新天地へ!
さて、色々と省略して新天地へと皆で向かった事を記そう。
簡単に言うと、攻略サイトに情報の書き込みをしたり、今まで使ってた街の所有権を放棄する事を書いたり…。
冷やかしで攻城戦に参加して、転職済みの力を見せつけ、攻める側も防衛側も壊滅させたり…。
そのくせ城は取得しないで、未取得で城を放置したり…。
お陰で多大な反感を買いまくったり…。
そんな感じで楽しく遊んだ。
割りと最後のは不要だった気がするけど、後悔はない!
城の取得はしてないから、恨まれる覚えはない!
ただ、どこからともなく…。
「チート軍団が、またチートしやがった!」
とか声が聞こえてきたから
「攻略読んで頑張れ!」
って煽っておいた。
その後皆で船や筏に乗り込み、可能な者は騎乗ペットにて空を飛んで太古の島へと向かった。
前回同様に船の組は穴に落ちていったが、飛行組はダメージ無しで気絶100%の雷に撃たれて落とされた。
システムの手抜き感が半端ない。
それはともかく、太古の島も大して苦労はしなくなった。
転職した事にすごく感謝する。
面白かった点は、T-REXと怪獣大決戦をして遊んだくらいだな。
あれはなかなか楽しかった。
そして、全部を飛び越えて巨王龍に肉を与えてさっさと次のマップへと移動していった。
戦えば勝てたと思うけど、戦わなくて良いなら無駄なことはしたくないからな。
戦斧が素材がほしいとか言ってたけど、また後日狩ることで話は落ち着いた。
そんなこんなで、新天地へと上陸を果たす。
と言ってもワープした場所だから、船で降りたりしたわけではないがな…。
感慨深さもなにもないなぁ…。
その辺を考慮してくれたら良かったのに。
そういう感想は置いといて…。
他のギルドが来るまで、何週間かかるかな?
その間に、調べまくって先行しまくってやるぜ!
と、意気込んで上陸したのですが…。
「えっと…。なにここ?」
私達が出現した位置は港のような場所であった。
それはまだいい…。問題は…。
遠くに立ち並ぶビル郡、その中央には天を突くようなタワー。
車等の車両は見えないが、高速らしき高架や電車のらしき線路が見えた。
「中世から現代とか、時代飛びすぎだろ!!」
そうして叫んでいる私の背後では、何事もないかのように龍桜が皆に指示を出していた。
「あっ、騎龍さん終わりました?
これから皆で手分けして探索するので、パーティー単位で適当に巡ってきてくれますか?
夕方の17時に、ここに集合で。」
最近私の扱いが解ってきたのか、扱いが雑になってる気がする…。
「さて、第3マップは現代のようだね。
まずは何をしようか?」
「親父は何か案はないの?」
「んー、周辺の探索は皆がやってくれてるからな…。
中央の塔にも向かってる奴も何組か居るしなぁ…。」
「なら、ショッピングだね!現代ファッションなら、格好いいの埋もれてるかもだし!」
「天音はすぐサボる方に考えるよな…。
まぁ、別にいいけど…。異議はないかな?」
「俺はそれでいいよ。
売ってるのをみたら、設定とかも大体見えてくるしね。」
確かにそれはあるな…。
どんな物が置いてあるかで、年代の予測が立つ。
「んじゃ、ショッピングタイムだね。
地図がないからドコに何があるかわからないけど…。」
「ここが上陸地点なら、近くにそういうのが有るんじゃないっすか?」
「それもそうか、大通りを歩いてみよう。」
しばらく歩き、周囲の観察をしていく。
大抵の建物には入ることはできなかったが、色々と面白い看板が並んでいた。
『居酒屋 敬老の滝』
『低須クリニック』
『MORUHAN』
『百房』…。etc…。
おもしろいなぁ…。
「あれ、このコンビニは入れるんだ…。」
何気なくコンビニに息子達が入っていった後を追う。
ちなみに店名は『Low 12 SHOP』だった。
混ざりすぎだろ!
「いらっしゃいませ、ただ今7万円以上お買い上げでクジが引けます!」
とかいう店員の声を尻目に、商品のチェックをしていく。
売っているのは主に回復するための物ばかりだった。
「んー、とりあえずMP回復でも買ってクジを引くか…。」
HPの回復はソルティにお願いした方が効率がいいし…。
「父さん、それなら全員で1Mずつだして100回やろうぜ!」
細かく言えば8,750kな。
キョロキョロと周囲を見回してみたが、何が当たるかの表がない。
ラストワン賞とか無さそうだなぁ…。
「何回引きますか?」
抽選箱を持つ店員が聞いてくる。
「とりあえず10回で。」
箱に手を入れると、手の中に10枚の紙切れが表れた。
こんな感じなのね…。
「そのチケットは後程広い場所で破ってください。
消耗品はアイテムボックスに入りますが、当たりの大型のものはその場に出現しますので注意してください。」
ほうほう、面白いな。
外の大通りに出て、チケットの開封を行うとしよう。
何が出るかな?
本日も誠にありがとうございます。