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親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
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攻城戦直前

遂に今夜は攻城戦か…。

夕食を作りながら、のんびり家族と話している。

駆け抜けすぎた8日間だったからな…。

城を取ったらのんびりと狩りがしたい…。

歩くのは飽きた。


「流石に疲れたよね。でも各都市の座標は手に入ったから、今後は移動が楽になるよ。」

次男が言ってくる。

「Lvがそんなに上がってないのがネックだよね。攻城戦大丈夫かな?」

と長男も続ける。

それに私は答える。

「10位離れてるけど、どうにかなるだろ。他のメンバーも居ることだし。」


私は約600を率いて南の城に向かう予定だ。

龍桜は北東で本拠地の予定の強固な城の確保を目指す。

北東は人が来る可能性が低いから、問題ないはずだ。

本拠地確保でありメインギルドなのに、200人で向かう。


「激戦になるだろうな…。初の死亡を経験しそうだよ。」

そういう私に天音が答える。

「魔法がバンバン来るだろうからね。」

「父さんが守ってたから無事だったけど、俺達も初の死亡になると思うよ。」

「盾やってんだから守るのは当たり前だろ。死亡ってどんな風になるのかな?」

「PKしようか?」

天音がニヤニヤしながら答える。

「拒否します!」


「親父はいくつ獲得できると思ってる?」

「最低3で最大5かな?」

「やっぱり、北と南は難しいかな?」

「当然だな。わかってるだけでも3組のギルド連合がある。

1ギルドあたり20~30人規模だけど、大きい所で10ギルドが連合してるしな。

わかってないだけで、もっと居るはずだ。」

「だよね、イン人数が少な目に見て200万、職人外して100万とかだもんね。」

「そうそう、戦争に参加するのが50万でもおかしくない。」

単独ギルドもどの程度居るやら…。

ある種の祭りだからな。


そんな会話をしつつ、ご飯を食べてログインする。

あと10時間か…。

最後の悪あがきで、狩りをしていく。

1でも上げれば少し楽になるからな。

「父さん、意気込んでるのは解るけど。殲滅速度とか考えてよね。」

おっと、頑張りすぎたようだ。


そこで私は答えた。

「いつ範囲できるようになるの!」

「「今でしょ!」」

うん、古い。

私的に3日過ぎたら古い。

「範囲魔法は詠唱何秒?」

じゃれられながら聞く。10匹くらいに囲まれてる。

「5秒!」

「んじゃ、詠唱開始して!」

回りのモブを剣や盾で殴りながら立ち位置を調整する。

そうしてると、上空に炎でできた剣が浮かんだ。

「ダブルステップ!」

スキルにより、10m離れた瞬間剣の雨が降り注いだ。

「フレイムダガーレイン!」

降り注ぐ炎の剣を受けて、モブが殲滅される。


「父さん、いつ覚えたの?」

「昨日の夜にようやく覚えた。」

「親父が普通になった。つまんない…。」

「さんざん弄られたからな。これで狩り効率がかなり上がるな。」

「あたしが大変なんですけど!」

ということで、皆で解体していく。


範囲で出来るのは良いが、解体時間とのバランス考えないとかなり大変だな…。

人手がいるわ…。

1匹辺り数秒とはいえ、10匹いたら1分くらいかかるからな。

「常に家族で一緒だから、他のパーティーがどうやってるかの情報が無いのが問題だな。」

「子供たちが成長してから、大体そんな感じだね。」

「まあ、基本は変わらないから問題ないと思うけどな。まあ、今後のために範囲の練習だな。」

数の調整したり、私が集める時間伸ばしたりしながら、どれくらいがいいか考えつつ狩りを続ける。


その後、昼食をとり残り時間は3時間位になった。

装備の手入れや必要なアイテムの購入などをして、ギルドに向かう。

食堂兼集会所を兼ねている一番大きいホールだ。

ここで集合して、時間前になったら皆で飛ぶ予定だ。

まだ時間はあるが、へたに狩りでもして遅刻できないからな。

その場で椅子に座り、目を閉じた。


「騎龍ちゃん、起きて。今から出発前の壮行会?だよ。」

ソルティが起こしてくる。

「あいあい、向かうわ。」

壇上に登り、龍桜達とならんで立つ。

2000人を前に、顔がひきつってるのが何人か居るな。

現在15時30分。

「時間です。よろしくお願いします。」

と秘書っぽい人が龍桜に声をかけた。

いつ雇ったんだ?構わないけど。


「それではこれより、攻城戦に向かう。

前代未聞の全都市確保に向けて今まで準備してきた。

どのようなゲームでも、このような事態は今までなかった。

それが可能な地力が私たちにはある!

世界で最初の偉業を私たちで成し遂げよう。

世界にWorldの名を知らしめるのだ。

私一人では成し遂げられない。

しかし、皆が居ればどのような難事も越えていける!

このギルドは皆で成り立っている。

この後の4時間に命を懸けろ!

魂を懸けろ!

世界を掌握するのだ!

以上。マスターとして皆の健闘を祈っている。」


外面はいまだに剥げてないようだ。

みな、緊張した面持ちでこちらを見つめる。


「以上、マスターの言葉でした。

続きまして、この巨大ギルドの設立の功労者の騎龍さんにも一言いただきたいと思います。」

秘書!!

予定にないことするな!!

なんも考えてないぞ!

5分前まで寝てたんだからな!


「コホン…。

私が騎龍です。噂は色々と聞いてるでしょう。

それは置いておいて、ワタシの望みはただ一つ。

皆と笑って酒をのみたい!

うまい酒を飲むために努力は惜しまない!

ここなら、最高に旨い酒が飲めるだろう!

攻城戦の後、肩を組んで笑いながら酒を飲もう!

目標は全都市制覇!」


「「「ウォー!!!!」」」

パッと見、私くらいの親父が同意してるのか手を上げて声をあげる。

私はゲームをするときは飲まないマイルールがあるがな!


「それではこれより移動しましょう。門をお願いします。」

秘書の言葉に数人の空間属性持ちがゲートを開く。

あと30分切ってる…。

私は最大の戦闘が繰り広げられると予想される南の都市に飛ぶのだった…。

皆様ありがとうございます。

酔いすぎて眠い…

(現在19時)

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