最強になりたいのだろう。
悪いがそんなの興味ない。
私が求めてるのは家族との楽しいゲームだからな。
「さて、どうすんだ?城を取るのか?」
「城をとれば、攻撃はしてくるんだな?」
「そんなダルいことしない。200人で即殲滅する。」
呆然とする隼人。
「とりあえず言っておくが…。お前の価値観は好きにしたらいいが、私に押し付けるな。私は面白く家族とゲーム出来ればそれでいい。」
「なら何故あんな巨大ギルドを作った!そこに君臨する!全ては強さのためじゃないのか!」
隼人が何か言ってくるが、すさまじい勘違いだ。
「全部成り行きだ。やろうと思ってやった覚えはない。できるからやったってのはあるがね。」
「もういい…。」
フラフラと城から出ていく隼人。
偶然でもなきゃ、もう会うことはないだろうな。
「あー、めんどかった。よくある漫画のテンプレが起こるなんて、マジで運が悪い…。」
「LUKでも上げる?」
天音がそう返してくる。
「とりあえず帰ろう、皆が心配だ。」
よくあるテンプレを私なりにぶっ壊してみました。
本日も読んでいただき誠にありがとうございます。




