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親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
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始動に向けて動こう

なんか、今日はやけに忙しいな…。

朝一からあんなことしたせいだろうな…。

途中でテンションが変になって、土地の購入まで一気にしたせいもあるかな…。

やめときゃよかったかな…。

いや、やっちまったなら突っ走るしかない!

盛大に龍桜に押し付けまくってやらかしてやろう。


【龍桜さん、私は建物の相談しにいってくるわー。】

龍桜【行動早すぎ!少し待ってくださいよ!】

【さっき、話したので問題ないでしょ?マスターは必要なことに許可出してればいいよ。どうせ後々やらないといけないから、今のうちに私がやっとくよ。それがサブの仕事でしょ?】

龍桜【反論できねー!】

【ついでに職人の目処もつけといたから。】

龍桜【いつのまに!もっとゆっくりでもいいんですよ?】

【ギルドが少ない今のうちだよ。良い職人は引く手数多だから、良い条件で引き抜かなきゃ!人は城で石垣だよ。】

龍桜【わかりました。もう好きにやってください…。】

ついに、諦められてしまった。

まあ、好き勝手やるがな。

職人のギルドに向かって、誰か紹介してもらおう。


「すいません、ギルドハウス建てたいんですが誰かいませんかね?」

「かしこまりました。このリストから選んで連絡してください。」

リスト?建築やってる人が少ないからこんなことできるんだろうか?

50人くらい載ってるけど、取り敢えず一番上の人で良いや。

《突然のメール申し訳ありません。ギルドWorldの騎龍と申します。ギルドハウスの建設をお願いしたく、連絡いたしました。ご一考お願いします。》

よし、あとは返事を待つだけだな。


ソルティと連絡をとり、ヘイトの紙を貰いなおしに行ってから合流する。

フローラと遊んでる女性陣に悪魔の一言を告げる。

「狩りに行こうか。」

「せっかくフローラと遊んでたのに!」

と反論するダイアさん。仕事はいいのか?

「仲間と話し合いしなくていいのか?引き抜きの話しただろ?」

「私は賛成に投票したからもういいの。何だかんだ話してるけど、どうせ賛成で収まるわよ。」

そうですか…。

「んじゃ、ついてきたらいい。素材回収でもお願いするよ。」

「わかったわ。フローラ、お姉さんと遊びましょうね!」

狩りにいくんだが?


出る前にメールが来る。

《初めまして、アンバランスといいます。今朝の噂は伺っております。広大な敷地を、購入されたと伺っております。一人の手では余りますので、職人に声を掛けてまたご連絡いたします。よろしくお願いいたします。》

…。

一番上から選んだのは間違いだったかな?


狩りをしながら、匂袋を持ったり敵とにらめっこしたりしてる。

「父さん、ヘイト覚えてるのは解るんだけど…。遊んでるようにしか見えない。」

仕方ないじゃないか。こんな感じらしいんだし…。

覚えられるかわからないが、やらなきゃいけないんだ。

そんな感じで、狩りを進めていくと暫くしたらヘイトを覚えられた。


そこからは格段に狩りが楽になった。

10mくらいの範囲でバンバンヘイトで集める。

今まで走って殴ってた必要がなくなった。

一歩だけ、まともな盾になってきた…。

「なあ、親父。魔法で範囲したいんだがどうしようか?」

「巻き添えになるからやめて!」

怖いこと言ってくる。父さん泣いちゃうぞ!

本来なら、集めたあとにバックステップで数mほど距離を取って打ち込む。

しかし、私のAGIはゼロだ!スキルも無い。

無理というものがある。

「ヘイトできて狩りがはかどるんだが、親父が面白くなくなった。」

「無理に面白くしなくて良い!」

捗るなら良いじゃないか。

ワイヤーはついに二軍落ちしたのだ。

「でもさ、腐るほどHPあるじゃん。親父なら耐えれるって!!」

「他の人の倍くらい食らうから嫌だ!」

「ケチッ」

「ケチで結構だ!」


反抗期だろうか、15歳だしな…。


しばらく狩りをしてると、アンバランスから連絡が来た。

《友人の職人と話がつきましたので、お話伺いたいのですが時間の都合はいかがですか?》

《ああ、向かいます。現地で会いましょう。》

割りと早く取りかかれそうだと思って建設予定地に向かうと、イケメンが居た。

いや、イケメンに見える女性だった…。

黒のスーツを隙無く着込み、髪はショートカットにしてる。

「こんにちわ、お初お目にかかります。アンバランスと申します。」

「どうも騎龍です。本日は受けていただきありがとうございます。」

「俺の名前が悪いのか、依頼があまり来なくてね。こうして大口が来たときは驚いたよ。」


…。

あぁ、この人は心と体がアンバランスなんだな。

多分、心は男性なのかもしれない。

「いえ、個性的な名前だとおもいますが、ゲームではそういう人ほど実力があるパターンも多いですからね。期待しておりますよ。」

一番上から適当に選んだとは言えない…。


「さて、本題ですが。結構話しますので書き留めてください。

準備いいですね?

一区域(日本レベルじゃないぞ?)ありますのでかなりあります。

まずメインの建物、この一階には調理場とパーティー会場が併設、もしくはエントランス挟んでの設営を行いたいです。

導線は短い方がいいので、できれば併設がいいですね。

規模は最大3000の収容規模。それに対応できる規模の調理スペース。パーティーは立食で構いません。

普段は1000くらいで皆の食堂代わりですね。」


まだまだいくよ!

「一階はそれで十分だと思います。

二階は主要パーティー5組の待機場所。増えても良いように10は欲しいかな。ほかに会議室がスペースあったら欲しいです。

スペースがなければ3Fに変えても構いません。3Fはギルマスとサブマスの控え室くらいの予定です。ギルマス1とサブマス10くらいかな?、スペースが余れば大会議場が欲しいですね。」


ここで終わりと思ったか、まだまだ私のターンだ!

「中庭に修練場と、そのサイドを固めるように他のパーティーの寄宿舎で囲みたいですね。150組最低で。

ほかに離れが要ります。職人による工房郡を、一纏めにしたいですね。一階は鍛冶や裁縫その他の工房郡で上下移動で部屋からすぐに行けるようにしたいですね。

販売用のブースも付けてください。

人が増えたら、サイドに併設くらいで余裕を持ちながらで。。

上の箱は、職人の宿舎の方向がいいな。一人用で20部屋と誰でも用で余裕を10人くらい持てば良いんじゃないかな。

プラス役職用に一部屋と会議場所確保してください。

作業場はサポートNPCが入っても問題のない広さでお願いします。

もちろん、今後の発展での余裕を持たせた形でお願いします。」

「…。かしこまりました。その方向で頑張らせていただきます。」


うん、やっぱりできる人だったようだ。

できる人は姿から空気がにじみ出る。

中身と外身の解離が激しいけどな。

良い女なのにもったいない。

脳裏に拳を握った嫁が横切ったから思考中断。


「ちなみに、建物は木造?それともレンガ造り?」

「速度重視でお願いします。後程強度重視に時間を掛けて再設置で。実質2回の行程を踏んで完成くらいでお願いします。

まずは箱が格好良く人が来やすい感じで。落ち着き次第強度重視でお願いします。」

「畏まりました。あとは自由でいいですか?」

「多分感性が似た方向なので問題ないと思います。」

「わかりました。金額は?」

「10億限度です。」

「十分すぎますね。リアル1日貰いますが宜しいですか?」


予想より早いくらいだ。

流石ゲーム。NPCの速度が3倍なんだろう。作業着が赤いのかもしれない。

「出来映え次第では、今後専属契約をお願いしたいんですが。いかがですか?」

「出来てから、再度伺います。」

外身同様しっかりしている人だな。

完全に名前がいただけないが…。

「では、今後ともよろしくお願いします。」

「こちらこそ、お願い致します。」

硬い握手を交わして相談を終えるのだった。

久しぶりの最高評価できる人材だった。

戦斧?まだここまで細かい話してないからな!

本日もありがとうございます。

な~んか、面白いことできないかな~!

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