表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

我が家に死神がやってきた件について

作者: 四ノ宮 詩埜

俺は二次元を愛している。


だからある日突然空から女の子は降ってきたり異能に目覚めたりしてほしい。不謹慎かもしれないが、飛び降り自殺をしようとしている女の子を偶然見かけて必死に止めようと努力もしたい。


でも俺は二次元を愛しているからこそ、それらが現実にはないことも知っている。


空から女の子は降ってこないし、異能はなにをやっても目覚めることはない。ましてや俺なんかの説得で女の子が飛び降り自殺をやめる可能性など、皆無にも等しい。


でも、俺はその理想を心のどこかでずっと追い求めていた。


だからこんな事態になったのだろうか。


「おかえりー、ポテトチップス勝手にもらってるよー」


1つ言わせてほしい。俺は親の仕事の都合で一人暮らしをしている。


「……誰?」

学校から帰ってくるとまだ日が暮れていないうちからビールを飲みながらバラエティ番組を観て爆笑している出るところがちゃんと出てるくせにタンクトップにショートパンツを着てるという見た目的にエロいお姉さんがソファを占拠してた。

2chでスレ立てしたら2秒で「妄想乙」と帰ってきそうな非現実的な現象が目の前で発生していた。


「え?わたし?わたしはねー……アハハハッ!!お腹痛い……!」

「……。」

無言でテレビの電源を落とす俺。無表情具合が実にナイスだと自分で思った。

おかげでエロいお姉さんは(とは言ってもこの状況では色気の欠片も感じないが)俺と正面から向かい合い、シリアスそうな厳しい表情を浮かべる。

なにか良くない予感にゴクリ、と唾を飲む。

「なんかこうして向かい合ってるとお見合いみたいだよねぇ…」

「……。」

一発殴るくらい、許されると思った。

だからやりました。


「~~~~っ!!」

頭を押さえて転がり回るお姉さん。ずっとふざけているからこうなるんだ。

「わ、わたしはね……」

お姉さんが若干涙目で名乗り始める。


「わたしはレイス、死神レイスだよ……」


「……はあ!?」

「あ、信じてないなー」

目の前の堕落人間が死神!?死神ってBL○ACHとかDeath○oteみたいなやつだけではなかったのだろうか。

という俺の訝しみも、レイスのお尻のあたりからにょろりと出ている先っぽが矢印になっている悪魔の尻尾を見つけると消えてしまった。マジだ。これマジだ。

「……で、その死神さんが何の用ですか?」

「いやぁ、この辺りで人が死んでさー、死霊化してたから連れ戻しに来たんだけど、その帰りでなんかかっこいい男の子がいるじゃん?だから来ちゃった☆」

「いや来ちゃった☆じゃねぇよ」

要するに一目惚れされたということか?俺が?死神に?しかも婚期逃して必死になってそうな感じの死神に?


最悪だ。


「まぁ君のことはわたし直々に洗のーー惚れさせてからゆっくり調きょーー学習させるから、安心して」

今洗脳とか調教とか言おうとしなかった?

俺はトイレへとダッシュ!速攻で扉と鍵を閉める。


今日からはこの部屋が俺の部屋となりそうだ。



俺は二次元を愛している。


だからある日突然空から女の子は降ってきたり異能に目覚めたりしてほしい。不謹慎かもしれないが、飛び降り自殺をしようとしている女の子を偶然見かけて必死に止めようと努力もしたい。


でも今はもういい。


「おーい!出てきてわたしとイイ事、しないのかーい?」


三次元なんか大嫌いだ!!!

ここまで読んでいただきありがとうございました。


ぶっちゃけ20分で作った暇つぶしです笑

楽しんでいただけたら良かったと思います


……実はほとんど書きながらアドリブで考えたやつだったり←

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 執筆速度の早さですね テンポも良くて読みやすいです。 [気になる点] 言うほど悪いところはないですね。 小説の作法かな? [一言] 面白かったです。 四ノ宮 詩埜先生の執筆活動応援してま…
2014/01/21 12:51 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ