パワーレベリング週間。3
続けて3番目のセアルティエルへと向かう。
今回は私ソックリに化けてきやがった。
とはいえ、よくあるパターンで私しか知らない質問をすることで簡単に偽物が判別されるのだが…。
ソルティが爆弾発言で、真偽判定してきやがった。
「騎龍ちゃんのエロ本の隠し場所はどこでしょう!」
「「ちょい待てや!他に質問なかったんかい!」」
偽物と共に、返答がダブってしまう。
しかし嫁の恐怖の一言が、すべての反論を黙らせた。
「え?なんか言った?」
仕方なく、正直に答えましたとも…。
誰もが静観してて、答えるしかなかったから…。
決して、嫁が怖いからではありません!
「紙媒体は見つかりやすくて、ばれたら怖いので購入してません!」
「つまりPCかスマホに、パスワード付きで見えないようにして隠してるって訳ね…。」
「わ…私は何も言ってないじゃないか!
ってか、そんなとこにもないし!」
何でわかるんですかね!この嫁怖い…。
息子2人!静観してたの忘れてないからな!後で覚えとけよ!
くそぅ、もっと別な質問もあっただろうに…。
にしても天使の名を冠しているのに、こんな相手で良いのだろうか。
どこかから、お叱りの言葉が飛び出してきそうだ…。
相変わらず、運営の考えはわからないな…。
残るは4大天使との戦いのみとなる。
ウリエル・ラファエル・ガブリエル・ミカエルである。
ここから鬼畜な制限が、どんどんと掛けられていくこととなる。
というかこのレベル帯の戦闘場所として、やっとまともになったとも言えるかもしれない…。
前の3体が面白すぎたからな…。
まずはウリエル戦。
そこでは相手を傷つけることを目的とした、スキルの使用が不可とされた。
とはいえ、魔法も使い方によってはダメージを与えることができる。
足元からウォール系を出して、当てることでダメージを与えたりして攻撃できた。
というかウォールを四方八方からだして、身動きとれないように雁字搦めにしたりしてた。
生徒会の連中も、結構えげつない攻撃方法を産み出しているな…。
天音が目を輝かして、見つめていた。
きっと、良からぬことを考えているのだろう。
ちなみに、武器の特殊な能力は普通に発動していた。
私もどこかで見つけたいなぁ…。
今までも色々見つけたが、ピンと来るものがなかったんだよね。
続いてのラファエル戦では、武器として作られている物の使用が禁止された。
剣を主武装にしているものは多い。当然、刀も使用できない。
つまり、皆が鎌や斧や弓等々で攻撃することとなった。
盾は守るための物のせいか問題なく使用できたので、私には特に制限がない状態だった。
流石は4大天使。神の眷族らしい制限がかかってきた気がする。
そして、ガブリエル戦では神の御前が近いせいだろう。
上から凄まじい圧力が、かかってくるようになった。
皆Lvが上がっているから、飛んだり跳ねたり浮かんだりして立体的に攻撃しているのだが…。
ここからは、そういうことが出来なくなっていく。
立って進むだけで精一杯な状況だ。
まぁ私は常に真っ正面から殴りあっている盾なので、ここも全く関係なかったがね。
そして最終戦のミカエル。
「神を目にすること、能わず。」
と言い、姿が完全に見えなくなってしまった。
「全員!円配置!」
流石は何度も攻略している生徒会のメンバーである。
流れるように陣形を組み、周囲へとランダムに攻撃を開始する。
すぐさまダメージエフェクトが発生する地点を導きだし、攻撃を開始していく。
皆が攻撃をしているそんな中、私は正面に立って両手の盾に亀のように隠れて敵愾心上昇のスキルを使い続けている。
たぶん、正面だと思う。見えないからな!
相手の動きが見えないのは、とても怖い…。
いつ、どんな攻撃方法で、どこから攻撃されるかわからないからな。
鬼畜にもほどがある…。
見えれば避けたり滑らせたりといった、様々な手法がとれるんだがなぁ…。
無様に喰らい、吹き飛ばされ続ける。
早く倒してくれるように、祈るばかりだ…。
暫く耐えた後、どうにか倒すことが出来るのだった。
「ふぅ、ここまで来ればもう少しだね…。」
「ですねー、明日以降もお願いしますね。」
「あぁ、やっぱりここを狩り場にするつもりなのね…。
頑張るよ…。」
「もっと良い場所があったら、そこにいくんですけどねー。」
「いや、経験値や入手アイテムてきに、ここが良いと思うよ。
問題点は、私の秘密が暴露されてしまうくらいだ…。」
嫁と別行動とろうかしら?
「騎龍さんがいいなら、お願いしますね。
まずは今回のラストバトルです。頑張りましょう。」
「がんばるー。」
さてさて、多数の不利な制限が掛かった状態だ。
攻撃能力は、半減してるくらいの鬼畜仕様。
まぁ、私には攻撃手段がほぼ無いので大して痛手ではないのだけどね!
ちなみに、今回はオーリは鎧として装備している状態だ。
主目的は、盾役だからな!
本日も、誠にありがとうございます。