表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
30/159

家族の普段の会話

【業務連絡。マスターとサブマスターは会議室に集合してください。】

【業務連絡その2。一般メンバーは明日受付を作るので、集金をお願いします。ゲーム時間30日辺り6万ずつ単位で集金します。よろしくお願いします。】

さて、書類纏めを手伝ってもらうか。


「今回の集合はなんなんですか?」

と龍桜が訪ねてくる。

「今後の為に書類に纏める作業だよ。かなりあるから分担しよう。」

建設に掛かった諸費用や設備代。

パーティーに使った費用、今後の1日の食事代の概算。

雇った人への給料…。

あれ?なんでゲームの中でも仕事してんだろう…。

なにか間違ってる…。いや、今後の為に必要なことなんだ…。

「ゲームでなんでこんなことしてるんだろう…。」

ぼやく命に私は

「社会人の勉強ができて良かったな。」

と伝えた。一瞬前まで疑問に思っていたが、微塵も顔に出さない。


ここまで大きいギルド運営は会社も同然だな…。

「みんなサンキューお陰で手早くまとまったよ。んじゃコレはマスターへの報告書ね。保管お願い。」

「そのための執務室ですか…。通りで…。」

マスター頑張れよ。私は知らん。

「私はこの後戦斧と話してくるから。今日は解散、お疲れさまでした~。」

「騎龍さんの仕事量が凄いから文句も言えない…。」

コレくらい普通だろ。何事もついでだよ。


「戦斧、調子はどうよ?」

職人棟の執務室に向かった私は戦斧に話しかけた。

「収入や支出の取り纏めが終わったとこだ。初日だから量が多くてな…。」

「今日をキッチリやりさえすれば、後は楽になるよ。」

「それもそうなんだが、誰か雇う予定はないのか?」

「別に雇っても問題ないぞ。今後を考えたら居た方がいいしな。」

プレイヤーのギルドに受付嬢が居るところってあるんだろうか?

一般事務やる人も普通居ないだろう…。

NPCで居ないかギルドに聞いてみよう。

私も楽になる。

「今後も人数が増えていく予定だから、よろしく頼むよ。」

「コッチにも人を回してくれよ?」

「それは申請すれば通るだろ。必要なとこに必要な人数を入れれば良い。」

職人の事はよくわからん。生産してないからな。


さて、これだけ大きければ敵対心を持たれるのは当然だからな…。

ギルド拡大は止まれない…。

ウチに対抗するために他が連合組むのは目に見えてる…。

世界には7つの城があるらしい…。

一番強固なとこを押さえたいもんだ…。

また明日に回して晩御飯でも食べるか…。


ログアウトすると、食事が出来上がって全員席について居た。

「親父、楽しんでる?」

「当然だろ。普通こんなギルド作れないからな。」

食事をしながら次男が聞いてくる。何を当たり前なことを?

「それなら良いんだけど、仕事してるようなもんだから気になったんだよね。」

「ゲームだからな。嫌になったら辞めたらいい。無責任にならないように引き継ぎはするがね。」

MMOに会社経営の要素が入ったくらいのもんだ。


「でも、先々どうしようかすごく悩むよ…。城主になったときの利点がよく解らないからな…。税収はあるからギルドは回しやすくなるけど、城下町の事も考えるとか付いてきたらヤバいと思う。」

「そこは、なってみないとわからないね。」

そう答える長男。


「まあ頑張っていくだけさ。それはそれとして、宿題とか進んでるのか?」

「夏休み40日のうち9日位、俺は問題ないよ。」

「僕も一応受験生だからね。夏休み前半の勉強のついでに結構進めたよ。」

「それならいいがね。友達付き合いとかは大丈夫なのか?ずっとゲームだが?」

「ボッチだから大丈夫!」

「俺も!」

ニヤニヤ笑いながら答える兄弟。

私もニヤニヤしながら答えてやる。

「ボッチ乙!」


「まあそれは冗談だとして、特に予定は今のとこ無いよ。」

「僕も特にはないな。」

それで良いのか学生…。

「彼女とかは?」

「僕は受験だから、頻度下げてるよ。祭りに一回行く予定はあるけどね。」

居ることにビックリだよ。

「俺は今はふくにゃんだから。」

「何処住んでるのか知らんだろ?」

「割りと近いみたいだよ。県は一緒。」

いつ話した、そんなこと…。

「捕まらないようにな。」

「ねーよ!」

真面目に恋愛に発展したら驚きだわこりゃ…。

まあ、私も過去にあったからそれならそれでいいかな?

「真面目に、同じギルドなんだから気まずくならないようにな。」

「それはもちろん!」

まあ、長男なら問題ないだろ。


「あと、挨拶とかどうでも良いから。結婚前提の相手の時だけで良いからな。」

「父さんは相変わらずの安定の緩さだね。」

厳格な父親なんぞ古くさいわ。


「さてと、また19時半くらいからインして頑張りましょうかな。」

茶碗を嫁と洗いながら息子たちと会話する。

「親父、このままゲーム続けてたら酒辞めれるんじゃない?」

「当然じゃないか。酔って操作ミスしましたとか、マイルール的にあり得ない!」

「ゲーマーめ…。」

「そっくりそのまま返すわ!」

多分、私は死ぬまでゲームするだろう…。

いずれは孫とこうしてやってみたいものだ…。


この瞬間私の老後の夢が決まった。

3世代でPT組んでゲームをするという夢…。

私達夫婦、息子二人+嫁二人、子供は何人かな…。二人ずつ産まれたとして4人…。10人以上で私の家で楽しくゲームする未来…。

コレはあれだな。現実で3世帯住宅を目指せってことですね!!

広々とした3家族が住める豪邸…。

無理です!


夢は夢だが楽しそうな未来に、私は心でニヤケるのだった…。

本日も皆さんありがとうございます。


最近、楽しさを羞恥心が上回ってきました。

駄文でほんと申し訳ない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ