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騎士姫と天の白雪  作者: 九重白夜
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魔導人形は楽しいの。

はい。そんなわけで現在お兄様のお部屋です。

お兄様の部屋に呼ばれたのはなんと、魔導騎士の練習用魔導具を見せてくれるためでした。よーしなんとしても試させてもらうぞ。


そんなわけで私、全力で可愛い顔をしてみる。ついでに手は胸元でおねだりポーズ。おまけで小首も傾げてみる。


「お兄様、私もそれやってみたいです」


「もちろんいいよ。そのためにフランを呼んだんだしね。父様と母様にフランにもこの魔導具を用意してあげて欲しいと頼んだんだけどまだ早いって言われたからね」


お兄様は「こんなに魔導騎士が好きなんだから少しくらい良いのにね」と苦笑しながら教えてくれた。

お兄様、私お兄様の妹で本当に良かったです。


というわけで早速隣の部屋に移動。そこには地球のゲームセンターで見たような魔導具があった。

簡単に説明すると二本のスティック状のコントローラーで操るロボットゲームの筐体に肘掛けを追加してスティックを肘掛けに付け替えたようなやつ。わかりにくい?


ともかくゲームの筐体にしか見えない魔導具にお兄様に抱っこして乗せてもらう。

……十歳も違うと結構体格違うんだよね……私が極端に成長が遅いとか身長があまり延びない体質だとかじゃないよね……?


ともかく魔導具に座って準備万端の私。足は届かないけど肘掛けは可動式で手が届いたのよ。良かった。


「まずはその棒に魔力を流してごらん。そうすれば魔導具が起動するから」


この世界で産まれたからか魔力制御はわりと簡単に習得できたのよねー。なので即座に魔力を流して魔導具を起動。そうしたら画面にあたるガラスに見覚えのある景色が映った。


「無事に起動したね。今映ってるのは隣の部屋にある魔導人形の視界だよ」


ラジコンみたいだなー。と思いつつとりあえずスティックを傾けたりトリガーを引いたりしてみたけども画面は変わらず。うん?これどうやって動かすの?

困った時はお兄様。不思議そうな顔して見つめてみる。


「魔導騎士の操縦は全て魔力でやるんだよ。その棒はイメージをうまく魔力に込めるための補助で、無くても問題ないものなんだ」


脳波コントロールとか頭に浮かんだけどそれはおいといて。こうかなーって感じで立ち上がるイメージを込めて魔力を流したら画面の視点が少し高くなった。お?上手くいったみたい。


「やっぱりフランは魔導騎士に関する才能があるみたいだね。……普通は立ち上がらせるまでに一週間はかかるんだけど」


お兄様が隣で何か言ってたけど私は魔導具に夢中でよく聴いてなかった。うん。これをしっかり聴いておくべきだったと後々後悔するんだよねー。


そんな事になるとは今の私は知りもしないので。

私は少しの練習で自由に動かせるようになった魔導人形で心いくまで遊んだのだった。

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