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僕の声が聞こえますか。

作者: 琴凪 蒼

 

 独り、僕は部屋の隅にうずくまり

 鳴らない携帯電話(ケータイ)を見つめてる。


 夜は、嫌い。

 嫌でも自分が独りだと分からされる。

 部屋にはカチ、カチ、と時計の秒針が働く音がして、

 外には寂しい僕を照らす月がいて。

 

 僕の声が誰かに届けばいいのに・・・


 そう思った。


 

 時々繋がるメールで、安心するよ。

 でも、本当は不安なんだ。


 いつだって、誰かと通じていたい。

 誰かに思っていて欲しい。

 そう思うのが「わがまま」だって知ってる。

 だから、誰にも言わない。言えない・・・。


 皆はどうなんだろう。



 この世の中、独りよりも淋しい時がある。

 君は知ってる?


 大勢の中に居る時に感じる「孤独(ひとり)」。

 本当は、これが一番淋しい・・・。

 

 誰とも通じ合えない事を知ってるから。

 誰にも声が届いていない事を、知ってるから。


 それら全て、お互い様。


 ・・・・だって。

 僕だって、誰かを「孤独(ひとり)」にしているかも知れないのにね。

 誰かの声を聞き逃しているのかも知れないのにね。



 自分だけが「寂しい」なんて、

 自分だけが「聞いて欲しい」なんて。

 そんなの勝手かな・・・。


 

 僕の声が聞こえますか。


 もし。もしも。


 今、僕の声が聞こえたのなら

 「返事」を下さい。


 そしたら、今度は


 君の声も聞こえるから・・・。


 

正直に、淋しいと感じる時があります。

誰かに気づいて欲しい時があります。


でも・・・もしかしたら相手もそう思っているのかもしれない。

そんな気持ちで書きました。


感想・評価を頂けたら幸いです。   lie

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