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26黄金の鎧(上級編)

アリスはエロい顔のままこう言った。


「私にとってはノア君は友達じゃないんだけどね」


俺は黙り込んだ。


アリスの気持ちは知っている。


俺だってこんな可愛い子が嫌いな訳がない。


でも、俺はリリーのことが忘れられない。


リリーのこと忘れて自分だけ幸せになるとか考えられない。


アリスの言う通り、リリーは復讐なんて望まないだろう。


リリーはそういう子だ。


俺の幸せを真っ先に考えてくれる。


でも俺自身がリリーを穢して殺した兄達のことが許せない。


リリーを穢して殺した罪を俺に押し付けてダンジョンへの追放刑にした父も許せない。


だからアリスの気持ちは受け入れられない。


受け入れたらリリーのことを忘れてしまいそうで怖い。


「アリス。もしかして血を飲むとおかしくなるの?」


俺は話を誤魔化すためにこの話題を振った。


血を飲んだアリスはドエロかった。


もしかして吸血鬼にとって血を飲むことは?


「察しの通りだよ。吸血鬼にとって血を飲むことは生殖行為なの。だから気持ち良くなっちゃう。下位の吸血鬼が血に狂うのもそのためなの」


「だからそんなにエロい顔してるの?」


女の子に酷いこと言ってるけど、アリスに好かれ過ぎても……俺はアリスの気持ちに応えられないから。


「ぷー。アリスそんなにエロいかな? それじゃノア君はなんでそんなに前を大きく立派にしているのかな? 人のこと言えないよね♪」


「わ、わかったよ。俺が悪かった。でも、アリスがエロ過ぎるよ」


「ううん。ごめんね、アリスの方が悪かった。だからお詫びに……ノア君の牙を私のお尻に突き立てても……」


テシッ!


俺はいつものようにアリスにチョップを入れた。


何をエロいこと言ってんの?


こんなに可愛いのに?


我慢できてる俺スゲーわ。


「俺、リリーへの気持ちの整理ができてないんだ。リリーを裏切るみたいで……だから」


「ごめんね。そうだった。ノア君はそう言う人だった……そう言うとこが好きだよ」


アリスが耳たぶを真っ赤にして言うけど、多分俺の顔も真っ赤だと思う。


その日は2人共ベッドで寝た。もちろん別々のベッドで寝た。


何も言わなかったけど、アリスは2人分のベッドを用意してくれた。


☆☆☆


俺達は更に次の階層に行った。


次の階層はアダマンタイトゴーレムが普通のポップアップモンスターとして出現していた。


マジか?


アリスの血術式は効かないけどアリスの氷の魔法と俺の火の巫術でコアを脆くして砕くの繰り返しで何とか対処できた。


しかし、これが雑魚なら階層主は何なんだ?


今まで全部ゴーレムだったけど、アダマンタイトより硬い材質はない筈。


これは黄金の鎧の間で経験値を稼いでレベルアップしないとまずいな。


そして黄金の鎧の間を探して30分ほどするとようやく金色に輝く扉。


黄金の鎧の間を見つけた。


「アリス。行くよ」


「うん。ノア君」


アリスと阿吽の呼吸で頷き合うと扉を開け放った。


開けると金色のゴーレムばかり10体。


早速。


「ノア・ユングリングが問う、彼はなんぞ?」


『我は炎、汝の敵を打ち砕く燃え盛る炎。汝の敵を打ち砕く刃なり』


炎が金色のゴーレムを襲う。


しかし、全部は倒しきれない。


「神が心を尽くして神を愛する時 過去の罪は赦され……水によって生まれる『氷晶の刑戮』」


アリスの氷の魔法が金色のゴーレムを倒す。


金色のゴーレムはあまり強くないが、前の階層の金色のゴーレムより強くなっているようだ。


流石に魔法1発という訳には行かないが、なんと金色のゴーレムは1体で30000もの経験値とスキルポイントをくれた。


そんな訳で金色のゴーレム狩りを100回行った。


気がつくと俺のレベルは99とカンストしていた。



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支援職、最強になる~パーティを追放された俺、微妙なハズレスキルと異世界図書館を組み合わせたらえらいことになった。は? 今更戻って来い? 何言ってんだこいつ?~
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