ヘルプを見よう。装備を作ろう。
1日に2千文字くらいで書いてます。
1つの話が2千文字くらいです。
今後、説明回が入ったりします。そうやって、1日1話を守って頑張っていきます。
現在、どうやって面白くするか寝てるとき以外考えてます。
一応、レベルも上がった。
そのお陰で武器や盾が持てるようになってから、狩りはマシだったと思う。
そのまま6時間ほど狩りをして、日が完全に落ちたので街に私達は戻っていった。
そのまま、落ち着いたカフェに入り、4人でヘルプを確認した。
あまりにも、知識が無さすぎるからな!
ゲーム内での1日は、現実の6時間と記載されていた。
現実の昼御飯を食べるなら、あと6時間は暇があるようだ。
ちなみに、ゲーム内での時間は現在18時である。
「ふう、大体のことはわかったな。」
私はヘルプ画面から目を離し、3人に言った。
「今から夜になる。視界が悪くなってくるから、戦闘はしない方向でいこうと思うんだがどうだろう?」
私の言葉にソルティが答える、
「そうだね~、結構素材が貯まったから武器や防具を作ってもらったり、NPCからスキル教えてもらったりしないとかな?」
そんな優しい嫁の言葉に被せるように、悪魔が言葉を紡いでいく。
「騎龍、スキルにも必要ステータスや武器の熟練度がいるからな?」
「4人の中で一番強いのに、慣れてるからって確認を怠るのが悪いね。」
相変わらず、私の家族は優しいようだ。
私のライフはもうゼロよ!
そう思ったが、VIT極振りだったのを思い出した。
サーセン、余裕でした。
「ま…まあ、気を取り直して。まずは武器や防具を作ってもらおうか。その後は別行動でスキルを覚えに行くべきだな…。
あぁ、先に宿を取ってログアウトできる状況にしないといけないな。」
畳み掛けるように複数の話題を投げ掛け、不手際から目を逸らす努力をしてみるが、無駄だったようだ。
うろんげな眼差しを向けてくる息子達…。
流石は私の家族である。
行動パターンはバレバレのようだ…。
そんな家族を無視しつつ、私達はカフェを後にしてギルドへと向かった。
ギルドでは、討伐依頼や素材の買い取り等を行ってくれる。
併設された酒場にて、狩りをした後の打ち上げをしてる人もいるようだ。
それらを無視して、カウンターへと私は歩みを進める。
今回の目的は、現金の確保だ。
モンスターがお金を持ってるわけがないからな。
え?さっきのカフェ?
オープンテラスで水だけでしたが?
プレイヤーの店や高級料理店とかじゃなくてよかったぜ…。
そう考えつつ、空いてるカウンターへ到着して、私は受付嬢へと声をかけた。
「すいません、コイツの討伐依頼はありますか?」
ボックスを開け、犬の牙やトカゲの尻尾などの数種類を見せて確認していく。
「はい、全部有りますよ。ブルードックの犬歯は10組で1000ライ。ブルーコモドの尻尾は5本で1500ライとなります。」
受け付けのカウンターにいる若いお嬢さんの返事を聞き流しつつ、私は様々な討伐以来の魔物の素材を並べていく。
「では、これとこれと…。」
数種類を選んで並べていく。
提出された物を軽く眺めて、受付嬢は私へ現金を手渡したのだった。
「では、これらはギルドにて買い取らせていただきます。
ありがとうございました、またのお越しをお待ちしてます。」
その言葉を受けながら立ち去りつつ、微妙な違和感を覚える。
ブルードックとか一瞬ブルドッグと聞き間違えたよな?
誤植か?それとも意図的に変えてるのか?
一応運営にバグ報告しておくべきだよな…。
初期のゲームにありがちなバグだと思う。
運営も見逃すことが多いからな。
ゲーム進行に致命的でなくて、本当によかった!
それはともかく…。
換金金額は全部で8万ライ。一人頭2万ずつにしたのだ。
これで問題ないのではないかと、リアルの私は考える。
現実でホテルに泊まったら、安くても3千位飛ぶしな…。
その後に、出きるだけ安い宿を決めて、金額を支払って4人部屋を確保しておくのだった。
4人一部屋で2000であった。
予想以上に安かったのは、得をした気分になった。
しかし、ログアウトするためだけと考えたら高い気もする…。
それはそれとして、荷物を置いた後に皆で街中の探索を進めていくのだった。
昼には並んでいなかった屋台で、作成したものをを売っている職人が、チラホラと見受けられる。
他には、食べ物のいい匂いがしてくる…。
流石は初日からゲームをしているゲーマーだな!
そんな周囲に視線を投げながら、ソルティが呟く。
「お腹が空くね~」
その呟きに、私は答えるのだった。
「武器や防具を作ったら個別行動なんだから、そこで好きに動けばいいよ。」
そう返したときのソルティの笑顔は、15年前を思い出させるものだった。
一瞬、惚れるとこだったわ…。
あぁ、すでに惚れてたわ…。
どうでも良いことを頭の片隅で考えつつ…。
この後にどうするか悩みながら、周りの店舗を見回しつつ進んでいく。
現状だと、まだNPCのほうがまだ腕は上だろうな…。
そうして視線を巡らせる私の前には、沢山の露天が並んでいる。
そのほとんどは、プレイヤーだ。
露店に並んでるプレイヤーが作ったものを見るが、効果が低かったりするのが多い。
初日からNPCを越えるような、チートキャラは居ないようだ…。
そのまま、先々に向かって思考を進めていく。
2日もすればプレイヤーのほうが上になるはず…。
となると露店のプレイヤーにお願いしてコネを作ったほうがいいのかもしれない。
4人分だから、スキルも上がるだろうし…。
様々な未来予想が私の頭を駆け巡り、結論を下す。
「よし、長い目で見てプレイヤーにお願いしよう。四人分作るってなったら、段々とスキルも上がっていくだろうしね。」
「じゃあ、あそこがアタシはいいな。」
ソルティが指差す方へ目を向けると、綺麗な蝶のブローチが飾られた露天があった。
まあ、特に反対する意見もなかったので交渉しようかな?
「すいません、ここは武器防具の作成はしてますか?」
私は露天の暖簾を潜りつつ、声をかけるのだった。
「あー、見ての通り服飾やアクセサリーはできますよ。他はあんまり自信がないけど。」
「ソルティがこのブローチを気に入ったので、ここで出来ないかと思いましてお邪魔しました。
ついでなので全員の武器や防具を作っていただけないかなって思ったのですよ。
申し遅れました、私は騎龍といいます。」
「それ、自信作だから誉められると嬉しいな。私はダイアです。
頼まれたからには受けるけど全員って何人分?」
「四人分お願いしたいかな。」
「ちょっと四人は時間がかかりすぎるわね。二人分なら、明日の朝までにできるけど…。」
やはり、製作もリアル思考なんだな。
でも、二人分を揃えて約12時間なら早いほうか…。
「じゃあ、あたしの分かな?」
「僕のも服飾だね。」
魔法を使う二人の装備をお願いすることにする。
素材の半分を渡し、後は二人に丸投げで別れることにしよう。
好みがあるだろうしな。
希望を伝えるソルティと天音を残し、次の露天へと向かう。
アスタールと並び様々な露店を眺めつつ気になる露店を見つける。
看板に鉄の塊をぶら下げてるだけなんて、面白い店だ。
「すいません、鍛治依頼をしたいんですが。」
「おう、何でも受け持つぜ。」
出てきたのは、禿げた武骨な男性だった。
リアルでも禿げなのだろうか?
名前は戦斧と言うらしい。
すんなりと、製作依頼は通った。
片手剣と半身を隠せるくらいの大きめの盾。
鎧は全身鎧でお願いする。
手に入れた素材を主に使うので、スケイルアーマーになるかな?
一番重要なのは、現在のスキルとかステータス!
なんせ、めちゃくちゃだからな…。
レベルが上がったので大丈夫だろうが、指定していく。
親父の視線が痛い。
(ステ振り間違ったんだろうな。)
って目線が訴えている。
「では、それでお願いします。ちなみに、今後は職人でギルド作ったり考えてたりしますか?」
「当然だろ。いま知り合いと6人で組んで設立費用貯めてるんだぜ。設備も場所も必要だからな。」
と戦斧が答える。
先々だから読んでなかったが、建設とかもあるのだろう。
ギルドハウスとかもあったりするんだろうな。
情報をあまり調べなかった自分を殴りたい。
「では、今後贔屓にさせてもらおうかな。私も腕を上げるのでお互いに頑張りましょう。」
「おうよ、よろしく頼むわ!」
6人で組んでるのなら、戦斧のギルドですべて揃うかもしれないな。
一人で兼業するよりも、専業のほうが腕は上がるだろう。
なかなか、いい所を見つけたかもしれない。
さて、次はスキルを覚えにいくか。
息子の邪魔にも負けず
酔い過ぎによる誤字脱字にも負けない
そんな作家に私はなりたい
いや、すでに作家は無理か。
本日もこんな下らない話を読んでいただき、誠に感謝致します。