表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
驢馬の耳飾り  作者: 米国発知的炭酸飲料
1/5

typeA #1 事件

初連載となります。米国発知的炭酸飲料です。

元々演劇の台本として書いたものを、妄想要素を4割増しで小説にしたいと思いました。

稚拙な文章ではありますが、お付き合い頂ければ幸いです!

絶対に忘れない。忘れたくても、そんなこと、出来るはずがない。


4年間、この一瞬のために恨み続け、怒り、憎んだ。


アスカ、ごめん。これで終わるよ。ようやくだ。


「―――!――――、―――――――――――?」


ごめん、あの時なんて言ってたんだったっけ。

思い出せないや。


×××


白い建物。黒い煙。止まぬ銃声、叫び声。


盛る火柱に無心に打ち付けられる消火活動。


あぁ、俺には見ていることしか出来ない。


ごめんね、アスカ。俺は怖くなって、君を置いて逃げ出した。


最低の男だよ。なんて言ったら、君はどんな答えをしてくれるだろう。


「ホントだよ」って蔑むかな?


「そんなことない!」って励ますかな?



なんか答えてくれよ。ほら、煤も全部払ってさ。


周りじゃみんな泣き叫んでる。静かなのなんて俺だけだ。


ほら、寝てないで起きて。


あれ、おかしいな。視界がぼやけてよく見えないや。


あの女の子、膝を抱えて表情のひとつも変えないね。どうしちゃったんだろう。


兄貴に聞いてみればわかるかな、精神科医ってすごいよなぁ。


なぁ、アスカ?まさか、俺を置いていなくなったりはしないよな?


君に渡したいものが、渡さなきゃいけないものがあるんだ。


指のサイズ、合うかな?確かめてから買ってあげればよかったね。


約束したろ?いつか、俺が一人前のバーテンダーになったら、二人でカウンターを挟んで笑い合おうって。



ねぇ、これからどんな顔して、生きていけば良い?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ