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25アリスに血を吸われたら気持ち良かったです

俺はアダマンタイトゴーレムのドロップしたアイテムのうち一つだけ拾って安息の間に入った。


珍しくアイテムを持って行ったのは、そのアイテムが小さくてかさばらないし、知っているアイテムだったからだ。


「アリス、これを身につけるといいよ」


「何? ノア君?」


「女神の祝福だよ。これでHPと守備が1000上がるよ。アリスに死んで欲しくないから」


「ノ、ノア君! これはプレゼントのペンダントだよね!」


「まあね」


俺はポリポリと恥ずかしいのを誤魔化す。


アリスに手を出すつもりとかないけど、プレゼント位したい。


可愛いし、最近凄く役に立ってくれている。


感謝の気もちを形にしてもいいと思った。


「ありがとう。似合うかな?」


「良く似合っているよ。可愛いよ」


俺はニッコリして言う。


アリスも笑顔で返してくれて嬉しい。


ダンジョンに追放された最初の頃の荒んだ気持ちとは雲泥の差だ。


アリスのおかげで人間らしさを取り戻すことが出来た。


☆☆☆


「ねえ、ノア君? ちょっといいかな?」


「何、アリス? エロいこと以外ならいいよ」


予め釘を刺す。


アリスはめっちゃ可愛い子だけど、ちょっとエロい。


そもそもプロポーション自体がエロい。


こんな小柄で細いくせに双丘があんなに自己主張しているとかおかし過ぎる。


「あのね。言いにくいだけど、その……ノア君の血を飲ませてくれないかな?」


「血?」


忘れてたけどアリスは吸血姫だった。


そりゃ当然血を飲むだろう。


だけど、いつも一緒にご飯食べてたからそこは失念していた。


ん? 吸血姫に血を吸われたら俺も吸血鬼にならん?


「ねえ、血を吸われると俺も吸血鬼にならない?」


「ううん。ならないよ。血を吸っただけでグールになったり下等な吸血鬼になるのは下位の吸血鬼だけなの。人語も交わせないのとか。私は真祖だから自分の血をノア君にあげないとノア君は吸血鬼にならないよ。安心して」


俺はしばし思考した。


確かに聞いたことがある。


真祖や真祖に近い吸血鬼は血を吸っただけでは吸血鬼にならないと聞いている。


それに真祖は理性的で知能もある。


だから今まで突然俺の血を吸ったりしなかったのだろう。


吸血鬼は血を吸わないとその命を維持できないとも聞いたことがある。


「わかったよ。いいよ。俺の血を吸っても」


「ありがとう。ノア君には感謝しかないよ」


そう言うとアリスは俺の首に手を回して。


え?


これキスする時のじゃ?


と、思ったら違った。


アリスは俺の唇じゃなくて首すじに顔を移動させた。


途中でアリスに鋭い犬歯が見えて、やっぱりアリスは吸血鬼なんだなと改めて思った。


そして。


首すじにいい香りと共にアリスの牙が食い込む。


意外と痛くない。


むしろ……


なんとも言えない快感が俺を襲う。


「ノ、ノア君、ん……♪ んん、ぢゅ……ん、うむ、れろ…♪」


「あ!」


俺も思わず声を漏らしてしまった。


それにしてもアリスの声がエロい。


ほとんど嬌声のようだ。


「ちゅ、ちゅっ……♪ れろ、んっ…は、んっ…ぢゅっ…♪」


アリス発情してない?


何か様子が変だ。


しばらくするとアリスはゆっくりと牙を抜いた。


意外と吸われた血は少ない様に思える。


牙を突き立てているだけでそんなに血を吸われた様には思えない。


そして、顔を俺の顔の前に持って来たアリス。


俺はドキっとした。


いや、アリスの顔がとろけていた。


顔を真っ赤にして、恥じらいながらも淫猥な表情を浮かべていた。


アリスは童顔なのにこんな顔もできるのかと驚いていると。


「―――――!!!!」


驚いた。


突然アリスは俺にキスした。


そして。


「ん、れろ…ちゅっ…ん、れろ、れる…♪」


俺の唇を血で濡れた唇で舐め上げた。


思わずアリスを突き放す。


「アリス! 約束が違うだろ?」


俺は血は吸っていいと言ったけど、キスしていいなんて言ってない。


ご褒美ではあるが、俺はリリーの復讐をするまでは……


「ごめんね。ノア君。私我慢できなくなっちゃって。もう、キスは勝手にしないよ」


「ああ。役得だと思うけど、俺たちそういう関係じゃないよ。仲間で友達だ」


「私にとってノア君は友達じゃないんだけどね」


俺は思わず黙り込んでしまった。

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支援職、最強になる~パーティを追放された俺、微妙なハズレスキルと異世界図書館を組み合わせたらえらいことになった。は? 今更戻って来い? 何言ってんだこいつ?~
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