ギルドメンバーとの絆が深まる!?
6時に起きて、手早く準備する。
着替えてパンを慌ただしく食べて歯磨きして…。
本当に万単位来たらどうしよう…。
そんなことを考えながらインした…。
インしたのは7時前。ゲーム時間で早朝3時過ぎ…。
何人いるんですかこれ…。
「ちゃっちゃとやってくれんか?おっちゃん。」
恐ろしいことになった…。
「とりあえず、アスタールと天音は連合作って回ってくれ。私とソルティが居れば狩りはなんとかなる、198人で組んで回ってくれ。私はソルティと第一班を作って送り届けてくるから!」
今居るだけなら4班位ですむだろ。6時になったら何人になってるやら…。
周囲の人を片っ端から連合に突っ込んでいく。
その後、大人数で移動を開始する。
アクティブだろうがなんだろうが、片っ端から片付けていく。
人数が多いからあっという間である。
まさに鎧袖一触?
「ここからは、ソルティの指示にしたがってください!!」
パーティーリーダーからの各パーティーの集合確認をして、急ぎ装備を整えて入る。
グレートが吠えて仲間を呼ぶのを待つほど暇じゃない。
手早く絡めとる。STRが上がってるので、割りと力ずくで押さえ込む!
レスリングのように、腰にしがみつきローリング!!
グレートの体の裏に隠れながら重りを出して体に括り付ける。
「今だ!やれ!」
あとはこのまま耐えるだけだ…。
流れ矢が何本も当たるが大したことない。
精々、痣になるくらいだ。
攻撃力は低いが200人近く集まっているから、討伐は10分もかからなかった…。
「送ってくれてありがとうよ、助かったぜ」
「あんな方法あるんだな、驚いたぜ。」
等々の言葉とともに、お金を渡してくる職人達。
あっという間に2000万たまった。
ちなみに、素材はボロボロで回収不能。
次に向かわねば…。
「父さん、現在6組ね!」
ほんの10分で倍になるってなんですか?
「あと、10往復じゃ少ないんじゃないかって苦情来てるよ。」
泣けてきた。
【誰か、グレートドックをダメージ1で抑えられる盾いませんか!!】
流水【どうした?なにかあったか?】
ナイスタイミング!!
【ギルドハウスを早急に確保出来て、マスター評価がうなぎ登りな儲け話がありますよ!】
流水【…。詳しく聞こう。】
よっしゃ、食いついた!
【あと、保険の為のヒーラー居ないか?】
BlueSky【ん?僕でよければ居るよ?】
よっし、行ける!
【あと、手が空いてるメンバー居たら第一マップ集合!やることは、現地のアスタールに聞いてくれ。】
アスタール【ちょ、父さん丸投げ!?】
【ここで父さんと呼ぶな!あとの手順は…。】
ギルドチャットしながら、説明しながら客を捌いていく…。
一時間に6回討伐とか、なにこの苦行?
段々とギルドメンバーも揃って、捌くスピードも慣れてきたのか早くなっていく。
龍桜【客も落ち着いたから聞くけど、何がどうなってるんだい?】
【冒険者ギルドの依頼参照】
ふくにゃん【手が空いたから、見てきますね】
【いや、冗談だから見に行かないでいいよ。こういう依頼出したら殺到した。】
龍桜【いままで、送る余裕あるパーティーは居なかったからね。納得したよ。】
【流水さんが堅いから、分担できて助かりました。他のパーティーの盾も応援してくださり、ありがとうございます。】
流水【自分は出来ることをしただけですよ。あんな方法があるとは気付かなかった。】
【ということでマスター。ギルドハウスの為に一等地買ってきて。一区域丸ごと!】
龍桜【どんな豪邸建てる気ですか…。】
【先々考えると、連合組める人数位確保したいし。裏方の確保したいし、その作業場も必須だと思うからね。攻略トップの下地作りですよ。あとは、人が集まりやすくする看板変わり。】
龍桜【それだけ考えてるなら、騎龍さんがマスターしたらよかったのに…。】
【私は会社員だから、先々時間が取りずらいからパス。】
龍桜【自信なくす…。】
【人生経験倍だからな~。頑張れ若人。】
ソウマ【そういや、親父だもんな。】
【そうそう、ゲーム歴も君の年齢の二倍の年数くらいなのだよ。】
ソウマ【こんな親父見たことないわ~】
【目の前にいるじゃないかww】
ギルド総動員して、なんとか午前中に終わらせることができた。
いったん、依頼は取り下げた。
結果、一万を越える人数を第二マップへと送り込むことができた。
後の移動はまた後日となった。
余談だが、苦痛耐性が5Lvになった。
とある店にて…。
「皆さんお疲れさまでした。協力のお陰で、沢山の職人の移送が完了しました。ありがとうございます。」
私達ギルドメンバーの前で、台に乗って話をする龍桜。
「騎龍さん、今後こういうことをするときは連絡するようにしてください!」
釘を刺されてしまった。
「過ぎたことはもういいでしょう。小言を打ち消すほどの功績をあげたのですから…。それで騎龍さん、各人員への分配はどうするつもりなんですか?」
「了解、ちょっとソコ交代して。真面目にやるから。」
真面目のとこに強調を入れながら頭髪を正して襟首を正す。
壇上に上がって、本気モードに久々になる。
目力を入れろ!他を圧倒しろ!空気を変えろ!俺が場の中心だ!!
そう自己暗示を掛けながら、壇上で数秒掛けて集中する。
私の空気が変わったのが解ったのか、静まり返る一同。
「それでは、今回の営業の利益の分配について発表する。」
おちゃらけた声じゃない私に周囲の皆は黙ってしまった。
息子達ですら、久しぶりの私に戸惑ってるようだ。
「今回の突発的な事態への皆の対応は素晴らしかった。各員への特別手当てとして、100万ずつ手渡す。それ以外の利益についてだが、土地の購入や建物に関して使用するため、福利厚生の意味合いが強くなる。短期で見ず、長期で見てほしい。食事やサポート関係の充実を図るつもりである。我らはまだ新興のため地盤を作る段階である。今はまだ未発展であるが、後々の充実は保証しよう。今後も私達に付いて来て欲しい。後発の為の礎となるよう、努めていく。皆の努力によってギルドは成り立つのだから、今後も精進を重ねていって欲しい。以上!」
場が更に静まり返った…。
誰この人?という視線を向けられる。
壇上から降る。空気が抜けたように脱力する私にアスタールが話かけてきた。
「父さん!やり過ぎ。今の誰だよ…。」
お前の父さんだよ。
疲れてるせいか、ダークな面が表に出ているようだ。
やはり、会話が多いと文字数が多くなりやすいと思います。
本日も誠にありがとうございます。