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第二羽、世界は窓際で決まっている

ギャグと陰謀と美味しいものが交錯する書いてて腹が減る、捏ねた小ネタを一羽ごとに仕込んだ味噌(野田は千葉県ではありませんからねぇ、えぇ)味の勇者復讐活劇、開幕!!

「窓際会議理論?」

 ここは私立手羽先モルモット高校の一角、調理科1年7組教室である。最初に尋ねた少年は相崎、調理科の生徒にして学年一の証である手羽先モルモット工の称号を持つ者だが、茶髪である。いや、料理に髪の毛の色は関係ないであろう。

「うん、噂話なんだけどね。相崎君、何かしらないかい?」

 温和、柔和、優しさと温かみを満遍なくその身から漂わす佐間はその友人である。

「んー、確かに噂話の域を出ないが俺も小耳に挟んだことはある。窓際ガイア理論、窓際会議、『ゴルフクラブ』。なんてな――」

『――世界は二人の中年男性により回っている』

 佐間はにやりと口元を歪めて、

「著書は『動物化する人間とゴルフボールのクレーター』」

「あぁ、反吐が出るほどゴルフの練習をしているぜ? この前なんか駅前で見たもの」

 佐間はこの手のものが好きだった。なぜ好きかというとそれはもりおん手羽先モルモット工という世界を牛耳るへんてこな名前に飽き飽きしているからか、または本当に手羽先モルモットという称号の意味するところが<支配者>だと思っているからだろうか。

「俺はそんな大したもんじゃないが……」

「いやそんなはずはないでしょう、相崎君。君は世界でも有数、歴史は五百年に及ぶ工業組織手羽先モルモットの直下高校手羽先モルモット校の百選人の一人なんだから。堂々と手羽先モルモット工を名乗っていいし窓際会議なんてものがあったとして世界に対する影響力としては君のほうが上なんだ」

「ああ長々とした説明ご苦労、そんなものは誰も望んじゃいないが……」

 一息つき白い息を吐く。悲しみの味がするコーヒーの湯気をため息とともに吐き出す。

「1つ、かつて親友であったお前に、お前だからこそ教えてやるが――」

「――第一回大陸窓際談合が明日、行われる」

 そういい残すとデミグラスでひよこ豆のオムレツに文字を書き残して相崎は出て行ってしまった。相崎の好きだったひよこ豆。あぁ、俺は相崎とは比べることもばかばかしい立場の差があったのだな、と痛感する。

 せめて僕が。この僕にも同じ立場になれるものがあれば……。

 ふと思い出す彼の言葉、

「オムレツを作るときは好きなものをいれる。そうするとさ、俺は母さんが作ってくれたオムレツと同じ具でオムレツをつくってるんだ。そんな当たり前の幸せを、俺は守りに、手羽先モルモット工になった気がするよ。俺はお前にあってそう思ったのさ」

 いつのまにか自分の頬を熱いものが流れていることに気づいた。

 オムレツに書いてある文字は、

「詮索するな」の五文字。

 それだけで僕は走り出していた。相崎がどんなにいいやつだったか。だからこそ僕は僕を平凡な高校生だと嗤うものを笑ってやるのだ。相崎がこれ以上思いつめてしまう前に、相崎をただの手羽先モルモット工に貶めるヤツを笑ってやるのだ。

 そして叫ぶ!

「僕は相崎の、最高の相崎の、ただ一人の最高の友人だと!!!」

 駆け出した僕は先生から調理室の鍵を奪い取り理科室でガスバーナーを5台調達した。

 「僕は、僕にはこれしかできないけど、君の好きだったひよこ豆のポップコーンの冷奴をつくるよ!」



「ようこそいらっしゃいました第一回大陸窓際談合へ! 私ども、窓際会議の閑職光天と閑職時天が企画した本談合への参加、まことにありがとうございます。皆様疑問などあるかもしれませんが、順を追って……時天」

「はい、私時天が説明いたします。窓際会議の実在はこの場に参加して頂いてる貴方々には説明はいりますまい。ではこの談合の効力について……」

『すべてのいついかなる連合、連盟、国際法、協定、憲法、教典、聖書、法に優先されるべきであり、また窓際会議は俗に言う、神などという下らんものと実に悔やまれることだが同等である』

 会議がざわつく。この二人は何を言っているのだろうか? 神に等しい? すべての法より優先される?

 それは多くの民衆基督教徒、また多種多様なる教典信徒たちの反感を買うだろう。しかしこの会議に出席したものたちに神を信じるものはいない。少なくとも手羽先モルモット工は人間主義またはヒューマニズム、人文主義的要素が強い集団だ。


続く



つかれてへんなところでおわりましたが。これはインスピレーションで生きてるお話なのでちょっとした小話や皮肉はスパイスです

インスピレーションはこれかな? と感じ取っていただければいいです。

ところでインスピレーションをメモするときはだいたいiPod touchのメモ帳です。授業中は紙のめもちょうにしてますが。ではまた。

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