箱庭の世界観
自我を得た機械人形は、自身を新人類『アンドロマギア』と名乗り、この星を害する侵略者へと立ち向かった。
一億年を越える寿命をもつヴェラ・ムー・ムリアンと、電力さえあればいくらでも修復、復活、増産できるアンドロマギアの戦争は、そこから一万年近く続いた。
結果、アンドロマギアは全体の九割の数を失い、ヴェラ・ムー・ムリアンはたった一体を除いてその命を散らした。
戦争の勝者は、辛勝でヴェラ・ムー・ムリアンだった。
自我を得たとて、所詮は機械仕掛けの人形。電力源を止められれば、その命は数十時間しかもたなかった。
地上に残されたのは、たった一体の宇宙外知的生命体だけ。
草一本生えない荒野が全てを覆ったこの惑星には、何も残っていなかった。
数万年の戦火によって生命は絶滅し、この星自体も『死』に切先を向けられていた。
ここまで追い込まれたことなど、星の記憶にはなかったのだと思う。だからこそ、二度目の奇跡が宇宙全体を包み込み、その組織を大きく作り換えるに至る。
残り少ない星のエネルギーを転用して新たな生命を芽吹かせ、電気の元となる電子を魔力の元となる魔子へと変え、文明を崩して代わりに長寿を与えた。
動きを止めていた機械人形は世界の変革に巻き込まれ、自我と呼ばれる不安定な精神物質から魂と呼ばれる永久機関へと形を変えて、一人でに動き出した。
そして、当時一億年が寿命だったヴェラ・ムー・ムリアンも世界の変革に飛び込んだ。
結果、その魂に刻んだのが不死の領域だった。
ここまでがこの庭の設定。




