表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/92

35アリスに不本意なお願いをする

俺はアリスのご機嫌を取るのに必死だったけど、なんとかご機嫌を回復してもらった。


だが、俺達は困っていた。


出口が見つからないのだ。


ここは安息の間を勇者いつきが改良した空間なんだろう。


ダンジョンを作ったのもいつきだろう。


「ねえ、アリス何か勇者いつきから聞いてないの?」


「それよりロリババアって酷いよね。ノア君?」


「いや、だって、アリスが封印されたのって勇者譚のあった頃だから1000年い、へぐっ」


アリスにいきなり殴られた。


アリスは涙目になっていた。


いや、女性に年齢のこと言うのまずった。


「私ね。私、16の時に吸血姫になってそのまま封印されたから実質16歳なんだよ」


「わかったよ。アリスは16歳だよ。わかったから許して」


「じゃあ、ぎゅっとして?」


「わかったよ」


アリスの柔らかい身体を抱きしめて、なんか俺何やってんの? という気分になる。


だが、それより出口だ。


アリスから何か有力な情報が手に入ったら。


「ねえ、アリス。ここダンジョンの最下層だろ? ここから出る方法を勇者いつきから何か聞いてないの?」


「う〜ん。無いけどこの屋敷の中を探すしかないと思うよ。いつきはノア君と違って意地悪じゃ無いからね」


そのいつきにメンドイから封印されたんだろうとはもちろん黙っていたが、俺は何故か過去の勇者いつきに嫉妬を感じた。


「アリスといつきって、その、付き合ってたとか?」


「ち、違うよノア君。私といつきはそんなじゃないよ。それに……私経験もないよ」


何をいきなりカミングアウトしているのかとつっこむ前に何故か安堵している自分に驚いた。


俺、アリスの色香にかなりやられているな。


いかん、いかん。


俺はリリーの復讐を果たすまでは恋はしない。


とは言うものの、俺の奥底にあったあのドロドロとした復讐への怨念はかなり鳴りを潜めていた。


アリスのおかげだろう。


復讐はしたいが復讐のためだけに生きる人間にはなりたくない。


そんなことはリリーも望まないだろう。


あの子はそんな子だった。


「……」


「どうしたの? ノア君?」


「いや、なんでもないよ」


俺はリリーのことを過去形で考えたことに自分でショックを受けた。


俺は気持ちを切り替えてこのダンジョンを脱出する手がかりを探そうと思った。


「この屋敷中を探そう。アリスの言う通り、ヒントがあるとしたらこの屋敷の中だな」


「うん♪」


俺とアリスは屋敷を探し回った。


すると鍵がかかっている部屋が二つ見つかった。


「鍵はかかっているけど魔法とかの鍵とか封印とかは無いのか?」


「無いみたいだよ。ただの普通の鍵だよ」


「そっか、じゃドアの鍵をネジ切ろうか?」


「ノア君、脳筋になってるよ。これ位の鍵なら多分私でも開けられるよ」


アリスに脳筋扱いされた、ぐすん。


ポンコツに脳筋扱いされると言う屈辱に耐えて俺はアリスにお願いした。


アリスの器用さは並の盗賊やレンジャーの能力者を超える。


「アリス、不本意だが頼む」


「それが人に何かを頼む態度なのかな?」


「アリス様よろしくお願いします」


俺は更に不本意ながらアリスお願いした。


アリスは何処から出したのか金属のピンを持って鍵穴をカチャカチャと。


すると。


カチャリ


以外にもあっさりと扉は開いた。

広告の下↓の方にある評価欄の【☆☆☆☆☆】をクリックして【★★★★★】にしていただきたいです!!

続きが気になる方、面白い思った方! 

ブックマーク是非是非お願い致します!

1つのブックマーク、1つの評価が本当に執筆の励みに繋がります!

評価やブックマーク頂くと泣いて喜びの舞を踊ってしまいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「ちょっと面白かった!」 「島風の新作を読んでみたい!」 「次は何を書くの?」 と思って頂いたら、島風の最新作を是非お願いします。リンクがありますよ~☆ 読んで頂けると本当にうれしいです。 何卒よろしくお願いいたします。ぺこり (__)
支援職、最強になる~パーティを追放された俺、微妙なハズレスキルと異世界図書館を組み合わせたらえらいことになった。は? 今更戻って来い? 何言ってんだこいつ?~
― 新着の感想 ―
[一言] 俺とリリーは屋敷を探し回った。⇦この文はリリーではなくアリスですよね?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ