せつめいをうけてみようとしたが
フラグを立ててみた、か?
いきなりはいいよね
「とーちゃっく!ついたぞ島崎」
そう言って抱っこしている島崎を見てみると
「キュ~///]
ノックダウン中。いややったのは俺だが、そうイケメンでもない俺なのにこんなに照れるか?
「おーい。起きろ、着いたぞー」
ユサユサ
「ん、起きたけど///やっぱり恥ずかしいよ…」
それもそうか、見た目がボーイッシュだからというのは間違いだったな。人は見かけによらないというし。
「もう着いたの?あれから何分くらいなの」
「3分」
「あの距離をっ!もうあなたのことだから驚かないようにしないとなぁ」
あの距離ってたった3キロなんだが。100メートルで言うと6秒だがそんなに早いか?無理ではないとは思う。
「んじゃあ入るぞ」
「あ、置いていかないでよ」
テコテコ
「そういえばさっきあったのも何かの縁、灰と呼んでくれないか」
「いいよ灰くん。ならボクも由佳と呼んでくれるかな」
「ああ、よろしくな由佳」
そんな感じで話していると玄関に着いた。
「こんにちわ。ようこそ火の学園へ」
教員は学生じゃないみたいだが。そんな考えがわかったのか
「はい、私は学生ではありません。教育委員会の者です」
「教育委員会?」
「はい、詳しくは後ほど新入生歓迎会にて説明させていただきね」
そう言われ、大きなコロシアムに連れて行かれた。
「ここが講堂です。まだ開始には時間があるので中でゆっくりしていてください」
「ゆっくりと言われても…」
俺も同感だな。天井がないじゃないか。今日のマイブームは天井に張り付いて寝ることだと決めているんだ。
「まあ、入ってみようぜ」
でもワクワクしているのは事実。
そう言って入ってみると
「ようこそ新入生くん達」
イケメンだな、俺もリア充になりかけだから何も言えねぇな。
「どーも先輩。1年代表の光崎灰だ。よろしく」
「そうか君が今年の代表か。私は生徒会長の不知火道行。よろしく光崎くん」
「生徒会長さんっ!なんで灰くんは平気なの」
「俺上下関係とか苦手だから。上の人への礼儀とかないし」
「ははは。さすが光崎くん。代表らしく堂々としているね」
「ボクも灰くんを見習おうかな」
見習わないほうがいいと思うが。というかあって間もないのにもう俺に感化されてきているな。
「遅れてすいません、ボクは島崎由佳。いたいけな女の子だよ」
「女の子だったの!あっ、すまない」
「いいですよ。もう慣れていますし」
どっからどう見ても女の子だろ、由佳は。
「それにしても灰くんはよくわかったね。ボクが女の子だって。一人称もボクだし、ズボンも履いているし、残念ながら胸も小さいんだけど」
「わかるさ、だって可愛い顔しているじゃないか。ズボン履いているのも似合っているし、あと胸が小さいのもいいと思うのだが俺は」
実はそれだけではなく骨格なども見て判断したのだが言わないほうがいいだろう。
「そっそう///ありがと灰くん」
これはもう脈アリでいいんじゃないか。
「恋人でイチャイチャするのはいいんだがそろそろ始まるから中央に行ってね」
そう言ってスタスタとどこかへ行ってしまった。
「えっやっあの付き合っているわけじゃないんだけど」
絶対聞こえていないだろうけどな。
「クク、間違えられてしまったな。もう付き合うか」
「えぇっ!まだあって一日も経っていないのに!」
「ん、俺はお前のことは好きだが。まだ早いよな」
「そうだよっ、それより良く堂々とすッ好きだとか言えるよね///」
満更でもないようだが、ここは気づかないふりをしておこう。
「言葉にしないと伝わらないこともあるしな」
早すぎたか?まあけどこの様子なら大丈夫だろう。だが、こんなにも人を早く信じてしまうのは問題だな。過去に何かあったのは確かだろうが、いつか聞いてやるか
「早く行こうぜ。もう俺たちが最後みたいだしな」
「あっ本当だ。いつの間に」
「それだけ楽しかったと言えるんじゃないのか。スタートダッシュは上々だ」
二人急いで人の集まっている中央へと向かった。
灰 「恋人ゲットだな」
ちゃん 「なんか早すぎるような。と思うけどそれなりな理由はあるのさ」
灰 「不自然に思っても温かい目という手段で」
ちゃん 「いずれ彼女の過去は出ますよ。ボクっ娘といえばというイメージがあるんですが」