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セーフ・ザ・ファイアー
「只今ターゲットらが森へ入りました」
観光客に混じり、森へ入っていく三人の姿を見送る。ここが自分たちの墓場になるとは思ってもいないだろう。
イタクァは小賢しい真似などせず、すぐに男二人を亡き者にするべきだったのだ。女は後でどうとでもなっただろう。忌避される【外なる神】と接触したことだけは同情してやるが。
『よし――』
すぐに教授から返答があった。
『ハスターを称える黒煙があがることを期待している』
「仰せのままに」
本気を出したら森はおろか、R県を丸焦げにし兼ねないので注意しよう。
まずは肩慣らしだ。




