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親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
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キャラクター作成。そして落とし穴。

間違って投稿したらごめんなさい。

何度も推考して、書き直して、片手にウィスキー、うっかりポチッ。

あぁ、ただの酔っぱらい親父ですね。

さて、有給を無理矢理使って手に入れた9日間。

ついに、今日からゲームが始まる。

オラ、ワクワクすっぞ!

すいません、調子に乗りました…。


開始予定時刻前に機材の接続や位置の微調整を済まし、いつでも開始できる状況にしておく。

ちょうど、夏休みである息子たちは問題なく目の前に並んでいる。

一緒に家事を済ませ、一段落ついた嫁も隣で座っている。


「さてさて、もうすぐ開始時間だな…。

そういえば聞き忘れたが、名前はどうするんだ?

ちなみに、私は騎龍(キリュウ)かな?

読みは一緒だが、漢字は今までと変える方向でいくつもりだ。」


私の問いかけに三人が順に答えていく。

「あたしはソルティでいいや。目の前にあるし。」

「俺はアスタールにするよ。」

「僕は本名のままでいいよ。誰も読めないしね。」


嫁の名付けの基準がわからない…。

もしも、まな板が目の前にあったら、まな板になったのだろうか?


長男と次男は予想通りだな。

軽い厨二と、めんどくさい空気が溢れている。


「了解、名前がわかれば合流もしやすいだろう。

時間になったことだし、チュートリアルをクリアして合流しよう。

場所は…そうだな…。町の出入り口の門を出たとこにしよう。」

簡単すぎる打ち合わせだが、どのゲームもこんなもんだ。


三人の返事を聞きながら機材の取り付けを再確認して、リクライニングシートに横になる。

取り付けの不備で、再入場になったら嫌だし…。


それはともかく…。

こんな世界が来るのを、私は心待ちにしていたのだ。

楽しみで仕方がない。

ここからどんな冒険が私を待っているのだろうか。

その様なことを考えながら、VRの世界へとダイブしていくのだった。



真っ暗な選択画面からゲームを選択し、ゲームへとログインする。

トンネルを抜けるように周囲に光が満ちていき、ふと気がつくと私は草原へと立っていた。


「ん、無事にインできたようだな。」

さっきまで準備していた現実とは違う、周囲の風景の確認をする。


周囲には地平線まで広がる草原。

日本じゃなかなか目にすることができないな…。

足元で、風になびく草が私の足を撫でる。


手でさわると、本物のような質感を感じる。

本当にVRかと考えさせられてしまうほど、ドットの荒さやポリゴンが感じられない。

地面に手をやり、砂を掬うとサラサラと指の隙間からこぼれた。


「これは、目潰しに使えるんじゃないか?」

こんなことを考える私は少しズレてるのかもしれない。


それはそれとして…。

気を取り直して、キャラクターを作るか…。


目の前に浮かぶタイトルから先へと進めていく。

[キャラクターを作成しますか?]

の文字に[はい]とタッチした。


キャラクターを作る際、注意しないといけない点がある。

現実との差が大きすぎないように、キャラクターは作らないとマトモに動けなくなってしまうのだ。

身長や性別を変えすぎると、感覚のズレから遠近感が狂ったり酔ってしまうらしいし、現実に戻ったときに、違和感があったり混同してしまったりの障害の発生も確認されている。

そのせいか、種族の変更もないようだ。


「重装甲の渋いキャラがしたかったが…。

動けなかったら意味がないから仕方ないな…。」

私は目と髪を少し茶色にする程度にしておく。

金髪や紅眼にすると、家族に何を言われるか予想できる。

名前は騎龍っと…。

あとはステータスか…。


STR

VIT

DEX

AGI

INT

MND

LUK


上記の7項目と、振り分けるポイントが70と記載されていた。

その下には赤文字でこう書かれていた。

[ステータスは均等に近い方が問題なく進行できます。]


ふむ、これはほっといても問題ないかな?

盾なのでVITに全振りしておけばいいだろう…。

こういう場合、後々変更可能な場合が多いからな。

火力は息子たちに任せて問題ないだろう。


そう考えつつ、容姿の再確認をするのだった。


「まぁ、こんなもんかな…?」

私は手足を眺め、髪に手をやりながら決定を押す。

さすがはVRである。

空間に文字が浮かぶのだから。


この時深く考えずに軽く流してしまった。

その事を後々後悔することとなるのを、私は知るよしもなかった…。


決定を押した後に目の前に

[チュートリアルを開始しますか?]

の文に答えると、目の前に150cmくらいの人形が現れた。


[まずは、攻撃しましょう]

という表示が続けて表示され、目の前に武器が白い光と共に現れた。

剣、槍、弓、ナックル、杖か…。

多分、杖は魔法主体でいくためのものかな?


私は順番に手を伸ばし、一つ一つ確かめていく。

使うのは剣の予定なんだが、杖も握り人形を殴ってみた後に魔法も試していく。

発動に時間がかかるのは、INTとかが足りないせいかな?

何かの行動を起こす度に[次に進みますか?]の文が出るのを無視して、一通り使っていく。


杖の魔法以外は、身体能力が上がってるのか問題なく使うことができたと思う。

先々はステータスやスキルで使いやすくなる予想がつく。

まぁ、最初はこんなものだろう。


そのあとはウサギのモンスターが出現して攻撃を受けたり避けたり、倒して解体を練習していく。

生肉や骨、皮などに分けていく。


そんな血が吹き出すリアルな表現を眺めつつ、チュートリアルを進めていく。

こんなことしてると、R15じゃないかと心配になってくるな。

[第2の人生]

とうたってるので、リアル思考なんだろう…。


そんな感じで私はチュートリアルをクリアし、最初のマップへと繰り出すのだった。

落とし穴があると気づかずに…。

投稿しておきながら、後の話での矛盾がよく見つかります。

一つ一つ潰してますが、見落としがあったらご指摘お願いします。

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