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街に着きました

数時間経ち、目が覚める。


「あれ…?俺…あ、そうだ、黒龍を倒して…って、なんだこれ…」


目の前のステータスバーに


"黒龍の恩恵"


というものがついていた。


きっとあいつを倒した…いや、食べたからだろう。


「なになに…?効果は…は…!?」


そこに書かれていたものには驚きを隠せなかった。



黒龍之恩恵

1.黒龍の翼を生やすことができる

2.黒龍と同じ速度を出すことができ、同じ威力を出すことができる。

3.皮膚を黒龍の鱗にすることができる。

4.激獄炎を使うことができる。



この激獄炎がなにかはわからないが


きっと強いのだろう。


こういうのはイメージが大事と聞いたことがある。


まずは…3に書かれていることを試してみよう。


「えーと…っ…!お!ほんとに鱗になった!」


イメージしてみると簡単に3を実現できた。


どれくらいの強度なのだろう。


俺でも剥がせるからきっとそんなになんだろうな。


「まあ木よりは硬いでしょ〜、ふんっ…!って…はぇ…?」


試しに木を本気で殴ってみた。


きっと2も発動したのだろう。


目の前が更地になってしまった。


「こ…これは…強いなぁ!!」


俺はひたすらはしゃいだ。


きっと3時間くらいはこのことではしゃいだ。


そして夜になったので


倒した黒龍の鱗や牙、骨を剥ぎ取り、


1を使って素早く街を探すことにした。


黒龍なんだしあんだけ強いんだから


きっと高値になるのだろう。


ギルドがあるならそこで売ろうと考えていた。


「さて…町ってほんとにないもんだな…」


数時間飛んでいるが街のまの字も見当たらない。


ほんとにあるのだろうかと疑問にすら思う。


そんなことを考えていると、


少し先に光が見えてきた。


「お…!?ようやく…ようやく見つけたっ…!」


俺は2を使って素早く街のほうに飛んでいった。


数十秒で着いたのですぐさま街に入っていった。


街は豊かだった。


日本のようでどこか懐かしい感じを覚えた。


「おぉ!あんた何処から来はったんや?ってかその服装どうしたんや?!」


一人の行商人が声をかけてくれた。


黒龍との戦闘で服が一部破れており、


一部は血だらけだったからだろう。


俺はその行商人に全て…


いや、黒龍と戦ったことを話した。


異世界転生の話はやめておいた。


なにされるかわからないからな。


「あんたあの黒龍とやり合って勝ったんか…!?!?」


行商人の顔は真っ青だった。


なにかおかしいことでもあったのか、


俺は聞いてみることにした。


「はい…戦いましたが…どうしたんですか?」


「黒龍はSS級のモンスターやぞ…!?あんた…もしや勇者様か…!?」


反応を見るに、


どうやら黒龍はこの世界では


ランクの高いモンスターのようだ。


「いえ…多分違います…」


俺が勇者?もしそうだったらどうしようか…


考えている間に行商人は自身のことを話し始めた。


「申し遅れました、私はガルアルマ行商会会長のデュカド=ガルアルマと申します、貴方様は…?」


名前からしてすごそうだな〜と


考えながら俺も自己紹介をした。


「俺はそうだな…キエイ=ガリアルシアって言います。」


今適当に考えた名前だ。


いい機会だし俺について少し話そうか。


俺は紀英花里愛(きえい かりあ)って名前だった。


名前からして女の子っぽいって


よくいじられていた。


だからよく紀英とだけ名乗っていた。


ちなみに年齢はピチピチの15歳、


ホントはあと数ヶ月で16歳になる予定だったけど、


どうやらここでは14歳のときの姿っぽい。


まあ俺のことはこんな程度でいいか。


デュカドさんはどうやら貴族らしくて、


今回は政府の方々との話し合いがあったらしい。


だからこの国に来ていたらしい。


俺はギルドのことを聞いてみた。


どうやら街の東南側にあるらしい。


丁度俺のいるところの反対側だ。


俺はデュカドさんに御礼を言い、


黒龍の鱗を2.3枚だけ渡し、 


1の能力で反対側に行った。


きっとあの驚きようなんだから高いはずだ。


そういえばステータスバーのこととか


聞いときゃ良かったと後悔した。

ご高覧いただき誠に有難う御座います。

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