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08話. これが【アスタリスク】ですか!?

 俺の名はキース、この街の衛兵の副隊長している、副隊長って言っても差ほど大きくない街の衛兵の副隊長は偉くはない部屋でふんぞり返っているわけにはいかない、なので今日も巡回をしている。

(昨日の恩知らずの少女は大丈夫だったんだろうか?あの後、巡回しても部下に聞いても見掛けた者はいないようだし)

 考えながらギルドの近くを通った時、ふっと昨日の少女が視界に入る。

「あぁーーーー!!」

不意に叫んでしまった。


金髪イケメンを見た雪の中の選択肢は。

〔補食〕

〔誤魔化す〕

〔謝る〕

〔逃げる〕

 考えた、〔補食〕はこの場では目立ちすぎるし、〔誤魔化す〕には、こんな美少女見間違える訳がない、〔謝る〕ん~邪魔されたのは私なのに謝るのは釈然としない、〔逃げる〕ギルドの制服を着ているから直ぐに足がつく。

(どうしよー?物陰に連れ込み補食?ん~)

 雪は見た目に反して肉食系少女なのである(物理的に)。

 物騒な事を考えてると、金髪イケメンが目の前に来て話し掛けてきた。

「君大丈夫だったんだね!?」

「あっ、はいー」

「突然、逃げ出すから心配したよ」

「ご、ごめんなさい、あの時は言葉が・・じゃなく気が動転してしまい貴方の腕を噛んで逃げてしまて」

 金髪イケメンの包帯が巻かれた腕を見ながら謝った。

 仕事と寝床はを確保したので長居する予定なので、癪だが〔謝る〕を選択した。


 金髪イケメンは気にしなくても大丈夫と言いながら話し掛けてくる、掃除の邪魔。

「紹介が遅れたね俺名はキース、この街の衛兵をしている」

「ユキです、今日からギルド従業員として働いてます」

「そうなんだ、てっことは16歳?」

「はい、ギルド従業員は16歳からしか働けませんからね、よく年齢より下にみられますが」

 ニコ

「確かにそうだね、若く見えるよ」

「あのーそろそろ掃除終わらせたいのでいいですか?」

「あ、すまない邪魔をしたね」

「そうですね」ニコ

「・・・そうだね、まっ何かあったら言ってくれ力になるから」

「はい、ありがとうございます」

 二人とも軽く会釈しそれぞれの業務に戻る。


(私イケメン嫌いなんだよね、男性はおじ様的な人かぽっちゃり男子に限る)

 などと考えながら掃除を終わらせマヤに次の業務を教えてもらうのであった。

トテチテトテチテ



 掃除が終わると次は依頼ボードの整理をする。

 先ずは冒険者のクエストボードの整理で、期限切れのクエストが無いか確認しながら依頼用紙を見易く整理する、従業員募集のボードも同じくおこなう。

 ただ私にとってはこの作業は意外に大変なのである、身長が小さいからだ。

 私の身長は152㌢でボードは2㍍を越える大きさ、最初は椅子の上に乗りつま先立ちをしながら整理していたが、他の方々がその姿を見て和み半分、あと半分は堕ちるのではないかとハラハラしてしまうらしく、ギルド側にクームが入りボード整理を免除されそうになったが、特別扱いされるとギルマスに色々言えなくなりそうなので解決案を出した。

 解決案は脚立である、この世界には脚立がないので鍛冶屋に脚立の図面を渡し造ってもらう、この世界に脚立の誕生である。

 脚立の特許を取りたいが特許のシステムがないので諦めた。


 これでボード問題は解決し副産物として街の人から特に高所作業する人からお礼を言われたり、お菓子を貰えたりするようになった。

(言葉よりお菓子かお金をよこせ、ガルルル!)


 業務内容に戻り、期限切れのクエストと従業員募集は依頼者に再度募集の確認するため外回りのギルド従業員用の棚に入れる。


ギルド従業員に三種あるようだ。

内勤:各種受付業務、ギルド施設の維持管理など

外勤:依頼の再募集確認、依頼募集受付、後受注の現地調査、保険加入者のサポートと回収など(ギルドと専属契約した冒険者が外勤を行うことが多いらしい)

特務:【アスタリスク】の維持管理(欠員は現地補充ではない)

 酒場はギルドが街の業者を厳選なる抽選若しくは入札で決める(談合は御法度である)、酒場は別経営にる。


 ボード関係を終わると次は各種受付業務である。

 受付業務にはクエスト受注、従業員案内、報酬受付、冒険者登録、新規クエスト・新規従業員募集受付

 受付窓口の数は街によって異なるが、ナーガ街のギルドの受付窓口は3つあり朝はクエスト受注で忙しく、昼鐘二回以降は報酬受付が忙しくなる。

 なので朝はピークが過ぎるまで窓口2つをクエスト受注専門にし、昼鐘二回以降は窓口2つを報酬受付専門にする。


 暇な時間は、ほぼ自由時間なので私は【フェアリーテール】で本のデータが入ったタブレットをバッグから出したように偽造して魔法道具(マジックリンク)と言い張り本を詠んでいる(この世界では本は高額であり貴重)。



 ギルド従業員になり数週間がたち日々業務に馴れた時に前から疑問になってた事をアリスに聞いてみた。

「アリスちゃん前から疑問だったんだけど、受け取ったシンボル部位はどうするの?」

「ユキちゃんそれはね、レア度が高いのは売ったりしてその他は【アスタリスク】の糧にするんだよ。」

「【アスタリスク】の糧てなに?そもそも【アスタリスク】て何?」

「んーとー、じゃ次の休み一緒に【アスタリスク】観に行こう!?現物を観て触った方がわかるからね」

 雪は少し考え。

「いいですね、デートしましょう」

アリスは頬を赤く染めていた。



 休み日、雪とアリスは街の中央にある白く大きな真四角の建物の前に来ていた。

「ユキちゃんこの建物の中に【アスタリスク】が入ってるよ、じゃ行くよ」

 アリスに手を引かれ建物の中に入ると、中央に高さ5㍍幅3㍍の黒い四角柱の物体があった。


「大きいですねーあの黒い物体が【アスタリスク】ですか」

クエスト種類

常時討伐:ギルドが常に依頼を出しているクエスト、依頼用紙ではなく価格表の様に魔物の名前と金額が書かれている。報酬はシンボル部位を持ってきた数だけ支払われる。受付不要、保険不可。


依頼討伐:依頼者からの魔物の指定討伐、依頼用紙を受付に持って来て適性確認し保証金を支払い受注開始、保険加入可


警護:用心棒、商人と積み荷の護衛、依頼用紙を受付に持って来て適性確認し商人の待ち合わせ場所説明、保険一部加入可


その他:調査や採取や御使いなど何でも屋的な依頼、受付に依頼用紙を持って来て適性確認し受注を処理し受注開始、一部保証金不要なクエストもある、保険一部加入可


緊急クエスト:基本、専属契約してる冒険者に強制クエストになる


従業員募集をギルド経由するメリットとデメリット

メリット:ギルドで最低限、適性と身分確認をしてもらえる

デメリット:お金が掛かる

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