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作者: 鏡 神楽

右足を出す。左腕を出す。

左足を出す。右腕を出す。


いつも通り歩いて進む。


「litidoo」


うるさい。


「lpyyofsuo」


目の前が光る。眩しい。


「ちがi」


ちがう。そう聞こえた。


「そっちじゃないよ」


じゃあどっちなの。


「こっち」


重いからだで見回せば、右斜め後ろにもう一筋の光。


ちがう。


違うよ。


「こっちは、あっちよりいい道だよ」


前の道。


「こっちの方がいいよ」


後ろの道。


「沢山の人に囲まれた方がいいよ」

「いいところに行って沢山お金を稼ぐ方がいいよ」


なんで、勝手に決めるの?

・・・もういい。

わたしは、左斜め後ろの道に行く。


泥を掻き分ける。


泥を掻き分ける。


ドロを、かきわける。


「そっちはダメ」

「そっちはだめ」


足が掴まれた。

引っ張られる。

抵抗する。


頭が掴まれた。

引っ張られる。

抵抗する。


引きずり込まれる。


そしてまた、元に戻る。


「こっちの方がいい道だよ」

「こっちの方がいい道だよ」


なんで自由にさせてくれないの?

わたしが歩く道くらい、わたしが決めてもいいでしょう?


「助言をしてるんだよ」

「強要なんてしてないよ」


ウソつき。

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