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親父と家族のVRMMO日記  作者: 只野御夜市
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現在の進捗状況

料金を払って転移門を出せる術者を探して、クラウドの城に向かう。

そこから馬を借りて、ギルドの建設中の街に向かう。

街が見えてきたとき、詩音が感嘆の声をあげた。

「うわ、すっげーな。城下町くらいの大きさじゃん!」

一応数千人が住めるように作っていったからな。


この街道に元々あった宿屋は、現在改装して食事を出す店へと変貌を遂げた。

宿泊する人が、殆ど居なくなってしまったからな。

ギルドに所属するメンバーが連日並んで食事したりしてるらしい。

私は利用してないから、噂くらいしか知らないがな。

経営していた老夫婦だけでは回らず、息子さんや娘さんの夫婦を呼び戻して、協力して頑張ってるらしい。

ちなみに10代後半から20代前半の可愛らしいお孫さんも手伝ってるために、メンバーが並んでいるとかいないとか…。

毎日お手数お掛けします…。

本当にNPCか?


「まずはここかな?中心部のウチのギルドの主要建物。食堂や事務所や会議室、マスター陣の執務室があるよ。その隣の建物は、職人達の作業場を纏めた建物だよ。」

極秘の地下施設もあるが…。

「うぇ、噂で聞いてたけどキモいな。」

「誉め言葉として受け取っておくよ。その対面にあるココは、各種ギルドの窓口を集約した建物になってるよ。」

「あちこちに分散されてないってのは便利だな…。ここでスキルとかを覚えたりもできるのか…。」

「そうそう、冒険者ギルドもあって納品とかもできるよ。私は利用したことはないけど…。」

「ないんかい!」

「ギルドの倉庫に溜め込んでるから、納品しないな。」

教わるスキルも無いもん。


「まぁ、こうして中心部には重要そうなのを全部固めておいてあるよ。他の建物は、メンバーの家だよ。」

「あれ、全部タダでもらえるの?」

「タダで貰えるって言うか、ギルドの維持管理費用で月に60k払ってもらう必要はあるな…。あとは、城の獲得の税収を使っての福利厚生的な感じだ。

自分達で作っているから、たいして金はかかってないな。」


街道に面した道は、様々な職人達が家に店舗を併設して作成した商品を出している。

掘り出し物も結構あったりする。

今のところ、利用者はギルドのメンバーが大半だけどな。

他のギルドは、Worldの作った街だからか素通りする人が多い。

ウチの高レベルの職人が作ったものだから、高品質な物も沢山あるのにな。


そんな露天をあちこち見て回り、手軽に食べられるものを買い漁る詩音。

「何このグリフォンの串焼き!攻撃力の上昇率が高いんだけど!

ってか、食事で上昇効果があるのが沢山ある!」

高品質だから上昇率が高いんだが…お前は何してんだ…。


狩りによって、様々な動物の肉が手にはいる。

採集のスキルや農業のスキルによって、野菜やフルーツや植物が手にはいる。

それらの料理が多数販売されている。

ギルドの食堂は食事のみで、上昇効果が付くのは無いから私も多用している。


「うぉ、なんかよくわからん魔法の製品が普通に並んでるし!」

「今のメンバーの装備の大半は何らかの魔法の装備とかだな。

鉱山で鉱石を取りに行く人とかもいるから、この世界独自の鉱石とかが結構採掘されてて、日々合金の研究がされているよ。」


銅・錫・鉄・銀・金が基本採掘される。

レアの割に出やすいのがプラチナやミスリルやらレアブラックだとかラーバメタルだとかが最近採掘され始めたらしい。

高レベルの場所で採掘したら相応にレアなのが出やすいらしいけど…採掘してないからよくわからん!


ちなみに、マスター達はヒヒイロカネやアダマンタイトやオリハルコンとかを使用した激レア鉱石で装備をつくってもらっている。

今はまだ量が少ないから、全員に回るほどは出てないから仕方ない。

もっとレベルが上がった場所なら出やすくなるだろうか?


「いずれ、合併したギルド達もこんな街を作ると思うけど…。今のところ、これだけの設備を出せるのはウチくらいだな。」

結構洒落にならない量の資材や金額が飛んでいっている。

他のギルドが街を作るならマダマダ先になるだろう。


「この街を仲間に見せても問題ない?」

「ただの街だから問題ないよ。許可がないと入れないようになってる場所は多々あるけどね。」

個人の家屋とかギルドの建物とか、入れないようになっている。

どこぞのゲームの勇者のように、家宅侵入して物を盗んだりできないのだ。


「なかなか楽しかったよ。サンキュー!

それにしても良いものが多くて、財布に優しくない街だな!」

「おー、気に入ってもらえたならよかったよ。

俺らにとってはこれで普通なんだがな。」

そこらの街でNPCを利用するより高価なものが多いが、その分良品が多い。

プレイヤーの利点だよな。


「話はこんなとこかな?良い返事を期待してくれ!」

「おう、また一緒に遊べるのを期待してるよ!」

固い握手を交わして、ギルドメンバーにミロクへと送ってもらう。


あぁ、楽しかったけど疲れた…。

追い付かれないためにも、こうして仲間集めを頑張らないとな…。

他のメンバーにも、募集をお願いしよう。

本日も誠にありがとうございます!

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