typeB #4 強者
お待たせしました!4話です!
今回ちょこっと視点が変わります。typeBです。
細かいところが明らかになる?かな?と思います!
「ふふんふんふんふ~ん♪」
「ねー団ちょ?ロバちゃんのところはいつ行くの~?」
「あー、いつにしよっか。」
襲撃の日程も計画も立てずに予告状を出す怪盗が、この世界に何人いるだろう。
鼻歌を歌いながら折り紙を折る団長は、ぼんやりと答えた。
廃ビルの3階。妙に片付いたここが俺たちのアジトだ。
「私、あそこのお店行ったことありますよ。」
「まじ!?見取り図とか描ける!?」
「ざっくりとなら…」
まさかペンネの一言でここまで事態が好転するとは思わなかった。
恐るべし、OLネットワーク…
と、ペンネがサラサラと黒板に絵を書いた。
「客席数は合計で68席。バーとしては小さい方ですね。」
「68でロバ…むふふ、むふふふふ」
「団ちょ、気持ち悪いよ。」
「ご、ごめむふふふふふ」
今のでわかったと思うが、団長は極端にツボが浅い。しかも笑い方が気持ち悪い。
既にお察しの方もいると思うが、俺たちはMarchRabbitS。
団長のアサキさん、自由人だが腕は確かなニョッキ、情報通のペンネに、俺を加えた4人だ。
俺たちの活動はベスティ宝石店襲撃以来、警察はおろか民衆にまでマークされるようになってしまった。
今となっては俺たち全員に懸賞金がかけられる程になってしまった。
「でさ、どっから入れそう?」
「正面入り口か店の裏ですかね?」
「じゃあ正面爆破しよ☆こないだの火薬余ってるし。ね、団ちょ?」
「却下。派手だけど住宅街のど真ん中でしょ?関係ない家まで巻き込んじゃうわ。」
「あーそっか~…」
おっとまずい、ミーティングの最中だった。
これが団長の理念。
____最小、迅速、絢爛。
「挟み撃ちってのはどうだろう。」
「それだ!ラザニー愛してる!」
「両方からガトリングガン食らって、原型留められるバーなんざないかもな?ニョッキ。」
「は、おい、お前それ最高じゃねえか!やろう!」
さぁ、楽しい夜になりそうだ。
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