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生徒会長になりたいイキり陰キャの究極形態!  作者: 好きな言葉は酔生夢死、家から3歩出ることで毎日の運動タスクを消化し、健康的課題の高血圧については24時間断食することで対策を完了させている、200歳まで生きることが超確定した、常識はずれのバケモン。
番外編
18/18

18 ちょっとした追加エピソード

最近あった悲しいこと。

作者名を考えて、いい感じの文字数で完成したのに、特定の文字を使っていたから文字数限界が小さくなり設定を拒まれ、大事なところを削らないと設定出来なかったこと。


 俺が生徒会長に当選してから、周囲からの視線が明らかに変わった。


 しかも良い意味で、だ。


 朝、校門に着けば周囲の生徒から羨望の眼差しを向けられるし、廊下を歩いていれば女子たちの黄色い声援が聞こえる。


 周りの友人からは、『さすが村陸!』と称賛を向けられる。


 生まれてこのかた、あまり人に褒められる人生でなかった俺は、一気に有頂天になった。


「おいおい、こりゃ人生初の彼女ができちまうかもなぁ」


 生徒会長になったのは、周囲から浮かないためであったが、そんなことどうでもいい。


 やはり女。女なのだ。


 生徒会長という地位に目のくらんだ女、というのは少し考えものだが、これから俺という存在の良さを知ってもらい、ゆくゆくは結婚まで持ち込めばいい。


 ならば誰を狙うか?


 決まっている、美少女だ。


 まあ、実は既にインスタから何人かの女子から連絡が来ているため、そこから顔で判断していこうか。


 今までは友達としか交換していなかったのに、ここにきて一気にフォロワーが10人も増えちまうとはな。これ下手したら東京ドームが埋まるくらい集まっちまうんじゃねぇのか。


「モテすぎるのは困るぜおい~」






「――っていう感じにならないか、と思ってたんだよ俺は」


 平日の夜。


 あの生徒会長に当選してから一週間後、俺は陰キャ友達の裕と陸と通話をしていた。


『草』


『そんなわけなくて草』


 二人とも、なぜか当たりが強い。


「いやいや、絶対そうなるだろ。生徒会長だぞ? モテるだろ」


『お前が相手なら、逆に彼女の方に迷惑がかかるだろ』


『呪いのアイテム的な感じだからね』


 陸も裕も随分な言い草だ。


 俺は、最近新発売された漫画を確認しながら返事をする。


「さすがに言いすぎだろ。一応クラスメイトからは、すげぇじゃん、って言われたぞ」


『それ以外いうことがねぇんだろ』


「担任の先生からも言われたんだが?」


『まあ実際、すごいことには変わりないけどね。まあ、すごいだけだけど』


 相変わらず、二人の悪口は切れ味が鋭い。泣いてやろうか?


『で、実際女子から話しかけられたり、DM来たりしたか?』


「いや? そもそもインスタのアプリ入れてねぇし」


 あんなアプリ、俺には不要だからな。


『……ん? じゃあお前、入れてもないアプリに女子から連絡が来ると思ってたのか?』


「そうだが?」


 通話口からガチで引いたかのような、『うわぁ……』が聞こえてきた。


『前からお前は、何本かネジが外れてると思ってたけど……まさかそこまで』


「おい陸、どういうことだ? 前から俺が変だった、みたいな言い方はやめろ」


『まあ、変だったのは元からで、それが露呈したのが最近でしょ』


 裕よ、フォローなのかディスりなのかどっちかにしてくれ。


「でもさ、実際問題、なんで女子から話しかけられないと思う?」


『そもそも生徒会長に興味ないんだろ。俺たちも興味なかったし』


 言われてみれば、俺も前任だった奴の性別すら知らないな。


『……っていうかさ、自分から話しかければよくない?』


「……!?」


 俺の中に、稲妻が落ちたかのような衝撃が走る。


(そ、そんな手があるのか!?)


『そうすれば女子と仲良くなれるし、ワンちゃん連絡先もゲットできるかもよ』


「そ、そうか。今までずっと受け身で接してきたから考えもしなかった」


 自分から話しかけられる女子など、家族を除けば……除けば……アレ? 誰もいなくね?


 亜里さんや美枝さんの場合は、話す内容が確定していたためなんとか話しかけられたが、それ以外となるともうダメだ。だって、なにを話せばいいのか分からないから。


 けど、そこで諦める俺はもういない。今の俺は生徒会長という肩書を背負った、超陽キャ側の人間。


 ナオンの一人や二人、俺の甘いトークで落としてやるぜ。





 翌日 学校


 俺は、野生の肉食動物のように、クラスにいる女子のことを見定めていた。


(話す相手は、一人でいる女子だな。そこに俺の生徒会長としての武勇伝を語れば、軽く落とせる)


 おいおい、完璧すぎる作戦じゃねぇか。


 ちょうど、隣の席に座る女子が一人になった。あの、英語の時間中にブツブツと独り言をしていた俺を懐疑的な目で見てきた子だ。


(よし、話す。話すぞー……)


 必死に胸を叩き、深呼吸を何度も行う。



 ……だが、それでも俺は行動に移せなかった。


 理由は明白だ。


(なんか、別に彼女っていらなくね?)


 別に、決して、絶対に、本番を前にしてビビったわけじゃなくて、なんというか……こう、ね?


 アレだよ、アレだ。そういう理由で、無理して話しかけるのも野暮というかそういう感じだ。



 俺は、窓辺に移動し、蒼い空を仰ぎながら、小さく呟く。



「よし、独身貴族を目指すか」


ここまで読んで下さり、ありがとうございます!

本編は前話で終わりですので、今話は番外編としてお楽しみください。


それと宣伝です!

『クラウンゲーム』という新しい物語を現在投稿中ですので、お時間があればそちらも見て頂けると幸いです!

クラウンゲーム

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ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

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