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親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
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守りきろうのつもりだった!

第二マップも少しずつ人が増えてきた気がする。

パーティー討伐できなかった人が連合でクリアしたのかな?

まあ、だんだんと賑わってくるだろう。


第一マップへ向かいながら色々考える。

私の入ったギルドもハウスを建てないといけなくなるだろうしな。

いい立地を見つけないといけないな。

幾らくらいするのか知らないが。

まあそんなの明日とかでいいか、すぐじゃないだろうしな。

というか、第一マップまで遠いな…。

移動が面倒だが、先々天音が転移門覚えるまでの辛抱だ。


そんなことを考えながら第一マップの戦斧のところにいく。

全員揃ってるようだ。


「あれ?ダイアさんも仲間だったのか?」

「そうよ。旦那がお世話になってるわね。」


そうか、夫婦でスキルを分けて生産してるのか。

ウチのように、子供もしてたらウケる。

まあ、回りの人を見ればまったく関係ないことくらいわかる。

今後会わないんだろうと思ってたのは内緒だ。


「さてっと、サックリ行きましょうかね。」

「ほんとに大丈夫なんだろうな?」

「ちゃんと、私がOK出すまで待機したら問題ないよ。」

「ならいいんだ。行こうぜ。」


皆でゾロゾロと移動していく。

ポイントの前には人だかりができていた。

予想通り、パーティーでクリアできない人が連合を組んでいるのだろう。

現実で1日経ってないが、ここでは3日目だしLv上がって集まってるのだろう。

「それじゃ、突入するぞ。準備するから待ってな。」

防音装備をする私を訝しげな目で見る戦斧。

そんな装備で大丈夫か?と目が訴える。

大丈夫だからクリアできたのにな。

「んじゃ、入るぞー。」

聞こえないのは寂しい。

さっさと終わらせたいものだ。


移動した私たちは、皆を待機させて私だけ前に進む。

おかしいな、グレートが出てこない…。


そんな私のウェストバッグから光が漏れる。

なんだろうか?

覗いてみると、青い珠がなぜか光ってる。


球を取りだし見つめてると、前の方からようやくグレートが歩いてきた。

ようやくかと思ったら、私の前までグレートが来る。

敵意がないように見える。

なんなんだ?


珠が強く光だし、周囲が見えなくなる。

マジでなんなんだ!

と思った瞬間、光が収まり手に持っていた珠が砕けて砂になる。

サラサラと指の間から零れていった。

私の目の前には、小さい犬が座っている。

意味がわからん。

とりあえず、ヘルメットを外してコミュニケーション取れるようになろう。


「何が起こった?」

そう言う私の後ろでは、犬が尻尾を振りながら見つめてくる。

「多分、テイミングなんじゃない?」

天音が答える。

ボスのテイミングとか驚きだ。普通はその辺のモブだろ。

いや、それは後回しだ

「ソルティ、ほい。後で家族会議だな。」

犬を手渡す。

「きゃー、かわいい!」等と言ってるが、そんなの後回しだ。


「結果は変わったが、無事通れたぞ。さあ、行くか。」

「凄まじく納得いかないが…、まあいい。珍しいもの見れたしな。」

そりゃ、納得いかないだろう。

だが結果的に無事通れたのだから問題ない。


「んじゃま、装備頼むよ。STR22までもうすぐ上がるからそれくらいで。」

「ようやく、STRはまともになったんだな。まかせな、全員で最高の作ってやるよ!」

とりあえず、追加報酬の話ができるような状況ではないな。

そんなこんなで、戦斧と私たちは別れた。


その後、とある宿の一室にて…。

「で、テイミングなら仕方ない。Lvもあることだし、成長すれば問題なく前衛になるだろう。」

目の前には真っ白なフワフワモコモコがボールで遊んでる。

ぶっちゃけ和むんだが、どうしようこれ…。

「餌はどうなるんだ?生肉か?」

栄養が偏りそうだ。

「現実で犬の飼い方の本でも買うべきなのかなぁ…。」

というソルティ。

普通の犬なら問題ないだろうが、この子は普通じゃないからな…。


「よし、そんなことは後回しで名前だ!良い案がある人手を上げて!」

手を上げたのはソルティのみか…。早々に決まりそうだな。

「あたしは、フローラがいいなー。」

「成長してでかくなったときにアレになるのに、それで良いのか?」

体高だけで私の腰くらい。立てば私の顔に来るくらいでかくなるんだぞ。

「いいじゃん、可愛く育てれば問題ないよ!」

「なら、それでいいか。」

グレートは野生だからあんな感じなのだろうしな。

親の頑張りを再びすることになるとは…。

息子たちより成長早いから大丈夫だろう。

そんなこと考えてると、アスタールが言う。


「成長させないで、このままでも良いじゃん。」


なんという発想!

盲点だったぜ!


「ということで、この子はレベル上げないで癒し系路線!異議がある人!」


「「「なーし!」」」


相変わらず、面白い家族だ。

やっと、リアル一日目が終わりそうです。

今日も楽しく書いてます。

皆さんのお陰でございます。


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