02話. リコールですか?
「あー死んだんだ・・・ん~死の記憶がないな~?」
幾度となく見た事のある白く何も無い世界に私はいた。
「貴様は一体何なのだ!?毎回、毎回、計画を狂わせよって!」
声の方を見ると30半ばぐらいのスラッとしたスーツを着たおっさんが青筋おたて唾を飛ばしながら怒鳴り近づいて来る、どうやら神様だ。見知った顔だ。
「唾飛ばすなよ・・・」
などと呟き話を聞く。
「大体だな、記憶をリセットして転生させてるのに、毎回記憶を持ってるとはどういうことだ!?」
やれやれと思いながら。
「何ででしょね?私に聴かれても困りますね。【名前の無いシステム】に聞いてみたらいいんじゃないんですか?」
そう反したら神様は驚いた顔をして聴いてきた。
「何故・・・何故お前が【名前の無いシステム】を知っている!?」
【名前の無いシステム】
死んだ者の魂の抹消や転送させる者の世界・能力・時間・国・親等を調整するシステムでもあり【ヘブンズゲート】の管理していると聞いた記憶がある。
「何故知ってるかは、ひ・み・つ♥️ 女の子は秘密が多いの♥️」
ブッチ
「はぁーー貴様は存在事態を抹消だー」
キレた神様は壮大にキレた。
神様の体の周りに魔方陣が浮かび上がり、手をかざす。すると私の足元と頭上に魔方陣が浮かび上がる。
「今頃になって抹消かよ、笑える」
呟きながら私が消えるのを待った。
『リコールを受けました』
何処からか声が聞こえた次の瞬間。視界が白一色の世界から色鮮やかな世界に変わった。