王都観光のつもりだった
晩御飯作ってると皆戻ってきた。
「どうだったよ観光は?」
「問題はないけど、色々面白いことが解ったかな。」
そう天音が答える。
「ほう、どんなことがわかった?」
「とりあえず、世界地図が手に入ったよ。」
「ほう、今後便利になるな。」
どっちにいけば何があるのか、大体でいいから解るのはいい。
「ただ、僕たちの居た街は載ってないんだ。」
それは面白いな…。
急にできたような感じだったのだろう。
「本当に別の世界があって、急に私達の街ができたような感じか…。」
「そんな感じだね。」
「住んでる人はNPCじゃなくて、現地民の可能性が浮上するな…。」
「その可能性が高いんだよね…。普通にお墓があったりしたから、光になって消えるとか無いのかもしれない。」
でも洞窟で会った狂信者は光になって消えた。
なぜなのかは不明だが…。
「他には?」
「王の名前を誰も知らなかった。というより、即位してないみたい。」
「ということは、私たちが城を取ったら王に成るようだな…。
あれだけの都市で王が居ないのが疑問だが…。」
「ゲームだからじゃない?」
「そうかもしれないが、違和感だらけだな。」
まあいい、後で実際に行って確認すればいい。
家族でゲームするのはやはり楽しいな。共通の趣味があると、会話が弾む。
さて、晩御飯も終わったことだしインして頑張りますか!
早速城に飛ぶ。すっかり天音が足役だ。
城門まで向かうと衛兵に止められる。
「現在城主様はおらっしゃいませんので、お引き取り願います。」
「…。留守ですか?」
「いえ、決まっておりません。」
ここは、ゲームっぽいな。
「そうですか、では失礼します。」
ふむ…。
「コレは多分、部分部分でゲームと現実が混じってるな…。地図見せて。」
地図を見る…。
私たちが居た街はほぼ中央に位置するようだ…。
書かれてないけど…。
「んー、まあいいや。現実前提で行動しよう。危険すぎる。」
「城はどうするの?」
とソルティが尋ねる。
「当然取るよ。城主不在だと国家として問題が大きすぎる。」
いないなら、私たちで抑えないとね。
「それはそれとして、後程調査隊送るからほっとくとして…。
ソロプレイヤー追いかけようと思うんだ。
東と西は山と砂漠にだから、多分どっちかにソロプレイヤー行ってる気がするんだよね…。」
「何でそう思うの?」
「追いかける理由は、城を万が一取られたくないからだよ。
そっちに行ってると思う理由は、ソロで最強目指してる奴の行動パターン何てそんなもんだ。」
様々な小説読んでるが、人の逆を行く奴ばっかりだ。
普通の逆を行ってるつもりなんだろうが、年間に百数十冊の本を読む人には通じない。
本を読む人にはありきたりだからだ。
ちなみに私が本気出せば、600ページ位の本なんて1時間かからず読める。
速読ができる人はまだ早い。
「よし、元の町に戻って山脈を越えて東にいこう。多分ソロプレイヤーはそっちだ。」
「親父の運はゼロだけどいいの?」
「運と推理は別物だよ。なんなら、小遣い3000円賭けてもいい。」
「なんで、父さんは砂漠じゃないと思うの?」
「砂漠は平地だから先が見えないから目印がないからな。山越えなら頂上という目標がある。そこまで来たらかなりの範囲が見渡せるからな、次の町や目標が決められる。そういう思考になる可能性が高い。」
「ちなみに、何故ソロプレイヤーを追うの?」
というアスタールに私はニヤリと笑って答える。
「当然、一戦交えたら強さの秘密が解るからだよ!」
「ゲーマーめ…。」
「コレがお前達の将来だよ!」
ソロプレイヤーやっている以上、普通の人と違う考えをしてるはず。
バトルするのが面白そうだ…。
相手の想像の上を行かないとな…。
「よし今日のところはこの地図をマスターに報告して、近場の4箇所抑えよう。複数箇所抑えられるならそれがいい。」
コレから寝るとして、土曜の攻城戦までゲーム時間で約15日…。
どれだけのプレイヤーが3日以上掛かる都市を押さえられるかな?
現在ではほぼ無理だろう…。
まだ街周辺でLv上げしてるやつが大半だ。
南のここは、殺到する予想がたつ。
私達は山越えをして、ソロプレイヤーを追いかけよう。
「えー、観光終わりですか?」
そういう咲夜に私は伝える。
「今日は自由時間でいいよ。私は少しでも狩りしてレベル上げたいから、次の都市に向かいたい。行く人はいるかな?」
手を挙げるソルティとアスタールと天音とスレイン。
「スレインはいいのか?」
「はい、ナナミは頑張ってる私が好きなので。」
ナナミの顔が真っ赤だ。
「馬の改良もしたいですし、他の魔法もいじってる途中なんですよ。
馬車で移動してれば研究時間は取れるので捗るんですよ。」
確かに、移動中も初期魔法の改良ができないか頑張ってるもんな。
魔力球を線状に変えて使うくらいはすでにできる。
威力は変わらないが…。
その先を目指しているのだろう。
天音も同様だ。二人で話ながら実験してる。
「よし、まだ日は高い。スレイン頼むよ?」
「任せてください!」
そんな感じで即座にギルドに戻って山越えを目指す。
情報収集は後で書面で報告を受ければいい。
山越えに馬車は使えないから、馬っぽいものに乗って向かうのだった。




