攻城戦4
先頭で通路を越えてきた盾役を迎え撃つ!
「ダブルステップ!ノックバック!」
数人巻き込んでぶっ飛ばす。
中央に道ができるが追撃せず、周囲の攻撃を見越して行動する。
「ダブルステップ!」
後ろにスキルを発動して、魔法や弓が打ち込める隙を作る。
隊列を崩されて意識がそっちに向いた相手に容赦なく周囲から攻撃が打ち込まれる。
「まだまだ、本気出せ!一人辺り20人殺す気でやれ!
お前らの本気はそんもんじゃないだろ!」
古臭い気合い論だが、こういう場では生きてくる。
ほんの一瞬でいいから、瞬間的に力が入り盛り返すことが出来る時間。
それの確保が大事だ。
その数秒が十数人を倒す時間が生まれてくる。
それはすなわち、数十人の仲間の時間を確保することに繋がる。
瞬間的な安堵する時間があれば、心にゆとりが生まれる、
そういう時間の確保が大事だと思う。
ほんの数秒後には気が抜けない乱戦が始まるのだから。
私は家族達プラス咲夜達と一緒に隊列を組んで戦っていく。
「シールドスタン!」
盾によって攻撃を行い、同時にデバフを入れまくる。
私の横からアスタールやナナミが攻撃を仕掛ける。
三人で正面を止めて後ろからは天音・咲夜・スレインが攻撃しまくる。
ウッドは油のはいった小壺を取り出して投げつけたりしている。
魔法で引火させて蒸し焼きとか、酷すぎだろ。
相手の身体は戻れば消えるから、邪魔にならないのが救いだな。
盾軍団によって侵攻された後、攻撃職の部隊も攻めてきた。
近接職が取り付き、魔法や弓が飛んでくるようになる。
途切れない敵に疲弊してくる。
MPも限界に近づいていく。
「騎龍ちゃん、もうMPが切れるよ~!」
約20分ほど支えてきたがここまでのようだ。
回りの仲間も半数を切るほど減少したが、2000を越える相手を倒すことができたはずだ。
戦果は十分だろう。
その数分後、私達も倒れ伏すこととなった。
[復活しますか?]の問いにハイの所をタッチして復活する。
すると、四方を壁で囲まれた広い密室へと出現した。
「なんだここ?」
「ここは城を取得しているメンバーが復活待機をする場所みたいですよ。」
仲間の一人が答えてくる。
名前は覚えてないけど…。
「そうなのか、皆はなぜそのままここに居るんだ?」
「30分に一回のようですが、玉座の間に直接飛んで援軍出来るようなので待機してるんですよ。」
「ふむ…、気持ちは嬉しいが、ここは放棄するから魔法で最初の丘に行こう。
このまま防衛し続けることは不可能だと思う。
仲間の人数がまだ居るなら可能だが、この人数じゃじり貧だ。
殲滅に時間がかかるから、実質無限ループだしな。
いずれ取られるなら、放棄して他のところを確保しよう。」
「なら、ここのオブジェに手を当てたら転移可能場所が表示されますよ。」
案内された戦士の像に手を当てると、表示が出てくる。
玉座の間への転移時間まで後13分です。
都市の入り口にはすぐに転移可能です。
転移しますか?
[ハイ][イイエ]
ふむ、ここは放棄前提だからもういいか。
前に一回告げたはずだが、もう一回伝える。
【待機してる全員に告ぐ!全員で都市の入り口に移動!
その後最初に待機した丘に集合すること!
その後他の都市の確保を目指す!】
元々この都市は放棄すると伝えたたはずなのに、義理堅いものだ。
都市の入り口へと戻り、丘の上に移動する。
仲間達も続々と集まってきた。
城は人だかりで大変な状態だな。
もう暫くしたら誰かが刻印でもして、権利も移るだろう。
「さて、ほぼ集まったな。皆御苦労様、皆のお陰で1回は城を取ることができたことを深く感謝する。
約1時間過ぎた。少し休憩を挟んで移動しよう。
身体の傷は魔法で消えただろうけど、精神的疲労は取れてないだろ?
ここで15分の休憩に入る。」
腰を下ろし水を飲んでゆったりする私を見て、回りの皆も休み始める。
「ほんと疲れたね。」
ソルティが声を掛けてくる。
「ほんとだな。さて、次はどこに行こうかな…。」
メールに目を通すと、東と西は取れたらしい。
だが東は5000西は3000くらいずつ攻めてきているから、なかなか厳しいようだ。
「よし、東も放棄して西を確実に取ろう。
龍桜にメール入れないとな。」
どちらか片方なら全軍揃えば問題なくとれる。
取れるなら余裕を持って取りたいからな。
取り返される危険性も下げたい。
「ではこれより西へと向かう。
現在城を確保しているのを防衛してると連絡があった。
相手の後方から私たちは攻めて、仲間達の手助けをする!
では、準備しだい移動を開始する!」
天音達が転移門を発動して移動していく。
次の戦場へ向かうとするか!




