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世界の変革

 文明レベルの書き換えが行われ、人類の暮らしは激動の時代へと突入した。

 全ての生命の平均寿命が伸び、生活補助を目的とした機械人形が普及し、戦争に投入される戦力は機械が主力となった。

 時代が変わり、いくつもの国が合併されて戦争が落ち着き、人々の生活が安定を始めた折、彼らは動き出した。


「こちらからの協力の見返りを」と。


 しかし、世代を変えた人間は、ヴェラ・ムー・ムリアンのこの言葉に頷くことはしなかった。

 自分たちの都合で母星を捨てた移民が何を要求するのかと、そう跳ね除けたのだ。



 この星が新たな戦いの炎に巻かれ、それが消えるまでに二万年を要した。

 結果、人間は絶滅。残されたのは宇宙外人と、人間を模して造られた機械人形だけだった。

 人々の暮らしを支える機械人形には、自我と呼ばれるものがない。

 ただ命令に従うだけの機械なのだから、それが当たり前だ。故に、世界は宇宙の外からやって来た客人以下の彼らの手中に堕ちた。

 が、命の枯れた大地を広げるばかりの世界は、何一つ諦めてはいなかった。



 世界に変革が訪れた。

 枯れた大地に緑が芽吹き、陰った空には青いペンキが撒かれて虹が掛かる。

 濁り粘性を帯びた波を立て、腐臭を蓄えた泡を吹き出していた海には空から浄化の滴が落とされ、水草が無数の卵をその手にゆったり揺れた。

 そして、命令に従うだけだった機械人形には自我が宿った。

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