転職が終わって。
ふと気がつくと、ハウスに帰ってきていた。
普段ログインする自宅だ。
近くにはソルティや息子が待っていた。
「ただいま。終わったよ。」
「父さんお帰り。俺もいま終わったとこだよ。」
ほぼ同時に帰ったのだろう。
「神と喧嘩したりしなかったか?脅したりしなかったか?」
「するわけないじゃん。全身鎧のガッチリした、まさに戦の神って感じの相手だもん。勝てっこないよ。」
「へー、僕の時はいかにも魔術師って感じのだったな。」
神も様々だな。
とりあえず、私の体験したのは話さないでおこう。
「んで、父さん。この後どうするの?」
「特には何もすることないな。まずは寝よう。」
「それもそうだね。」
持っていく物の整理も終わった。後は仲間達の手伝いだけだ。
この分なら、早めに次に行けそうだ。
とはいえ、すでに時間は夜に差し掛かっている。
一旦ログアウトして寝てしまおう。
気合い入れて徹夜の準備をしたが、いらなかったな。
家族でログアウトし、皆で眠りにつく。
ゲーム内で18時頃にログアウトしたから、現在は早朝4時半だ。
何時に起きようかな…。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
昼前に起き掃除や洗濯、食事を取ったりして時間の調整をする。
ゲーム内で深夜は行動しにくいからな。
「父さん、1週間どうするつもり?」
「そうだな…。レベル上げの手伝いかな?」
「それなら転職済みが数人と未転職が数人で入るようにして、経験値をたっぷり入れれるようにしたらいいんじゃない?」
「それもありだね。いまなら多分、100ダンジョンも転職済み2パーティーで行けるだろうし。」
「そういうこと、お金もたっぷりだぜ!」
そっちがメインで考えてないか?
金銭は幾らあっても足りないから、あるに越したことないと思う。
例えば、武器や防具の強化のスクロールも、結構な値段がしてる。
プラス3までは壊れないが、プラス4以上は一定の確率で壊れる可能性が出てくる。
プラス6以上で青く光り、プラス12以上になると赤く光り、プラス18以上で金色に光る。
光り輝く防具は、一目で解る強者のステータスだ。
しかし次の装備のために、たいした強化はしていない者は多い。
私とかがそうだ。
武器防具の性能よりも技術だと私は思うし、宝石を仕込んでるから壊れたら泣ける。
宝石を仕込んでない状態で強化し、プラス12以上の赤い装備に仕込む人間も多数いる。
天音などがそうだ。
ギャンブラーめ…。
ちなみにプラス12までくると、大体2ランク上の武器の攻撃力が出せる。
プラス18で、大体3ランク上くらいだな。
強化が成功する可能性は80%と、割りと高い。
しかしプラス18まで強化出来る可能性は、大体3.5%と低めだ。
閑話休題
「んじゃま、早速それで動こう。」
皆で手分けして片付けや準備をし、ログインする。
今日も楽しいゲームが始まる。
ログインして食事を取り、道具の準備を進めていく。
同時進行で8時からレベル80連合ダンジョンの討伐募集もかけておく。
サポートしてくれる転職済みもある程度の人数がほしいので、声をかけておく。
何故80なのかと言うと、80台で止まっている人の手助けのためだ。
私達メインメンバーがいない間に、皆これくらいには上がっている。
高い人はカンストしてるし、90台の方が多い。
ちなみに先日の戦争で確認した感じだが、他のギルドも90位には来ている感じだった。
使っているスキルや受けるダメージから逆算したら大体そんな感じだった。
常時、城のダンジョンに行ける強みの差が出たのだろう。
転職済みが居る分、ウチが1歩先んじてるようで安心する。
それはさておき、準備をしている間にウチのパーティー全員が揃った。
まぁ、リアル昼過ぎだしな。
集まった理由が、金目当てで無いことを祈る。
集合場所には100人に満たない人数が集まっていた。
「ふむ、転職済みを振り分けて4グループ組めるな。」
以前やったが、レベル40位の時に20のダンジョンを踏破したときがあった。
少々違うが、似たようなものだ。余裕でクリアできるだろう。
回復役が4人居たから、4チームに分けた。
レベルが20下なら、問題なく近接でタンクは務まるだろう。
多少の技術は必要ではあるがな。
さて、今日も頑張りましょう!
本日も誠にありがとうございます。