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プロローグ「白き鍵」

初めての投稿です。

よろしくお願いします。


---------------


エルナは、落ちていた。


正確に言えば――空を漂っていた。

真っ白な光に包まれ、記憶も名前も曖昧なまま。


(私……誰……?)


気づけば、手の中にひとつの鍵を握っていた。

白く光るその鍵は、手のひらにぴたりと馴染み、不思議と安心感を与えた。


そして、声が聞こえた。


「白き鍵の乙女よ――王を救い、そして、試練を越えよ」


その言葉とともに、光が弾け、彼女の意識は落下していった。


---------------

kasumisou

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