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第三羽、関東の発言権

ギャグと陰謀と美味しいものが交錯する書いてて腹が減る、捏ねた小ネタを一羽ごとに仕込んだ味噌(野田は千葉県ではありませんからねぇ、えぇ)味の勇者復讐活劇、開幕!!

「過去人類が行ってきたもので最たる罪を償え、なんて言ったら君たちは何を償うのかな」

 窓際会議課長、第一回大陸窓際談合主催者の光天が意地悪らしく出席者をからかう。それは親が子らへの余裕、創造者で観測者たる窓際会議の傲慢ともとれるものであった。

「つまり世界は千葉県から作られたと……なかなか笑わせる御老人共ではないか! だが我ら<永久の車輪>は」

「永久の科学」「無欠の真理」「無常の疑心」「好奇の心理」

「この四つの真理を求める魂の救済の車輪により窓際会議が千葉県から世界を支配していることを確認している」

 情熱のこもった眼と精緻に言葉を紡ぐ口ぶりは<永久の車輪>の選民、もしくは探求心の強い真の意味での科学者の心を表していた。

「私は手羽先モルモット工総代相生財閥会長兼神崎財閥会長の相=崎・モルモッティ・政一です。一言良いですかねえ、光天さん?」

「どうぞ、総代さん。言いたいことがあるなら言ったほうがいい。ほら皆さんも」

「ふざけるな!!!! と言いたいところですけどねえ、何が世界支配だ! なんてもう笑っちゃいますよね。世界に裏表なんてもんはないんですから。あるとしたら上か下か。だとすれば僕は最上位にいる。上には上がいるものなれど其最上位に之通じず。二つの財閥の競争体制で寡占の眼<公取委>の目をくぐりぬけそのトップに君臨し、世界に広く、厚く、強く影響力を持つ工業団体のこれまたトップだ。どんなものでもこの支配に平伏していなければならない、そういうものなんですけどねぇ」

 世界での影響力が高い団体が呼ばれているということなのだろうか。

 それにしても相崎は自分の父である政一のこういう一面を垣間見る。口調こそ優しいものの自分の支配力をこれほどまでに誇る人物であったとは!

「ほう、相=崎さん。我々は今や日本の統治権も持っているんですよ」

 <公取委>、つまり公家取手委員会の面々だ。まったく茨城県は厄介だぜ。

「ふん、たかが取手のジャヌコを拠点にしているくだらんハゲタカめ。大宮統括理事会の足元にも及ばん」

「黙れ」

 大宮統括理事会会長はその声に失禁し本能的に土下座を繰り返す。そう、横浜国家元首神奈川蛇内かながわじゃないだ。東京が衰退した今発言権は宗教団体、財閥、千葉県知事らが内閣総理大臣を凌ぐ。

「やはり人類、いや文明を持ったサルは驕りすぎる。久しからず、然らずんば罰を下さん」

 やはり何者なのだろう、自分のまったくあずかり知らぬ話が進む。馬鹿馬鹿しい大人たちの権力争いに興味はなかった。罰とは何か、自分の出る幕はあるのか、それは知られず。


続く

いやなんかぶっとんでう。話の脈絡がないのはこのお話の特性です。次は佐間くんメインなので楽しいお話になるでしょう。

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