攻城戦5
転移門を潜り、西の砂漠にある城へと到着する。
アラビアンナイトにでも出てきそうな豪華な造りの城だ。
湖の近くにあるので、とても美しい景色になっている。
戦争が終わったら、じっくりと観光旅行でもしよう。
「それでは、仲間達のために進軍する。後方を突き相手を撹乱殲滅するぞ!」
パッと見、城内まで侵入されてるようだ。
急がねば…。
群がってくる敵を止め、シールドスタンを入れつつ放置。
倒すのは私の後ろにいる近接職に任せてどんどん進んでいく。
城門に差し掛かったところで城壁からも多数の攻撃が来る。
「駆け抜けろ!」
城門の上に居る相手にヘイトをかけつつ、ターゲットを私にしながら走り出す。
ここで、魔法使いにヘイトを入れないのが重要だ。
「城門の上の殲滅してる暇はない。このまま中に行くぞ!」
多数の犠牲を出しながらも進む。
城門を潜った先は、中央に2~3百mの直線の泉が広がり、その周囲を守ろうと相手の人達がならんでいる。
ここで多数の死者が出るが気にしてられない。
【死んだものは、リザ待ちしないで復活。纏まって再突入するように!】
指示を出しながら突き進んでいく。
片側だけで侵攻してるから、対面からの攻撃が激しい。
城門を潜った中の方でも激しく戦っていた。
城の扉を越えたら、すごく広い玉座の間。
天井も高いのに、2階とかがない。
これは上から狙われたりしないが、守りづらいな。
かなり戦線が下がっている。
「助けに来たぞ!」
叫びながら突撃を敢行する。
後ろからの攻撃に、相手はうろたえているようだ。
これで城内の人数的にはこっちが上になった、盛り返していかないとな!
相手の後方には、遠距離や回復職が多い。
一気に突っ込み殲滅していく。
回復職が少なくなればしめたもの、この城の確保は確定できるな。
相手も粘るが、徐々に押されていく。
「B班の200名は後方に注意!城壁の相手が来てもいいように守りを固めるんだ!」
これで、バックアタックの警戒もできる。
龍桜たちはいつ来るかな?
来たら完全に形勢逆転できる。
安堵してたら、生き残ってる仲間が注意を促してきた。
「ここは地下もあるんだ!地下まで侵入されている。もしかしたら刻印されてるかもしれない!」
「わかった、すぐに救援に向かう!」
玉座の左右に扉がありその先へと駆け出した所で、周囲が暗転した…。
次の瞬間、町中に出現する。
刻印されてしまったようだ…。
あと5分早ければ確実に取れた所が惜しかった…。
南の都市で無駄に防衛してたのが判断ミスだな…。
今後は出来る限り無駄な時間を省く努力をしよう。
さて、気を取り直して、攻めていこう。
【全軍、城門から見て左の城壁の位置に集合。壁の中央付近、距離100mの地点に集合とする!
ただし、合流まで3分以上掛かることが予想される場合、城門から100m離れた地点に集まり、私達に合流するように!
敵は判るな?できる限り殲滅を行うこと!以上!】
ギルドチャットで指示を飛ばし、合流地点へと急ぎ走る。
数十人すでに集まっていた。
【これから、城の奪還戦へと移行する。おそらくギルド単位で城内に残っているはず。
相手は30~100程度と見ていいだろう。
援護魔法が入れれるものは、近くのメンバーに入れ直し。
回復を行って、3分で移動を開始する。
今回は早さが求められる。隊列は気にしないでいい。
それでは、準備開始!】
現在ウチのバラけたギルドメンバーもどこかで集合して攻め直す準備をしているはずだ。
他の6人にメールを飛ばす。
[2分の準備期間を置いて私達は西の城を侵攻する。時間がないから、出来る限りの速度で再侵攻するように!]
1分短くしたのは、文章を描く時間を確保するためだ。
3分待ってる間にも、続々と集まってくる。
心は焦るが努めて180秒を数える。
その間で私達のパーティーも6人は揃った。
【では、今居る人数で侵攻する。遅れたものは合流を目指して城に向かうように。では、移動開始!】
一気に駆け出していく。
AGI上げてて良かった。遅れなくてすむ。
城壁の上にも特に人は居なかった。
多分予想通り刻印をしたギルド単位で城に残ってたのだろう。
続々と城門前に集まってくる。
因みに敵味方の判別は簡単だ。手首と首に布を巻いてる。
色は赤青黄色の信号機カラー。
間違えようがない。
味方じゃないギルドはすぐさま殲滅へ入る。
現在城主になってるギルドの友好ギルドなら戦力増強を防げるし、そうでなくても、敵は減らしておきたい。
そうこうしてると、味方とも合流できた。
キリングドールと命だ。
これで1000人(合流してないのが居て少し足りない)だ。問題なくとれるはず!
合流して並走しながら話をする。
「騎龍さん城とったのに放棄したんですね。もったいないなー。」
「1万人相手に勝てるなら取ってるわ!」
「誰でも無理ですよ。仕方ないと思います。」
軽い会話をする。
「さて、軽口はこれくらいにして一気に取り返すぞ!」
「はい!」「おうよ!」
本日も誠にありがとうございます。




