せいとだいひょうのはなしとやらをしてみたら
まだまだぁ
「・・・ぃは生徒代表の話です。」
ん、出番か。
「てい」
落下中。
ドシッ
「どーもー。一番乗りしたせいで生徒代表になった光崎灰だ」
「………」
あれ?みんな何でポカーンとしているのだ。至って普通に張り付いていた天井から落ちてきただけじゃないか。
「なんでって顔してるけど、心当たり無いのかな」
出迎えてくれたお兄さんが声をかけてきた。よく見るとかっこいいな。きっとリア充だろう。俺の敵だ。
「ないですけど。あと声かけるならあとにしてください。邪魔なんで」
あっショボーンとしている。けど、美人さんに励ましてもらっている。敵だな。
「そういうわけで、代表とでも呼んでくれ。さて皆さんに聞きたい。俺はさっきまで寝ていたから知らないがこの学園は面白そうじゃないか。いい感じに常識が崩れている。今までの退屈でくそったれな平和もなさそうだ。これからで一番大切なのはどれだけ楽しめるかだ。おもしろおかしいストーリーになったら達成だと言えるだろう。俺は基本何もするつもりはない。ただ自分の好きなようにやってくれ。勉強するもよし、恋愛するのもよし、はたまたケンカでもよし。後悔するな!以上!!」
パチパチパチ
俺よよくやった。もうあとは遊ぶだけだ。
「終わったね。いい演説だったよ」
「どーも。自己紹介がまだだったな、光崎灰だ。あんたは代表と呼べ。名前で呼ばれたくない」
「ひっど!なんで!僕は何もした覚えはないんだが」
自分の心に聞いてみやがれ。リア充がっ
「ともかく、僕の名前は御影言堂。聞いたことがあるだろう」
「あるある。ここの王様だろ。でもそんなの関係ないんだよ!リア充は敵なんだ!!」
ソーダソーダ テキダー
味方がいるようだ。ニヤニヤしてみた。
「なんだこの連帯感は!人生の危機すら感じる」
まあ、めんどくさくなりそうだしちょっと横に置いとくか。
「それで話はしないのか」
「君の前にもうしたよ。本当に寝ていたんだね。天井で」
「当たり前だろ、どこでも寝られるというのは。たとえ天井にしがみつきながらだろうが、落とし穴に落ちた後のあの竹槍の上でも」
当たり前だよなー。
「それはもう異常だよ。話聞いていないのにこのあと大丈夫なの?自分で言うのもアレだけどここは異常だよ」
「それを承知できたからな。わからなかったら適当な奴に聞くし」
「そうかい」
ゲームは説明書を見ないでやるものだろ。それと同じで手探りでやるのがいいんだよ。
「これで入学式を終わります。退場していってください」
司会はどうやらあの美人さんらしいな。どーでもいいけど。
「それじゃあ適当に聞いてきますか。じゃあまたなリア充」
リア充=俺の敵=いつか…クックック
ビクッ
「気のせいかな。命の危機を感じたようだが」
勘がいいな。しかしいつか…いつかっ!!
そうして俺は入学式場を出た。
「彼は何者なんだ。僕のことを知っても態度を変えないなんて。紅凛はどう思う」
「わからないわ。でも面白そうな子だわ」
「そうだな。今年のダークホースと呼んでいいだろう。彼にはどんな二つ名がつくのだろう」
御影夫妻は楽しそうに笑っていた。これからおこるであろう彼のストーリーを想像して。
灰 「ようやく始まった感じだな」
ちゃん 「でも俺中学だから、学園の勉強どうしよう」
灰 「日本の教育レベルを下げるとか」
ちゃん 「ホントにだんだん落ちてきているもんね」
それでいきます