表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

77/92

77ルナが聖剣を抜いちゃった。

俺が聖剣を抜くと盛大な歓声が上がった。


どうしよう?


聖剣がなんかおもちゃっぽいのは言わない方がいいよな?


「皆さん。聖剣を抜いた勇者として誓おう。俺はこの教団の守護者となり、この世界の守護者たらんことを!」


「「「「おおおおおおおおッ!!」」」」


聖剣が模造品というか、これ絶対おもちゃだろ?


でも、俺は__空気が読める__から。


俺は英雄というか勇者と祭り上げられた。


☆☆☆


「勝手に勇者にしないでよ、リナちゃん?」


「だって、お兄ちゃん、頼んだらことわゆ」


「__それはそうだけど」


「それに教団の守護者になってくれてありがとうなゆ」


「それは俺も空気を読んでね。ああでも言わんと場の空気に負けそうに__」


「お願いはしてないゆ♡」


なんか、俺、この7歳位の女の子にたぶらかされてない?


「お兄ちゃん。教団のために戦ってほしいゆ__死ぬまで」


死ぬまでなの?


何か可愛い顔して要求がベリーハードなんだけど?


「ノア君、自分の言葉に責任持とうね。自分で勝手に言ったんだし、ちゃんと教団の守護者になるんだよ」


「は、はい」


アリスに言われて仕方なく頷く。


しかし、俺は一つ気になることがあった。


「あの、リナちゃん? 本物の聖剣はどこにあるの? 俺達、本物の聖剣を見たくてこの聖剣教に来たんだ」


「それなら倉庫の隅に置いてあるゆ」


「え?」


倉庫なの? 聖剣なのに?


「驚かれるかもしれませんが、聖剣はこの教会の地下の倉庫にありまして__その、大昔から大きな岩に刺さっていたらしく、この教会を建てた際に倉庫の中にとなってしまったんです」


「そういうことですか」


なる程、聖剣は巨石に刺さっていて動かせないからそうなったのか、なら。


「セオさん。お願いがあるのですが?」


「何でしょう? 勇者様の願いとあれば何なりと」


「本物の聖剣を見せて頂けませんでしょうか? あと、できれば本物が抜けるかどうか試してみたいのですが?」


「もちろん勇者様の願いなら。しかし、勇者様とはいえ、簡単には抜けませんよ。何しろ1000年間、勇者の才能を持った者にすら抜けなかったのですから」


本物の勇者の才能を持っていても抜けないって、どんな魔法を施したんだいつきは?


☆☆☆


「我が剣は無限なり。我が剣は輝く閃光、我が剣に勝るものなし!」


俺は6回目の武術言語を唱えていた。


「ち、畜生ぉ!!」


「ノア君、早めに諦めようよ。絶対抜けないと思うよ」


「そうなのです。勇者の才能を持つシエナにも抜けなかったんですから」


「で、でもなぁ〜」


諦めたくないだろ? 本物の聖剣だぞ?


「勇者様。聖剣は抜ける人には簡単に抜けると伝承にあります。決して力で抜く類のものではございません」


う〜。


俺は未練たらたら諦めることにした、その時。


「あの、僕も試してみていいですか?」


これまでぼおっと俺達を見ていたルナだった。


「いいですか? セオさん?」


「もちろんですとも」


「やったー! 僕、一度聖剣に触ってみたかったんです!」


そう言うと、ルナは聖剣に手をやり。


「あれ?」


そう言うと……。


聖剣をあっさりと、簡単に、いともたやすく抜いてしまった。


「う、嘘ぉ~!」


「ルナちゃん、よかったね。ノア君に剣技を教えてもらうんだよ」


「ルナさん羨ましいのです。勇者であるわたくしが抜きたかったのです」


俺は思わず、両手で床にorzになった。


「なんか聖剣から凄い力を感じる。僕の勘違いかな?」


「いや、おそらく聖剣がルナに力を貸してくれているんだ。ステータス見てみて?」


「は、はい。ご主人様」


ルナはステータスボードを出した。


【名前】ルナ


【能力】ハズレスキル


【レベル】50


【HP】289(聖剣補正 ^2)=83521


【MP】121 (聖剣補正 ^2)=14641


【腕力】188 (聖剣補正 ^2)=35344


【魔力】151 (聖剣補正 ^2)=22801


【防御】130 (聖剣補正 ^2)=16900


【敏捷】92 (聖剣補正 ^2)=8464


【器用】59 (聖剣補正 ^2)=3481


【スキル】


風魔法Lv10


剣術Lv1


【所持スキルポイント】2000


何これ~

広告の下↓の方にある評価欄の【☆☆☆☆☆】をクリックして【★★★★★】にしていただきたいです!!

続きが気になる方、面白い思った方! 

ブックマーク是非是非お願い致します!

1つのブックマーク、1つの評価が本当に執筆の励みに繋がります!

評価やブックマーク頂くと泣いて喜んでしまいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ちょっと面白かった!」 「島風の新作を読んでみたい!」 「次は何を書くの?」 と思って頂いたら、島風の最新作を是非お願いします。リンクがありますよ~☆ 読んで頂けると本当にうれしいです。 何卒よろしくお願いいたします。ぺこり (__)
支援職、最強になる~パーティを追放された俺、微妙なハズレスキルと異世界図書館を組み合わせたらえらいことになった。は? 今更戻って来い? 何言ってんだこいつ?~
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ